今回は…
Youtuberがいじめの被害者を救ったことで話題になったあの1件について
いじめに関わってきて思うやるせなさ
いじめ対応に本当に必要なことについてぶっちゃけます。
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先生!今、YouTubeやテレビである学校のいじめが話題になってますけれども、これについてどう思いますか?
あれですよね。YouTuberさんにいじめられていた子が相談をして、YouTuberさんが入ることで、学校側の対応が明らかになったってあれですよね。もう、すごく心が痛んだ。
こういう対応をしちゃってたら、それはいじめられてる子はつらいし、解決に向かわないだろうし、先生たちの方にそんなに悪気もなくこうなっていったんじゃないかなっていうのが本当にすごく心が痛みましたね。
何が学校側で足りなかったと思いますか?
動画を追って見ていって私が思うことなので本当のところはわかんないんですけど。
事実関係、いつから、どのくらいの頻度で何があって、ていう時系列とかっていうところをどれだけ学校が把握してたのかな?って、本人たちにどれだけの聞き取り調査をしたのかな?っていうところが見えてこなかったかなっていう感じがする。
だから、いじめって起こるんですよ。人が集団で集まって、特に、学校という場所は、前にも言った通りいじめが起こりやすい場所で、目的もなく集められた同い年の子達を狭い空間に閉じ込めて、つまらない勉強させるわけじゃないですか。
その中でストレスは生まれるし、部活だなんだていう上下関係みたいなので、お互いを比べ合うみたいな世界で人が生きたときにいじめっていうのは、起こりやすいものだから。
だから先生たちにとっていじめってびっくりすることじゃなくて、まあ、起こるよねっていうことではあるんですよ。
高校っていう段階でいくと、自分たちでも何とかする段階だよねっていうようなところとか。大人に言って何とかしてもらうよりも、自分たちで進んでいくものじゃない?って、大人として関わろうよみたいな。
全部が全部、面倒見てあげなくてもいいんじゃないかみたいなところがあったんじゃないかなと思うけど。
でも絶対いじめって本当に人の心を取り返しもなく、壊してしまうものだし、何とかなるかなとか、いじめってこんな感じだからこんなもんだよね、がもしあったんだとしたら、絶対やめた方がいい、絶対ちゃんと事実を聞いた方がいいなっていうふうに思いましたね。
今回YouTubeっていうものを経て、明らかになった部分っていうのはすごく大切なところで、これをいろんな方が知ることで、学校側とか子供たちの危機管理を任されている側が、その意識を高めていくきっかけになったんだとしたらすごく一つ大きな時代の変化かなって思うし、教育者として関わる大人は、これは深く胸に刻まないといけないなってすごい思いましたね。
一つこちらから伝えたいこととしては、学校全体って今こういう状況ではないっていうことはあると思うんですけど。
そうそうそう。学校が全てこんな対応をしてるわけじゃないです。
本当に一生懸命いじめっていうところにかける先生たちの時間って言えば、本当にたくさんの時間をかけて関わっている先生もたくさんいるし、前の動画で出した通りいじめっていうものに対して、もっとシビアに関わっていこうっていうふうにしている学校も多いので、全部が全部そうじゃないから、そこは伝えたいですね。みんながこんなんだって思われちゃたら悲しいかなと思うし。
こんなって言いましたけども、高校側としては紳士に対応した部分も多分たくさんあったんだけど、世間一般的には受け容れられないよねっていうのが今回明らかになったんじゃないかなっていうふうに思いますね。
先生が調査してなかったりだとか対応してないわけではない。ていうのは思うんですけど、先生側が都合のいい自分たちが見えてることっていうのを採用してしまったのかなみたいな印象を受けるんですが?
そうですね。だからいじめの聞き取りって本当に自分は警察官になったつもりでやった方がいいんですよ。見えてこないから。事実関係でどうだったのか?どのくらい必要に何が行われていたのか?それがどんなふうに誰に影響を及ぼしてるのか?みたいなところは、本当に細かく時間をかけて聞いて、寄り添って、それをその子たち自身が乗り越えていったり元気になったりしていくためには、何が必要なのかっていうのは事実を見ないとわからない。
だから、いじめられました、で、いやそんなつもりじゃなくて他の人も受けてることだしこんな感じです。ああ、そう。で終わっちゃったら、それはどちらにも寄り添ってないし、何の解決にもなってないんじゃないかなと思います。
特に私たちは、学生時代を卒業してから時間が経っているので、いじめのイメージって、「お前の席ないから」みたいな、そんなイメージがあると思うんですけど、実際学校の現場で起こってるいじめってどういう印象を受けますか?おそらく具体例とかはなかなか出せないとは思うんですけど。
あからさまに、お前の席ないぞとか、花を机の上に置いて葬式の花みたいなのは、
私は見たことはないですね。そんなことが許される時代ではなくなったなと思います。
だから、やりとりの中で、複雑になってるというか。。いやな目にあわせてやるとか、この子をちょっと省いてやろうとか、この子に悔しい思いをさせてやろうとかっていうところで、暴力みたいなことも起こったりするけど、それがどういう経緯で、どのようにっていうところはもっと複雑だと思う。
具体例を私があげることはできないんですけど、ただどんなふうに聞き取ったら事実っていうのが見えてくるかっていうと、
本当に、ここで3発殴ったって言ったら、
【どのように、どの位置で、どの場所で】っていうのを私はやるんですよ全部。
だから例えば、バスケットボールをしていて、ボールが、「これはファールか、ファールじゃないか」みたいになったときに、ファールだって言った子と、ファールしてないって言った子で殴り合いになりました。ということがあったとすると、
一緒に校庭いって【どこの位置で?誰がいた?誰が言った?】って聞いて、2人の言う事実が食い違ったときですよ。
「A:これが、このようにされました」「B:そうですね、そのようにしました」
だったら、食い違いがないわけだから、それでじゃあどうする?なんだけど、人が見てる世界って、大体、自分の思っていることを挟んで物事を見ているので、食い違うんですよ。人と人が言ってることって。特に加害被害になった場合って食い違うんですよ。そんな悪気はなかったとか、馬鹿って言った言ってないみたいなとこが食い違う。
食い違ったときに何してたかっていうと、そこにいた人誰?っていうのも聞いてその日、みんなで休み時間とかにその場所に行って、「どこでどうしたの?どこでファールだ、ファールじゃないってなったの?その時、誰がどこにいたの?」っていうのも
見てた人みんなで再現するのをやってくんですよね。
で、その喧嘩の経緯で言うと、「ファールだ」、「ファールじゃない」でも「ファールだ」って言った子を、「ファールじゃない」って言った子が思いっきり殴ったんですよ。それを聞いて、「殴っちゃ駄目でしょう、どんなことがあっても殴るのはいけない」って言って終わるのが通常の対応なんだと思うんですけど、
食い違っていたことと、その子がすごい悔しそうだったっていうのもあって、殴っちゃ駄目だろうじゃ解決しないだろうなと思ったので、その場に一緒に行って、何があったかってのをやっていったら、その子がなんで殴るまでに至ったかっていうと、
「ファールだ」「ファールじゃない」ってなった後に、その子は、「ファールじゃない」ってみんなに対して背を向けて言ってるんですよ。ボールを持って。
「ファールなんかしてねえよ」って子に対して、「ファールだよ」っていう子が1人じゃなくて、数人から飛んできてた。1人から1人に言われてたわけじゃなくて、2、3人がファールって言っていた。だから1対他になっていた。っていうその場面と
あと、その後に「バーカ」って聞こえた。と。
その子は勉強が苦手です、バスケットボールが大好きです。馬鹿っていう言葉に、ものすごくコンプレックスを持ってる子で、馬鹿っていう言葉が聞こえたって、「ファールもわかんねのかよ、バーカ」みたいに聞こえたんだそうです。
そして、その殴られた子に「そうかそうか、バーカって言ったの?」って聞いたら
「言ってない!」「馬鹿って誰が言ったの?!」って言ったら、
わかったんです。
見てた子たちのこっち側にいた子たちで、近くでふざけあいをしてたわけですよ。
バスケットボールと関係なく。近くの違うところでその2人の間でふざけて、バーカってのはここで言ってた。
だから、「ファールしてないよ」って言った子に対してのバーカじゃなかった。でも、その子は後ろを向いてるから見えていない。だからバーカの声に反応して、この子が言ったと思って殴りかかってきたんだけど、その子は本当に言ってなかった。
言ってなくって馬鹿って言った人は、こっちにいた!
これが【事実を明らかにする】ってことだと思っていて、だからその場に行って、
【どの向きで?何を言ってた?誰がいた?どこから聞こえたの?】っていうところから出し、【殴ったのはどのぐらいの強さで殴ったの?】っていうのを1個1個。一人一人から聞いていって、それらを合わせた中に、きっとこれが起こったんだというものが見えてくる。っていうのを聞くことが、子供たちのトラブルが起こったときに、そばにいる大人ができることだなって思って関わってましたね。
今回の話題になっていることが、どれくらいの頻度で、いつから? その前は誰がされてたの?とか、どういう部活動での流れの中でのことなのか?先輩もやってる?先輩の先輩もやっていたことなのか?とかってどれだけ大人が聞けていたんだろうなっていうところはあまり見えてこないなって思ったところで、 こういう感じだろうと、捉えたところでの大きな食い違いみたいなところがあったんじゃないかなと思いますね。
なるほどね〜。把握しようとしても把握できてない。さっきのみかん先生みたいに、具体的な現場検証のスキルがないから把握できないっていう場合もあるのかなと今、思って聞いていましたが、、。
そうですね、それはこちらの思い込みを挟まないというのは練習が必要かなと、すごい思いますね。
ぜひ次の動画で見せてもらえたらなと思うんですが、改めて、みかん先生の方から最後にコメントがあるとしたらどんなことですか?
いじめは本当に起こります。いじめは起こる。何とかなるでほっといていいものではない。どんなことを引き起こすかわかんない。本当に命が失われちゃっても不思議がないことなんですよ。
加害も被害も、両方とも傷を抱えるものなので、そこで何が起こったのか、そこに関わって大人がどうすれば次なる悲劇を防げるのか?っていうのは一緒に向き合うとこだし、一緒に考えるところだと思う。
今回、話題になったのはすごく意味があることだと思うから、子供たちに関わる大人は、深く受けとめたいし、じゃあYouTuberにいったら何とかしてくれるのってなったら、せっかく今回の一件が、軽くなってしまうようなことにも繋がるし、今回YouTuberに勇気を出していった子に対して、目立ってなんだよとか、前に進んでいくのを応援できない人がいるんだとしたら、それは自分の心の中に何かあるよって思う。
勇気を出していったその子すごいと思うし、そこで立ち上がったYouTuberさんも
私は素晴らしいと思うで、明らかになったこの対応をこれからどうしていこう
を考える大人が増えたらいいと思うし、子供たちにとっての励みにもなったらいいなってすごい思います。
先生側にも多分いろんな想いや気持ちだとかあると思うんですけど、なかなか業務が大変で、そこまでいじめ問題に費やす時間がなかったみたいなのがもしかしたらあるかもしれないんですけど、その辺はどう思いますか?
本当にそうだと思いますよ。先生たちって、本当に追われてんですよ業務に。
だからそこまで時間を作る問題とならなかったところもあったと思うし、いじめって一昔前よりもかなり重く捉えられるようになってきてるけど、自分が子供だったときに同じように対応されてたかっていうとそうじゃなかったじゃないですか?
私は中学の時にいじめに遭ったことがありますけど、先生に言ったら、そういう時は結構「あなたにも問題があるんじゃない?」ってその一言だったのでそんなに問題視されてなかった時代を生きてきた先生たちが、甘ったれてんじゃないよ!そのぐらい自分で何とでもできるでしょ。って捉える感覚はわからなくないんですよ、私も。
でも、そもそもちゃんと向き合って心の問題とか、人間関係のところを一緒に育んでいこうよっていうところで動いていきたいなと私は思うので、業務に追われていて、忙しい中で、今回のいじめっていうものが、よくあることだよという感覚だったとすると、そこまで時間をかけてっていうふうにならなかったという先生たちの判断ってのもあったんじゃないかなと思います。
Youtube「おしえてみかん先生!」
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