【要注意】子どもの関心に「関心」を持つな!
【イラッ】「別にぃ~」目標を立てられない子ども!どうすれば立てられる?
「来年は何を頑張るの?」年末年始、子どもに目標を尋ねても、『別にぃ~』と気のない返事が返ってきて、がっかりした経験はありませんか?多くの子どもは、目標の立て方や、それに向かって努力する楽しさを教わらずに成長していきます。しかし、ちょっとしたコツで、子どもは自ら目標を見つけ、達成する喜びに目覚めることができます。
この記事では、子どもがワクワクするような目標設定を親子で楽しむための具体的な方法を詳しく解説します。大人がまず楽しむ姿勢を見せることから、子どもの小さな「やってみたい」を育てる関わり方まで、今日から実践できるヒントが満載です。
大人が見せていますか?目標に向かう背中
先生、「来年は何頑張るの?」って子どもに聞いたら、『別に』と帰ってきました。そういうものですか?という質問が来ています。
年の瀬ですからね。もう1年終わりますから。2024年は何を頑張るって言った時に、『別に』って返ってくる…。いや、私自身も『別に』って答える子どもだったなと思います。結構「あるある」だなとは思いますね。
この目標の立て方とか、目標達成法みたいなものって、あんまり教わらずに大きくなっていると思うんですよ、私たち。ちなみに、ご自身は1年の目標というのを立てて、達成されていますかっていうのは、逆にお聞きしたいですね。
毎年達成されていることとか、実現に向かって生き生きと進んでいる姿っていうのをお子さんに見せていますか、というところですね。それもなく、「新年の目標だね、何頑張る?」と言っても、子どもは目標達成に日々どう関わっていくかを見る機会が周りにない。学年が上になればなるほど、中学生とか高校生、小学校の高学年くらいでは、なかなか出てこないと思います。よっぽど将来の夢があって、ここが目標だっていうのが決まっている子以外は、結構少数派なんじゃないかなと思いますね。
とはいえ、やっぱり目標を立てた時に「こうしたい」って言ってくれたら嬉しいですよね。
まずご自身が立てて、そこに向かっている姿は見せた方がいいかな、というのが1つです。自分がやっていないことをやれ、というのはちょっと難しい話ではあります。
形骸化する学校の目標設定
学校でも目標達成法っていうのが、きちんと扱われているところは、あんまり見たことが私はないです。1学期の目当てとか、2学期の目当てとか、「目当てバルーン」みたいなのを書くんですよ。書いたら、後ろの掲示ボックスに入れられて、次に何かやったらまた上に掲示ボックスに入れられる。その学期のものが返された時に、「そういえばこういう目標を立てたね、忘れてたわ」みたいな使われ方をしているのがほとんどです。
「今月の目当て」みたいなのがあっても、それに対して自分が何できたかな、ということまでやっている学校の方が少ない。だから、「目当て」というのは立てたら忘れるもの、みたいな文化が出来上がっているくらいのレベルだと思っていて。
私自身、目標達成に向かってのセミナーとか講座に結構出たんですが、本当にその方法について知らなかったんだなと思いました。自分のクラスではめちゃくちゃやっていたんですけれども。
低学年とか小さい頃に、「今年はなに頑張るの?」とかって言った時には、割と出てきてたはずなんです。ただ、親御さんにとっては「何それ?」っていうものだったんじゃないかと予測されます。
子どもの「やってみたい」を否定しない
私が最近関わっている子どもたちと、毎週「先週頑張ったこと、できたことは何?」「今週は何する?」というのをやっています。この「今週レベル」の目標を子どもたちと出し合うようにしてるんです。こういうコツコツした積み重ねみたいなものが、すごく大事で。
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やれそう、やってみたいことに目を向けて、それを少しでも、小さくても「やってみたいと思った、できた」という成功体験に結びつけていくのが、めっちゃ大事です。子どもたちから出てくるのって、たまに「何々検定何級取るために頑張る」とかも出てきて、「おぉ!」とかって言ったりしますけど、親が望みそうな答えですよね。
でも私にとってはなんでも良くて、『マイクラで今度はこういう街を作りたい』でもいいし、『トランポリンを100回飛びたい』でもいいし、『ドッジボールで3人当てたい』とかでもいいわけです。そこに対して、子ども自ら出てきた目標にあんまりケチをつけないっていうのがすごい大事だなって。
つけちゃいそう。「何それ、もうちょっと他にないの?」みたいな。
そう。あんまりケチをつけないっていうのは、すごい大事かな。「やろうと思った、やってみた、できた」とか、「やろうと思ったけど、あんまりうまくいかなかった。それってどんな理由があったんだろうね、次はどうする?」というのが目標達成との向き合い方なんです。無邪気に出てきた目標に対してはケチをつけず、「そうなんだね、素敵だね。そのために何するの?」って、実際の行動につなげていく。
もしお母さんの要望があるんだったら、「ちなみに最近、すごくつまれているチャレンジの方も、もうちょっと頑張ってほしいな、とお母さんとしてはあるんだけど、そのことはどう?」みたいに聞いてみる。そこで「じゃあ1日1ページ」とかが出てきたら、「いいね、いいね!是非そっちも頑張ってもらえたら嬉しいな」と。そして、「お母さんが今週頑張ることはこれ」みたいに、お互いに出し合ってやっていくのがすごく大事いいなと思うんです。
それに対して「できた」「できない」は、大人だってあっていいんですよ。私も毎週子どもたちに宣言してます。部屋の片付けとか…。子どもたちに「先生、先週言ってたよ」とか言われて、「はい、付け足します」って言うと、「忘れないようにするためには書いて貼るでしょ、今書いて」とか言われて、はいはい言いながら書いたりして。こうやって関わっていくのが楽しいんですよ、目標達成って。
大事なのは「立て直し続ける」こと
提案があってもいいし、「ここ頑張ってみたら?」と思うことを言ってもいい。私がいつも子どもたちに言っているのは、「人って言ったこと忘れるから、目につくところに書いて貼ろう」と。その上で、やったかやらないか、やれなかったならどう改善したらやれるかっていうのを「立て直し続ける」のが目標です。それが目標達成との向き合い方だと思うんです。
だから、新年の目標って立てて終わりじゃない。立てた上でできたかどうか。そして、できないのが悪いんじゃない。できなかったら、「じゃあ次どうする?」。そもそもその目標自体が自分のやりたいこととずれていたのか。それとも、例えば『毎日腹筋を10回する』って書いて全然できなかったら、3日に1回にしたらできるのか、そもそも10回を3回にしたらできるのか、っていう検証をし続けることが、すごい大事なんです。
そして、最初にその「腹筋何回やる」が出てきた時に、「それ何のために?」というのも大事で。「空手のこの大会で優勝したいから」「そうなんだね、優勝したいから腹筋を10回やりたいんだね、いいね!」と。そして、できたかどうかでこう立て直し続けるっていうのが大事です。
親子で楽しむ目標達成への道
クラスでやっていたことで言えば、2学期の目当てを書いて、そのためにやることを書きます。そして、そのためにやることができたかどうか、毎週振り返りをするんです。できてなかったら、数字とか頻度とか、そのものを変えた方がいいのか、立て直し続けるっていうのをずっとやってました。
掲示物としてポケットに入れなきゃいけないのは学年で決まっていたので、私は子どもたち全員分のコピーをして、手元に持たせていました。朝の会で必ず「僕の目標はこれとこれとこれです。そのためにこれをします」って言って座る時間があって。2週間くらいしたら、子どもたちは見なくても目標が言えるようになります。
週に1回振り返りの時間があって、そこで数字とかを立て直す。できたら赤シール、できなかったら青シール。できないことは悪いことじゃなくて、見直せばいい。「見直し方っていうのはやればやるだけ上手になるから、立て直しの仕方がうまい人になろうよ」って。
これをずっとやっていると、目標の立て方と達成の仕方がめちゃくちゃ上手になるんです。そうしたら、すっごい成長することが自分でわかる。そのスモールステップとして、『今日1回手を上げる』ができたっていうだけで進む。「何、1回しか上げないつもりなの?6時間もあんのに」とか言うんじゃなくて。
子どもたちが立てた目標にケチをつけない。そして、自分たちでできたかどうかが検証できる目標にすることがすごく大事。『算数を頑張る』は誰も評価ができない。でも、『計算ドリルを1ページやる』という数字が入っているものに対しては、できたかできないかがはっきりする。 最終的に検証するものには数字を入れよう、という練習をずっとしていました。
まとめると、目標達成を子どもに伝えたいのならば、大人がまず目標達成を楽しみましょう、と。それには仕組みがあって、立て直し続けること、目につくところに貼ることだし、何のためにやるのか、そして何をするのかを具体的に分かりやすく検証し続けることがすごく大事だと思います。2024年をいい機会に、是非ワクワク立てて進んでいくのがいいんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。自分も娘と一緒に、なんかそういうのやっていけたらいいなって、めっちゃ思いました。
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