信頼関係の土台作り:子どもを伸ばす「寄り添い」の真髄

本日は、アドラー心理学やコミュニケーションスキルの師匠である平本あきおさんをゲストにお招きし、「個性を伸ばし、成長意欲を高める7ステップ」の最初のステップである「寄り添い」の重要性について、具体的な事例を交えて深く掘り下げます。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

え、今日はゲストをお呼びしています。私のアドラー心理学、そしてコミュニケーションスキルの師匠、平本あきおさんに来ていただいてます。はい、よろしくお願いします。

はい、メンタルマネジメントスクール代表で、メンタル心理カウンセラーの平本あきおです。よろしくお願いします。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

はい。平本さんの動画の、あのYouTubeの方でですね、お話ししてます。「寄り添い共感だけの弊害」。

子どもがよかれと思って寄り添って共感しているのが、実は舐められちゃっているということがある。

そして、そうすることで、子どもが甘えて舐めてきたりとか、大人が頑張りすぎなきゃだめだったり、子どもの成長意欲は失われたりとか、結局社会で出てやっていけない。

平本あきお
平本あきお

まだ見てない方は、ぜひ概要欄にあるんで、平本あきおの動画、ちょっとね、見てみてください。

そして、じゃあどうしたらいいの? ということで、「個性を伸ばし、成長意欲を高める7ステップ」ということで、これから各回ごとに分けてお話していければと思います。

平本あきお
平本あきお

まずは「寄り添い」ですかね?

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

寄り添いです。

ステップ1:寄り添いとは何か

はい。これはじゃあ具体的に、この7ステップの最初のステップ、何をしたらいいんですか?

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうなんですよ。寄り添い共感だけじゃダメだって言ってるんですけど、まずはやっぱりこれなんです。

大事ですね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

大事なんですよ。私、あの、結構大変な状態になっているクラスを先生として担任することが多かったです。

で、その最初の状態で言うと、もう「学校なんか嫌なんだけど」っていう状態で、え、「教科書出して」って出さない人いっぱいいるし、休み時間ごとに殴り合いの喧嘩が起こるし、トラブル多いし、やる気ないし、何言っても返事ないし、反応ないし、みたいな。

はい。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

状態で色々やろうとしても、全然子どもの耳には届かない、心には届かない。まずはここです。

でも、寄り添ってなんとかなるのかなって気してきますよね。もう言うことは聞かないわ、別に、みたいになってる子に、こう寄り添ってなんとかなるんですか?

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

なるんですよ。

どうやってやるんですか?

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

「別に」っていう状態の子も、例えばですよ、例えばトラブル対応がすごくキーになってくるんですけど、喧嘩します。で、「どうしたの? 何があったの?」。「別にいい」。

で、ここの「別にいい」の、その子の状態を、その子の気持ちになって、自分が小学校5年生で、今まで色々あったっていうのを思うと、もう話すのもめんどくさいんですよ。

ああ、なるほど。その子の気持ちになるとね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

なると。だって、結局何言ったって怒ってくるし、結局あまり言うことも、自分の話も聞いてもらえないし、とか思ったら、「別に」が出るじゃないですか。そっか、「別に」って思うんだね。

そう。寄り添いとか共感って、何か話をよく聞くっていう風に思われる人も多いかもしれないけど、私たちにとっては、寄り添いって、自分の心と体向けて、まるで憑依するように、その子のその年齢のその立場になって、その、え、10年間かもしれないけど、この10年間経てきて、「いや、お前がいつも悪いんだろう」みたいに、このね、いつもいたたまれないような目線で見られてる中に入って見るっていうことを、寄り添い共感とするんです。

平本あきお
平本あきお

別にそのことで言葉をどう発するとか、聞き方がどうとか、聞く言葉の繰り返しがどうのは、もう全然後付けな話で、なんなら、それは忘れちゃってよくて、「うわ、こんな10年間なんだ」って横で座ってる。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうです、そうです。「別にって思うね」って。

うん。でも、聞きたいと思っているから、少しでも話してもらえたら嬉しいと。

うん。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、ぽつりぽつりと話し出す言葉、とにかく信じて。

寄り添いによる信頼関係構築の事例

はい。なんか具体的にあった実例ありますか?

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうですね。一番、そのやんちゃ光る、けい君っていたんですよ。で、K君は、とにかく学校でも評判の意地悪な、えっと、悪がきって言われていて、他の学年の子と殴ってトラブルとかをもうすごく多発するんですよね。

うん。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、私がすっごく覚えてるのが、K君、最初本当に話したがらなくて。

でもね、人殴っちゃってんので、こちらは聞かないといけないところがあるから、「少しでも話してもらえたら嬉しい」って。「あなたが話さなかったら、私が周りで見ている人みんな呼んで調査してみるよ」っていうことで関わってたんですけど。

うん。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

K君の目の色が変わった出来事は、はい、10回に1回くらい、K君大して悪くないやつあるんです。

なるほどね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そう。「あいつ、どうせあいつと絡むとあいつが怒られるから、またお前か」と。K君のところに行くからって言って、周りで仕立てて、K君怒るように仕掛けてる人がいたりするんですよ。

で、それ、色々詳しく詳しく聞いていると出てくる。「K君からじゃなかったよ」みたいな。で、それ「K君悪くないじゃん」って言った時に、ボロボロボロボロって泣いて。

ええ。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そのK君が、今までこうね、「言いたくねえ」みたいな感じだったのが、そう、「そうなんだよ」って言って。

「全部聞くから、本当のことを話そうとしてくれたら全部聞くから」って言ってから、かなりね、こうやり取りが変わっていったくらいに、もうとにかくこれ2週間ぐらいの間に、すごいトラブルいっぱい起きているんですけど、全部寄り添って聞き切った。

なるほど。そしたら、K君がどう変わった?

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

あ、K君が、もう自分から、「今日のは僕が悪い」とかっていうのを、おちゃんと受けて。

そうなんですよね。本当に悪くない時に「悪くないんだ」って本当にリスペクトしてあげると、

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

ちゃんと自分から、「先生、今日のは俺がやりました」って。

それでっていうのを聞くんですけど、「今日のは、あ、悪くないと思うんだけどな」みたいなのも、そのまま話してくれるようになって、トラブルは激減しました。

なるほど。ある意味で、これが信頼関係じゃないかなと思うんですよね。

平本あきお
平本あきお

次のステップとまとめ

はい。そして、この寄り添うことができたら、次のステージは何でしょうか?

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

次のステージは、「子どもの興味関心に関心を持つ」です。ということですね。

この興味関心を持つに関しては、概要欄に貼ってある平本さんのチャンネルでお話ししますので、ぜひそちらも見ていただけたらと思います。

はい。そして、7ステップ、本当に全部知ると楽になるので、すごく子どもがどんどん自分でやる気持って成長していくようになるので、ぜひチャンネル登録お願いします。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

はい。では、改めて今日のポイントは、「個性を伸ばし、成長意欲を高める7ステップ」のまず最初は「寄り添い」です。これが信頼関係の土台作りです。

もう今寄り添ってるよとか、共感してるよっていう方は、もうここは行けてるっていうところかと思うんですけど、どんなことでも寄り添いて聞き切ってみる。ぜひやってみてください。

この記事を書いた人: 梶谷希美

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