〜なぜ7000人もの先生が心を病むのか〜
先生になりたい!と夢を抱いて教壇に立った人たちが、なぜ次々と現場を去っていくのでしょうか?先日、高知県で小学校教員合格者の中でも7割以上が辞退などのニュースもありましたが、特に小学校教員の不足は深刻です。
残業代が出ない、長時間労働などさまざまな問題がありますが、教師の世界には私たちが想像もしない壁があります。
現場で15年以上奮闘し、今は学級サポートとして現場を見ているのんちゃん先生が「見えない壁」と解決するための活動についてお伝えします。
先生、教員の休職者が過去最多っていうニュースがあったんですけど


そうなんですよね。先生の休職者が本当に毎年年々最多を更新し続けてるんですけど、今回7000人を初めて超えたっていうニュースがありましたね。
それこそ育休だったりとか産休だったりとか、そういった休職ではなくて、精神的に疲れちゃったよだったり、しんどいよっていうのの休職が7000人を超えたっていうことで、増え続けてるんですよね。

驚きの数字!教師は離職率トップ3の職業

データとしては初めて、学生から先生になって就職した新規学卒就職者の離職状況をデータから選定したところ、離職率が高い業界ランキングに先生っていう仕事が3位にランクインしているっていうデータもあったりします。
学校現場の働き方改革〜タイムカードから留守番電話まで〜
学校側としては実際その対策として何かやってるみたいなところってあるんですか?


働き方改革っていうのは年々頑張っていて、私、最初先生になった頃ってもう15年20年前くらいなんですけど、その時は本当に特に11時超えて残っての当たり前だったし。夜の。

夜11時超えて学校行ってもいっぱい人いたし、朝も別に何時から行ってもよくて、それこそ4時頃に行って、4時学校開けてっていうのもできたんですけど、私が退職する頃、それから10年後くらいにはタイムカードっていうのが導入されて、何時から始まって何時に終わったかっていうのが記録で残さなきゃいけなくなって、月の残業時間が100時間超えると、ちょっと働きすぎですよって言われるとか?

土日に勝手に来る場合には台帳につけて、土日に働いてましたって残して、働きすぎっていうのを管理ができるシステムが導入されたり、あと最近では、これ地方自治体にもよるのかもしれないですけど、勤務時間外の電話の受付をできないように留守番電話につながるように、保護者から勤務時間外5時以降とか朝の8時より前に電話が来たものは、勝手に留守番電話に行っちゃうので、取り継ぎができないから、その電話対応っていうところでの勤務時間っていうのを短縮したりして、働きすぎに対する対策っていうのは年々すごく丁寧になってきてるんじゃないかなとは思いますね。
すっごいでっかい問題があってもその時間以外は電話出れない。


こっちからかけることはできる。なるほど。けど勝手にかかってきた電話はつながれない、なるほどっていう風になってる自治体もあるっていうくらいにいろいろ工夫はされているなとは思います。
そうなんですね。

学校も少しずつデジタル化〜手書きの通知表からメール配信へ〜

それこそ自治体によっていろんなことが出されてるかなとも思うんですけど、電子化もすごい進んでね。
そうなんだ。


そうですよ。私が教員になった頃は通知書って全部手書きだった。すっごいペン滑りができて、本当に全部手で書いてたんですけど、今はねコピペっていうものができるようになってね。いろんなものが電子化されたり、学年だよりとかっていうものを全部印刷して全部配ってたのが、メールでお客さんたちに配信ができるようになったりとか、いろんなそういうものの簡略化とか電子化っていうのもだいぶ進んできてるなっていう風に思います。
学校と電子化ってすごく相入れないイメージですもんね。


それでもね他と比べればすごく遅れてはいるんですけど、でも徐々に電子化されてるなって思いますね。すごい楽になってると思う、そういう面でも。
でもそれでもやっぱりこういう形で精神的な休職者っていうのが増えてるのは、やっぱり何か先生としてはどういった問題があったりとかっていうふうに感じますか?

先生という仕事に潜む無理難題

すごく無理なことを言われてるなって先生時代働いてる時にすごく思ったんですよ。もともと子どもたちを、今35人学級っていうのが言われていて、2年生以上は35人の子どもたちを想像してみていただいて、想像すら難しいですよね。正直めちゃめちゃ難しい。

クラスにいるくらい子どもがいますよと。小さければ小さいほどなんですけど、1年生は6歳とか7歳とかの子どもたちを8時間座らせておいてくださいって言われて、座らせられますか?って思う。無理でしょ。5時間授業かな1年生は5時間っていう時間、自分の話を聞いててもらわないといけないわけなんですよ。その国語だ算数だ理科だ社会だっていうものが、生活科、1年生は。すごい面白そうなものだったら食いついてくると思うけど、ゲームやYouTubeの方がよっぽど面白くて。
間違いない。


あれを5時間あなたの話で持たせてくださいっていう職業って、なかなかひどいこと言うなって思うんですよ。
うちの子は今8歳ですけど、10分も僕の話聞かないです。


それも学校というものの、学校っていうのは先生の話を聞かなきゃいけません。先生ってのは怖いものです、っていう時代は軍隊教育のシステムっていうのはかなり学校の中に入っていて、そうするとバケツ持って立たされたり市内で叩かれたり黒板消しが飛んできたりしたんですよ。昔は恐ろしいから立てないじゃないですか?座ってることが当たり前で、立つ子は変な子だった時代は別につまんない話でも座っててくれたんです。
昔はね。


昔はね。でも今はちゃんと体罰っていうのがダメだ。暴言とか暴力っていうのは絶対いけないっていうのがちゃんとされて、でその上で怖さっていうものが年々失われて、先生たちの親の学力の方が先生の学力よりも上回った時から、先生って別に偉くてすごいものではなくなったんですよね。

ってことは怖くない、厳しい罰則もない。でも座っている得も大してないっていう中、5時間6時間あなたの話でつまらないものを持たせてくださいね。やってくださいどうぞっていう仕事なんですよね。

子どもとしては座ってたくないし聞いてたくないみたいなものを、でその話は大して面白くなかったりすると、座れということに反抗してくる。やだ、座りたくない、うるせえみたいな風に怒ってくるし、勝手に立ち出す。

勝手に勝手なことをし始めると、そうすると注意しなきゃいけない先生は、座りなさいと。これを1年間同じメンバーでやってねって言われてるんですよ。そりゃ心も病むだろうと思います。

私はなんかそこにすごく無理があるなって思っていて、だからこそその、どうやって45分っていうのを楽しく設計するのかっていうスキルだったり、それこそそれぞれの専門教科の知識だったり、あとは人が育つためのマネジメント法だったりっていうのを学んで初めてちょっとずつできるかなみたいなレベルのことを、そんな経験もないままにはいやってって言われてる世界なので、すごく自己流で先生たちで頑張るしかないし、やっぱり座りなさいって言わないといけないし、授業もやらなきゃいけない。6時間っていう時間を、それはなかなか難しいことを言うなっていうふうに思います。
教師のスキルはどう身につく?〜OJTの不在と独学の現実〜
会社とかだとOJTみたいな形で新入社員に対して先輩がついて、できるようになるまで面倒を見てっていうのをやるわけじゃないですか?そういった形の教育っていうのは先生にはあんまりない?


それは教育実習と言われる教員免許を取るときに大学生のときに1ヶ月間行くんですけど、あれも作られているクラスで。しかも先生やってみて思いますよ。

私も大学生の子たちが教育実習に来るのを見たことって、担当教員になったことっていうのは何回かあるんですけど、落ち着いているクラスに行きます。うまくいってないクラスに大学生入れないんですよ。めったにそういうこともあるかもしれないけど、だって将来の先生の卵を絶望させたくはないわけで、上手くいっている、落ち着いている人が担当教員になる。

その先生が作ったクラス、集団として成り立っている、ルールも仕組みも全部子どもたちは分かっているクラスに1ヶ月間入って10時間くらい授業するんですけど、それでOJTと呼べるのかっていうと、クラスの作り方は知らない。どうやって給食のルールとか、どうやって掃除のルールとか、一個一個の喧嘩のトラブルとかにどうやって対応していくのかっていうのを1年間は見れないんですよ、人の。

だからみんな、私も教員になった時すごい本いっぱい読んだし、本に書いてないことっていうのは自分の記憶を頼りに、確か3年生の時の先生はこんなことを言っていたような気がする、このおぼろげな自分の小学校の時の記憶を頼りにやるしかない。

隣の先生のところを覗きに行って、あんな感じかと思ってまねしてみるみたいなことをやっている中、6時間も楽しい授業しなきゃいけないし、子どもたちの信頼を集めないといけないし、その他の仕事もしなきゃいけないってなった時に、勤務時間だけなんとかしたところで授業準備の時間はどんどん減るわけで。

私はその10時まで残って朝は4時からいろんな本を読んでっていう中で、やっぱりこう失敗もたくさんする中で身につけてきたスキルっていうのがあるから、早く帰れって管理してもらって早く帰ったところで授業は上手にならないし、子どもの信頼は得られないみたいなところで、やっぱり子どもとの信頼関係って崩れると保護者さんともそうなんですけど、信頼関係崩れるとやっぱり不信感みたいな中でずっと毎日を過ごさないといけない。

だからお前の話なんか聞きたくないんだよっていう目をしている子どもたちを30人くらい前にして毎日毎日話し続けるって、結構精神的にきついものだと思うから、離職者っていうのが増えていくことも、1年目って多分希望を持って子どもが好きでってなった先生が、こんなはずじゃなかったと思ってやめていくのが確率がデータが高い理由もよくわかるなって思います。
それこそ働き方改革っていうのも大事だけれども、もっと具体的にどういうふうに楽器をマネジメントしていくかっていうところの方が、だったりとか?あとは授業のスキルを上げていくっていうところが大事?

授業スキルを磨く難しさ〜10教科以上を1人でマスターする大変さ〜

大事ですね。大事で、授業スキルを上げていくことも大事なんですけど、膨大な時間がかかりました私は。だって国語、算数、理科、社会、音楽、体育、図工、まだまだある英語、総合、道徳、学活。これ全部進め方って違うんですよ。結構ありましたよ今、大事にするとこも違う。持つ学年が翌年違いけれども、もう1回1からなんですよ。

これを全ての先生になった人にやりましょうよって思えないです、私は。だからこれだけいろんな動画とか映像とか資料っていうのが使いやすくなってるんだから、上手な先生のやつ使おうって思う。

ここだけみんなと楽しく問題を解けばいいよっていうところで、子どもたちとたくさん触れ合って、それこそ人がやる気になる方法とか集団がうまく回っていく、子どもが成長していく仕組みとかをよく知って、先生がそんなに頑張らなくても子どもが動くような、子どもたちが自主的に学ぶ気になってやってもらうっていうクラスができるようになったら超楽だと思うから。

だからそのね、あの未来学園HOPEの方で先生たちの1年間っていうのをずっと動画で残してますけど、誰も教えてくれなかったから私はなんかもう本当にすごい数の本を読んで…
狂気的に読みましたよね。


読みました。週20冊は読まないとと思ってたんですよね。
狂気的。


それの中からうまくいったものっていうものを法則にして、あのあれはこういうふうに言ったら、やったらだいたいうまくいきますよ。こういう文句が出たらこういう風に返せばいいですよみたいなのを動画に残してるんですけど、もう20何本30本目くらいになってるけど、まだまだ終わりそうもないんです。

だからそういうことを教わらずに1年目、きっと希望を持って先生になった人が、やっぱ苦しいなとか、こんなんじゃって言ってやめていくのって、すごく悲しいことだと思う。

なので、またそういう情報とか動画とかっていうのを先生たちが日常的に手軽に手にできて、手軽に学べて、それを使ったらまあまあうまくいくから、あとは子どもたちの心の成長っていうところの信頼関係を築いていったり、自分の好きなことに没頭できたりっていう時間も持てたりしたら、もうちょっと先生たちが働きやすくなっていくんじゃないかなっていうふうには思います。
それこそまだ準備はできてないですけど、具体的にこういうふうに教えてますみたいな動画とかも今後取りたいなっていう感じよね。


取りたいですね。全教科ちゃんとポイントがあって教えれば、私今授業準備って5分で済むんですけど、5分、大体そこの単元のそこ見たら5分でできる。面白い授業、それだけやり込んできたから身につけたものだけど、同じ時間やり込みましょうよ先生方って全然思わないし、それこそ働き方改革の逆いってるので。だからそういったものを先生たちが手にできるものっていうのをたくさん取りたいし残したいなっていうふうに思います。
具体的に先生方がそういった情報にアクセスするためにはどうしたらいいですか?

先生を助ける新たな取り組み〜未来学園HOPEの実践的サポート〜

未来学園HOPEにはもう30本くらいの先生たちの1年間っていうのが上がってるんですよ。着替えの仕方、給食指導の仕方、掃除の仕方、いじめ対応とはいろんな幅でやってます。
うん、うん。個人面談の仕方とか授業参観はとか?


ぜひ3000円の会員になっていただくと全部見れるので、全部アーカイブ残してるので、入っていただけたら嬉しい。先生たちの相談会っていうのも週に2回、月に2回開いているので、そこで具体的なここに困ってますっていうのをご相談いただけたら。

1年生の他人の先生ですごく困ってて、席につかない子がクラスにいてっていう先生、相談会に毎回来てくださって話してる中で、みんな座るように今なっていたり!そういう具体的なところとかも相談に来ていただけたら、何かのお役に立てたら嬉しいなと思います。公式LINEもしくは公式サイトから未来学園HOPEの有料会員さんになっていただけたら、ぜひぜひです。
先生にとって授業やりやすくなったりとか学級やりやすくなったらいいなというふうには思っているので、ぜひぜひよろしくお願いします。

Youtube「おしえてみかん先生!」
未来学園HOPEでは、このようなお悩みに対するお話を毎月6本公開しています!
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