【お年玉】子どものお金の使い方や管理どうしたらいい?【お金の教育】
【お金の教育】子どもがお金で苦労しないためにできることは?
お正月、親戚からいただいたお年玉。子どもが手にする「大金」を前に、「無駄遣いしないかな?」「失くしたらどうしよう…」とソワソワしてしまった経験はありませんか?
実は、その「怖い」という感情の裏側には、私たち親世代が抱える「お金の価値観」が隠されています。今回は、元教師ののんちゃん先生が、子どもに大金を持たせる本当の意味と、お金を通じて子どもの「生きる力」を育む秘訣を伝授。読んだ後は、お子さんへのお年玉の渡し方がガラリと変わるはずです!
お年玉シリーズの第2弾なんですけど、「子どもに大金を持たせるのは怖いんですけど、みかん先生はどういう風に考えられますか?」という質問が来てます。
これ、お子さんに大金を持たせるのが怖いという感覚を持っている方は、おそらく「自分が大金を持つのも怖い」という感覚を持っている方なんじゃないかなと思いますね。
なるほど。
お金って、じゃあそもそもどういうものなんだろうっていうところで考えれば、「じゃあ、いくらからを大金と思ってますか?」とか、「なんで怖いですか?」という話になります。
多分、無駄遣いしてほしくないとか、なくしてほしくないとか……。でもおそらく、子どもにとっては、無駄遣いはして『無駄遣いだったな』と思えば次は気をつけようと自分で思うわけです。
なくしちゃったら、次はなくさないようにしようと自分で思うわけで。おそらく大人の皆さんは、無駄遣いした経験もなくした経験もお持ちだと思うんですよ。
私はなくしました。
お財布落としたりしょっちゅうするし。
それはしないよ(笑)。
するよ! 酔っ払うといろんなものをいろんなところに置いて帰るんだよ……とかあるし。何か「これは無駄だったな」みたいなのって、みんな経験してきてるじゃないですか。
でおそらく、この先も失敗するんですよ。常に「正しいお金の使い方を私はしています」みたいな人、怖いじゃないですか。「何ですか、正しい使い方って?」って、わかんないじゃないですか。
じゃあ、私こうやって日々お酒にお金を使ってるの正しいんですか? 多分、正しくない(笑)。正しくはないけど、私が幸せなら、誰にも迷惑をかけてない(ちょっと旦那さんに迷惑……あんまりかけてない、というところで言えば)いいわけですよ。
日々とても幸せっていうんであればいいわけで。じゃあその人それぞれの正しさとか、どうお金と付き合っていくのが幸せなのかって、本当に十人十色で違うのに、「大金を持たせたら怖い、この子が失敗するかもしれない、無駄遣いをするかもしれない」って。
じゃあ「無駄」って何ですか? 子どもにとっての無駄と大人にとっての無駄も違うし、人によって無駄は違う。旦那にとってこのお酒は無駄でしかないけど、私は無駄だと思わない。
そこから全部こう守ってあげちゃうと、「じゃあお母さんが全部預かっとくわ」とか「これ以上持つと怖いからお母さんが持っとくから」「お父さんが持っとくから」っていう風にすると、子どもの中で、私もよく言われてたんですよ。「怖い」って。
先生が「怖い」と言われて育てられた感じですか?
ちっちゃい頃に「あんまり大きなお金を持ち歩くのは怖いよ」とか言われてたんです。それで、すごく自分に思い込ませたのが、この先生を辞めるまで持ってた感覚で、「大金を持つのは怖いことだ」「お金を持っているっていうのはすごく怖いことなんだ」っていうのは、やっぱり感覚として持ってました。
それって子どものためにいいのかな?自分が経験したからこそ、例えば経営者さんなんかは大きなお金を動かしていくことが多いし、借り入れをして大きく動かしたからこそ動かせるプロジェクトがいっぱいある。
その中で「大金が怖い」「失敗するかもしれないから怖い」みたいな感覚って、私は今思うのは、あんまり持ってなくていいんじゃないかなって。失敗したらリカバリーすればいい話で、それってお金においても一緒のこと。
だから守りすぎると、それこそ大きくなって、親御さんが何も手出しできなくなった頃に、大きな失敗をしたりするんじゃないかなって思いますね。
大金を待たせて怖いっていうことは基本ないです。ただ、その中で思うのは、家計が苦しくて火の車だとする。そんな時に「子どもがそんな大金を……」っていう、こっち(親)の感覚。
「なんで子どもが3万円持ってて、うちがあと1000円を切り詰めるために考えてるんだろう」みたいな意味での「そんなに大金を」ということであれば、子どもに腹を割って話し合えばいいと思う。
「私たちの家庭はね、今本当にちょっと大変な状態で申し訳ないんだけど、一緒に生活をしていく仲間として、その3万円の使い方っていうのを家族に還元してくれたら、私はすごい嬉しい、助かる」って。
そう言った時に『やだ、僕のだ!』みたいな風に言う子は、だいぶ家族の中が悪い以外にはないんじゃないかな(笑)。
お年玉っていうものはその子がもらったものだけど、一緒に共同生活をしている以上、お父さんの給料がお父さんだけのものにはなってないわけだから。「一緒に家に入ってきたお金として考えてもらっていいだろうか」みたいな話をしてもいいと思います。
お年玉預けるか問題ですよね。話し合ったらいいと思う。「実はちょっと一緒にって考えてもらえたらすごい助かりはするんだけど、どうだろう」みたいに。
「ご利用は計画的に」のワナ
あとは、「計画立てて使ってほしい」っていうのもありますよね。もし計画的に使ってほしいという場合は、ご自身がどれだけ計画的に使っていて、どんなにいいことがあるかっていうお話をした上で、「じゃあどんな風に使いたいと思う?」っていう対話だと思うんです。
「何かしたいか」ですよね。お金って、自分の時間を短縮したり、自分のやりたいことを叶えたりする一つのツールだと思うんですよ。
毎日ダラダラと5円チョコを買っていたらなくなっちゃった。で、『5円チョコを本当に食べたいわけじゃなかった』みたいな場合は、あんまり良くないのかなとは思うので。
「何に使いたいと思う?」「何したい?」「どんなことやってみたい?」「どんなことが好き?」というところで、「このお金はそれを叶えるための一つの道具になるんだよ。そのために、どう使ったらよさそうかな?」みたいな話ができたらいいんじゃないかな。
だからその子がどう使いたいか。貯金するのもいいけど、貯金した結果どうしたいのか、みたいなところが話し合えたらいいんじゃないかな。
お金って、自分のやりたい、好きを叶える道具だよね、っていう感覚で子どもと話せたらいいなと思います。
親子の対話が子どものリソースになる
自分が失敗したからこそ子どもにはって思うとか、実際子どもが買ってきたものとして「なんでそんなくだらないものに金使ったんだろう」と思っちゃうとか。
失敗したからこそで言えば、私、ひどい失敗がなかったら今のようにはなってないです。失敗は必要な勉強代だったなって思うんですよ。使い方間違えると、一瞬ですごい額が消えたりするものだけど、それもやっぱり勉強。
だから「失敗=させたくないもの」にすると、もうあらゆる方面で見張らなきゃいけないし、守らなきゃいけなくなる。だから「こういう失敗をしたんだよ」とぜひお子さんに話していただいて。
それがお子さんのリソース(資源)になるわけじゃないですか。「お父さんそんな失敗したの? これは嫌だなー」って思ったり、「お母さんそんなことあったの? じゃあ私はエステには気をつける」とか。
自分の失敗は話してお子さんの糧にしてもらって。その上でお子さんが失敗をするのって防げないし、失敗しても「ほら、お母さん元気でしょ? 大丈夫だから。でもそういうことがあるっていうこと、頭に置いといてね」っていう風に話して、信頼して任せるっていう部分が必要なんじゃないかな。
あと「くだらないものにお金使った」っていうけど、くだらないか否かは人によって違う。大事なのは、それを買ってみてどう思っているかっていうお子さんの感覚だと思うんですよ。
私が買っているハイボールがどれだけ無駄かっていうのは、毎日旦那に『またくだらないものしか買ってこない』って言われるんですよ。
でも私は、あんなサッカーシューズを10種類も20種類も買ってる旦那の方がくだらないと思うんですよ! 「何が違うんだ、オレンジと赤で!」みたいな(笑)。高い棚全部、サッカーシューズなんですよ。あんなもん美味しくもないのに!
だから、私にとってそれはくだらないわけですよ。そのくらい人の認知って違うわけです。だから、親御さんにとってくだらないなって思うものも、お子さんの将来にとっては原石かもしれない。
「買ってどう思ったか」「買ったことによって何を得たのか」っていうところに耳を傾けるのが「理解」だと思うんですよね。
くだらなく見えた時に、「買ってみてどうだった? 何が楽しかったの?」って聞いた時に、「実はこれとこれの違いがこうでね」とワクワク出てきたら、それはくだらなくない。
ただ、「あ、同じの買っちゃった」とか「もうちょっと待って、1バージョン上のが出るまで待てばよかったな」というのがお子さんから出てきた時に、「いい学びだね! じゃあ次に生かすとしたら、どう工夫する?」と言って、お子さんから「次はこうするよ」と出てきたら、それはお金に対してのすごい学び。いい勉強になったんだね、って。
だから「くだらない」と決めつけるのは悲しいじゃないですか。そこがあまりに目に余るなら、「私はそう思うんだけどどうだろう」という話はしてもいいと思うけど。
「お母さんには全然必要ないんだよね、そのフィギュア。20体もあるし。そのために『あれ買ってこれ買って』と言われても、はいはいとはならないかな。じゃあ、それがいいんだったら、自分でお金を貯めてやろうよ」とか。
「家のお手伝いをして、1回300円貯めてやってみます」とか、家庭で仕組みを作ってもいいし。メルカリで売ってみる、ブックオフに行ってみる。「自分でお金を作る」みたいな感覚をやってみて、手に入ったお金でやったら、みたいな風に話していけばいいんじゃないかなと思います。
まとめ:お金は一生付き合っていくパートナー
大金を持たせることは、決して怖いことではありません。怖いと思っているなら、自分自身の中にある「怖さ」に向き合ってみてください。お金は付き合っていかないとわからないことがたくさんあります。
「自分はこんな失敗をしたから、これはしたくないんだ」
「こういうことに使えたら素敵だと思うんだ、私は。あなたはどう思う?」
「それ買ってみて、どう思った?」
こんな対話をしながら、お子さんが自分の「好き」や「やりたい」を叶えるための道具として、お金と楽しく付き合っていく。お金とは一生付き合っていくものだから、日々勉強です。
私もいまだに無駄遣いしますよ。どうして終電を逃してしまったんだろう……電車なら300円なのにタクシーだと2万円かかる……とか(笑)。「次はちゃんと終電を調べてから飲むんだ!」とか、私もまだ鍛錬中なんです。
その中で、やりたいこと、好きなことをやってる時に、お金が自分を助けてくれて、いろんな知識が身についたり、いろんな人と会えたり、いろんな経験をして、だからこそそれがまたお金になって循環していく。
そんな『お金の循環』をお子さんと一緒に楽しんでいけたらいいんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。
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