前回は、みかん先生がなぜ先生になったのか?きっかけや1,2年目のお話でした。
今回は、みかん先生が教師になってからの3年目のお話です。
教員3年目で、生徒指導主任に抜擢される。すっごい辛かった年。
そう。「あ、こんなに子供って、何も言わなくても動くんだ」を、強制的に見させられたというか、というのがその年で、その次の年に、初めて6年生を担任するんです。
6年生担任と同時に、3年目で生徒指導主任というのに、抜擢されるんですけど、生徒指導主任って、学校のヒエラルキーで言うと、管理職の先生、校長先生、教頭先生、教務とか、主幹と呼ばれる先生がいるんだけど、その後に名前が載るのが、生徒指導主任の先生なんです。
めちゃめちゃ高いじゃないですか。
だから、4番手なんです。4番手に、3年目でなっちゃったという、大抜擢を受ける。
それはなんでなんですか。
知らん。全然知らん。しかも、初6年生の担任なんですよ。初任の時、1年目の時に4年生を持って、次の時に3年生を持って、隣のクラスが崩壊しているから、ワっとやって、その頑張りを認められたんだと思うんだけど、
本当「知らん」という状態で「生徒指導主任だ」って言われた時に、まあ、周りの先生から「なんで?」っていう、だいたい生徒指導主任って、ベテランの強面の男性の先生がなるやつ。
メッチャ印象分かる。イメージ分かる。
なんですよ。だいたい50代の強面の先生がなるやつに、どうして3年目のペーペーの20代の私がなったかというと「はあ?」っていう状態なわけです、職員室全体が。
はい、はい。
しかも、初6年生担任で、6年生って一番難しいんです、担任していくの。だって、彼らも成熟していくから。教える、勉強内容が難しいんですよ、6年生って。
ああ、なるほど。
だから、やっぱり1たす1は2だねというのを教えるのと、全然違うじゃないですか。レベルが。歴史を教えなきゃいけないと。で言うと、その年が、すっごい辛かった。すっごい辛かったし、一番今までの教員生活の中で、一番うまくいかなかったのは、その1年です。
ああ、そうなんだ。
もう、本当、早く卒業しろと思って、指折り数えてた。あと48日「早く卒業していかないかな、苦しいな」と思っていたのが、その年でした。
人間的に全然足りていなかった
その、うまくいかないなというのは、何をもって「うまくいかないな」だったんですか。
たぶん人間的に、自分が全然足りてなかった。今まで授業力を上げるとかだって、マネージメントだって、本の見よう見まねでやっていただけで、じゃあ、自分自身というものに向き合って、体当たりでぶつかっていたかというと、そうではなかった。
6年生にはまんまと見透かされたというのが、その年だったと思っています。
自己啓発系の本をひたすら読んでは泣いていた
6年生と対峙するには、自分自身が体当たりして、ちゃんとぶつかっていかないと、いけないということ?
うん。人と人とが一緒に、1年間生活を送るという所なのだと思うのですけど、すごく付け焼き刃だったのだと思います、ここまでの自分というのが。できているつもりにはなっていたけれど、生徒指導主任というのも降ってきて、もう、いっぱいいっぱいで。
その年に私結婚もしているんだけど、だからプライベートもいっぱいいっぱいで、なんか、本当に「言葉が上滑りするって、こういうことか」って、すごい思った。
「これをしてください」って言った時に「なんでですか」って返ってくるのが、なんて答えていいか、分かんないから「だって、やれって言われていることなので、やってください」みたいな。
そうしたときに「チッ」みたいなのが出るわけです。崩壊は別にしてなかったけど、本当に苦しかった。「ああ、私、ひどい時間を、子供に強いているな」って思って、だから、その頃ですよ。その頃に「私、自身、足りない」みたいに思って、その頃に「7つの習慣」とか「届く法則」とか、あの辺の自己啓発系と言われるものを、とにかく読んでは泣いて、読んでは泣いて、
なんで、泣くんっすか、それ読んで。
苦しいんだもん、毎日子供たちの前に立つのが「立つ器じゃねえな」というのが、自分で分かるわけです。私が立ってもなんともならない。
私の言葉が響かないっていうのって、自分の浅はかさとか、自分の浅さに、本当に「浅いな」と思ったんです。彼らのいろいろ葛藤している所をぶつけられても、何も自分からは出てこないみたいな所に、すごく苦しんで。
だから、すごいそういう、自己啓発にはまりましたね、その年。なんか、教科指導、国語算数というのを、全部ポイっとして「それどころじゃない」って思って、本当にどう生きるか。
松下幸之助本にハマったのは、その年で、そういう稲盛さんとか、生き方みたいなのを、とにかく読んで「私ってどう生きたいんだろう」みたいなのをしたのが、3年目、正採用になって3年目です。苦しかった。
なるほどね。みかん先生にとって、そういう苦しい時間だった。
すっごい苦しかったですね。本当に苦しくて、子供たちの前に立つのが、苦しかったし、関わるのも苦しかったので、その自分への戒めとして、毎朝4時にカフェみたいな所に行って、本を広げていない自分が許せなくて。
そうじゃないと、子供たちの前に立っちゃいけないみたいに、自分を責めていて、全然夜も怖くて眠れないんだけど、4時にはカフェにいて、全然頭が働いていなかったりしていたんですよ、働いていないんだけど、本を開いて、眺める。
だいぶ精神的にやばい人ですよね。眺めて、なんとか学校に行って、前に立つみたいなことをして、でも最後までどうにもならなかったのが、その6年生ですね。本当に、申し訳ないしかない、あの子たちには。
その先も、そういった苦しいだったり、どうにもならなかったなみたいな体験は、あるのですか。
ない。そこからないんですよ。あれが一番ですね。
そうなんですね。じゃあ、ここから先は、また今度お願いできたらと思います!
また、よろしくお願いします。
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