【イラッ】「別にぃ~」目標を立てられない子ども!どうすれば立てられる?
【永久保存版】学級崩壊を立て直す7ステップを平本さんと超解説【ステップ①】
子どもたちの心がズタズタになり、『お前らはダメだ』『ちゃんとしろ』と言われ続けた結果、『おまえなんか何なんだよ』という状態で育ってきている子どもたち。そんな学級崩壊の現場を、どのように立て直していけるのでしょうか。
今回は、アドラー心理学に基づいた実践的なアプローチで、多くの困難な学級を再生してきたのんちゃん先生と、アドラー心理学の専門家である平本あきおさんが、その具体的な方法論を7つのステップに体系化してお伝えします。(ステップ2は平本あきおチャンネルで解説)
のんちゃん先生
アドラー心理学って私の動画の中でも何度も言ってきてると思うんですけど、私のアドラー心理学の先生、平本あきおさんにおいでいただきました。よろしくお願いします。
のんちゃん先生
実はこの平本あきお式のリーダーシップコースっていうのに、私3ヶ月間通って、そこで自分がクラスの中でやってたことってこうなってたんだっていうことが分かったし、より体系化されて使いやすくなって、クラスが良くなっていくのが格段レベルアップしたんですよ。
のんちゃん先生
実はこの動画ずっと一緒にやってるたかあきくんもげんさんも、リーダーシップコースで出会った仲間で、その仲間で今楽しくいろんな活動を進めている。もう大中心にいらっしゃるのが平本さんです。ありがとうございます。なので、ずっとお呼びしたかったからすっごい嬉しいですね。はい、よろしくお願いします。
7つのステップの全体像
今回、崩壊の立て直しをやってきましたって話はさせていただいてて、いろんな事例はいろんなところで出てるんだけど、それって一体どういうステップで、どうなってって言ったのだろうか?っていうところを、ちょっと私が話してるとわかりづらいと、わかりやすいけど収拾ついてない可能性がある。
平本あきお
のんちゃん先生
そうそうそう、それをまとめるのがすごいいつもやっていただいて。すごく、今日もわかりやすくまとめていただいたので。
ということで、学級崩壊を立て直す7ステップということで、のんちゃん先生が実際1年実践してきたことをどんどん聞いてきて、事例を整理していくと、どうもこの順番にやってたと。この中身もそうだし、順番も割と大事かなってのが明確になったんで、これを7回に分けてお届けできればと思います。
平本あきお
のんちゃん先生
私のこの「みかん先生」のチャンネルと、次は平本あきおチャンネル。そうですね、平本あきおチャンネルで。奇数はみかんチャンネルで、そして偶数は平本あきおチャンネルなんで、もしよかったら交互にぜひ見てください。
7つのステップ一覧
- とことんトラブル対応
- 安心安全の場作り
- 当たり前は思い込み
- なりたいに夢中になる
- ありがとうが飛び交う仕組み
- やらないと困るのは誰?
- 子どものアンチ的存在になる
最終的にはアンチ的な存在になるっていうのがステップ7っていうのが整理されました。
平本あきお
のんちゃん先生
これで学級が立て直るし、例えば言うこと聞かない部下とか職場でも使える、やる気のない子どもとかと一緒ですね。一緒だなと思います。
ステップ1:とことんトラブル対応
崩壊クラスの実態
今日はぜひステップ1、お話いただきたいんですけど、とことんトラブルに対応する。ちょっと具体的にどんなトラブルありました?
平本あきお
のんちゃん先生
4月ですね。崩壊学級の立て直しなので、最初のクラスは反応ない、やる気ない、暗い、すごく反抗的。『バカ』とか『死ね』とかいう言葉が飛び交っていて、休み時間ごとに殴り合いの喧嘩が起こるんですよ。
のんちゃん先生
だからトラブルだらけ。『誰々が殴った』とか『誰々が蹴ってきた』とか、そういうのが本当に休み時間ごとに起こる。とことんこれに寄り添うんです。
具体的な対応事例:教科書問題
じゃあ具体的にやった例は?
平本あきお
のんちゃん先生
具体的例で言うと、まず最初、教科書出さないんですよね。出さない子が5、6人いるクラスだったりするんですよ。『教科書出してください』って言ったら、『出せない、出さないし』みたいな子が5、6人いるクラスなので、そこに対して寄り添う。
昔はどうでした?
平本あきお
のんちゃん先生
昔は一番ボス的な存在、クラスで一番問題児と言われている子からぶっ潰す。
どんな風にぶっ潰す?
平本あきお
のんちゃん先生
『出せよ、出せっつってんだよ』
そしたら相手は?
平本あきお
のんちゃん先生
『出さねえよ』『出せっつってんだよ』っていうのをとにかくやって、勝つまで。勝つまで負けない。
そしたらどうなりますか?
平本あきお
のんちゃん先生
そしたらダーって出すんだけど、信頼関係は全然築けてないので、そっから『怖くないよ』っていうのをちょっとずつやっていく。大変でした。エネルギー必要で。
横の関係での寄り添い
それがどう変わりました?
平本あきお
のんちゃん先生
それが「横の関係」の寄り添いってアドラー的なんですけど、本当に同じ目線に立って。『なんか教科書を出さない理由は何かあるかな?出してくれるとすごい助かるんだけど』
そうしたら相手の方は?
平本あきお
のんちゃん先生
出さない理由ってあんまりないんですよ。
横の関係の重要なポイント
ここ大事なポイントは、まずは先生が上から目線で横に降りてあげるっていう発想は良くないし、よくありがちなのが横の関係っていう名のもとのご機嫌うかがいもダメ。
平本あきお
のんちゃん先生
あーそうですね。
心のどっかで『出してもらいたいなー』と思いながら『出してくれない理由があるのかな』みたいな感じでいくと、なめられる。
平本あきお
つまり横の関係って?例えば同じ年の同じ同僚、同じ職場の同じ年月日働いてる同僚だったら、なんか今日だけ違うことしてたら『あれ、今日なんか持ってきてないの』って聞きますよね。
平本あきお
つまり、子どもの側から対等な大人として関わってもらってるっていうことが大事なんですよね。
平本あきお
のんちゃん先生
そうですね。そうすると出すんですよ。
まあそうだよ、対等な大人として見てもらってるから。特に理由はない。上から言うこと聞かせではなく、下手に出て『言うこと聞いてもらえませんか』ではなく、『あれ、本当に出せない理由あるんだったら、なんかちょっと聞かせて』
平本あきお
のんちゃん先生
実際ないから『ありがとう、助かる』っていう関わり。とにかくそんなにエネルギーとパワーを使わなくても、教科書って出るもんなんだなって思いました。相手を自分と同じ対等な大人として捉える。
理科の授業での現場検証事例
他に例ありましたよね?
平本あきお
のんちゃん先生
他にですね。高学年って私以外にも理科とか、他の先生が見てたりするんですよ。50代の男性のすごい強面の先生が『あいつらダメなんだよ』『全然言うこと聞かないし』という関わりで、理科の時間が進行していて。
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のんちゃん先生
理科が終わったら、子どもたちがすごい怒りながら教室に帰ってきたんですよ。『あいつ、ふざけんじゃねーよ』とか言いながら。そういうことがあった時に『ダメじゃないの、先生に対して言うこと聞かないなんて』とかでせずに、とにかく聞く。何が起こったのか。「現場検証」って言うんですね。
のんちゃん先生
一体何が起こって、どこで先生が怒って『もっとちゃんと話を聞け』ってなって、ヤンチャな子が『聞いてるよ』って言って『聞いてないって言ってんだろ』っていうのが起こったのか。問題場面をね、実際に理科の教室がどんな風になっていたのか?その場に座ってもらって、どの瞬間に『聞いてないだろう』って先生が怒ったかっていうのを、詳しく詳しく、クラスみんなで分析していった。
具体的に何をしました?
平本あきお
のんちゃん先生
具体的には見えてきた言葉、その『聞けって言ってるだろう』っていう直前まで、その男の子は足に怪我をしていて包帯がペロンってなっていたから、それを気になって直してるっていうことが分かったんです。
のんちゃん先生
で、じゃあ実際にその男の子に、その役割を他の子にやってもらって『こうやってたんだね』と。それで理科の先生はどっちから歩いてきたのか?その男の子と一緒に見る。『どう見える?』『聞いてないように見えます』
その男の子に理科の先生が歩いてきたのと同じような道筋で、他の子がやってる、自分がやってた包帯いじってる仕草を歩きながら見てもらった。そしたら『聞いてないように見えます』
平本あきお
本人が言った?言わせたんじゃなくて?
平本あきお
のんちゃん先生
言わせてないです。『そうなんだね、聞いてないように見えるんだ。どうする?』って。『謝ります』
自分から。あれあんだけ怒ってたのに、もう聞いてないように見えるから。本当に彼の目から見ても見えるんだね、これは『聞いてないように見えます』と。『聞いてないように見えるんだね、じゃあどうする?』って言ったら。
平本あきお
裁判官にならない重要性
ここなんですよね。だから裁判官になるんではないですよ。トラブル対応っていうとつい、よく状況判断して『それは君が悪い』なとか『これにはこっちの先生の事情があるから』みたいになると、結局『なんだよ、そっちのせいかよ』みたいになっちゃうんで。
平本あきお
ジャッジになるんじゃないですよね。両方平等に扱う。その時に現場検証といって、お互いが問題が起きた時を再現して、自分がやってたことを相手の目からどう見えるか見てもらう。相手の目から見て確かに聞いてないと思ったら、本人が自覚して『これはまずい』と思う。
平本あきお
のんちゃん先生
そうなんですよ。だから『謝りなさい』とかって説得じゃない。これをやり続けてると、そのうちこの現場検証ってのは先生がいなくてもできるようになりましたね。
子どもたちの変化と成長
これが子どもたちもきっと気持ちがいいんですよね。結局誰の味方にもつかないし、納得感もあるし、誰かが我慢するとかじゃないし。『しょうがない、仲良くなるため』とかじゃないですね。
平本あきお
のんちゃん先生
聞いてもらった、分かろうとしてくれる先生がいて、クラスのみんなで考えた、謝った方がいいと自分で思った。そして謝ったらうまくいったっていう経験を積んでいくと、自分たちで解決しようとする力も育っていくし、やっぱり尖ってる心の棘が、ちょっとずつ取れていく感じ。
なぜトラブル対応が最初なのか
最初にとことんトラブル対応するっていうのは、今目の前の人はこっちがこうなったらいいっていう理想なんかに一切興味もなきゃ、自分ごととして思えないんですよね。
平本あきお
今目の前で困ってる問題に、確かに理にかなった納得感のいく関わり方をすることで、『どうもこの先生は変に誰かの肩を持つわけでもなく、変に自分らに屈したり下手に出ているわけでもなく、この人ちゃんと話せるな』って思えるし。
平本あきお
あとは、すぐ解決するし、気持ちよく解決するし、みんなに平等感があるから。今まではもうひょっとしたら『クラスや大人や子どもたちにダメだ、こいつら』って諦めたのが、『そうでもない人や世界があるかも』っていうちょっと希望が見えてくるんですよね。
平本あきお
のんちゃん先生
そうなんですよ。だから、その崩壊クラスってどういう道筋を辿ってきたかって、相当『お前らはダメだ』『いつもお前は殴ってばっかりじゃないか』『ちゃんとしろ』みたいに言われて、心がズタズタなんですよ、子どもたちのって。
のんちゃん先生
大人の言うこと、『なんか何なんだよ』っていう状態で育ってるから、まずは『そうだね』『そう思うよね』って受け止めて『聞くよ、全部聞くよ』っていう姿勢がないと次のステップに進めない。だからこそ大事なのは、とことんトラブル対応。
次回予告
はい、ということで今『とことんトラブル対応』ということでした。次回は『安心安全な場作り』、これについてやっていければと思います。なので、平本さんのチャンネルにぜひ遊びに来てください。
平本あきお
のんちゃん先生
ありがとうございます。
ありがとうございました。
平本あきお
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