”PTA廃止論“が噴出…

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 「PTA退会」に関する記事を13日にスポーツ報知ホームページで公開したところ、多くの反響の声が寄せられた。ネット上では「無駄な活動が多い」「PTAはなくていい」など”PTA廃止論“も盛り上がるなか、あらためて関係者に取材。PTAの存在について考えたい。  今回、小学校教員として30年近く教壇に立った60代の女性に話を聞いた。自身も2人の子どもがおり、親としてPTA役員になった経験もあるという。その上で、「PTA役員をやれば、親同士のつながりが多少はできるといういい面もある。しかし、共働き家庭が多いいまの世の中で、PTA活動はすごい負担だと思います。なかなか難しい問題ですね」と話す。夜、保護者の仕事の終わった後にPTAの会合があると、学校側の管理職も最後まで出席することは「当然」だという。集まる頻度はグループや役職によって異なるが、PTA活動の負担が大きい人もいることは確かだ。  PTAの活動は各学校によって異なるが、この女性の子どもの学校では1子につき2年に1度ほどの頻度で、役員がまわってきたという。当時は専業主婦家庭が多く、教員として働く女性はベルマーク係を務めた。「月に1度、子どもが学校からベルマークを大量に持ち帰り、家で夜な夜な作業していました。昼間に集まっているグループもありましたが、それには参加できないので夜や休日の集まりだけ参加していました」と振り返る。  PTAの上の役職ともなれば仕事量は多く、頻繁に学校に来ることになる。子どもたちのため、熱心に活動している役員もいる。このような役員の存在に対し、女性は「教員の立場からしても、親の立場からしても、上の役員をやってくれる方の存在は非常にありがたいし頭が下がる」と話す。  ネット上の”PTA廃止論“に対し、この女性は「難しい問題。子どもたちのためにやりがいをもってやっている人もいるし、やりたがらない人もいる。一概には言えない。みんなが納得ということはないだろうけれど、もっと模索していい活動を残してほしい」と願いを込めた。

”PTA廃止論“が噴出…教員は胸中複雑「いい面もある」が共働きには「すごい負担」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

PTAといえば… 役員決め

教師になって4年目、6年生を担任していた時に散々な目にあったことがあります

4月、クラス替えをして初めての授業参観懇談会で必ずしなくてはならないのが
「PTAの役員決め」です

しかも…学年が上になればなるほど立候補をする方はほとんどおらず…
必然的にこれまで1度も役員をやったことがない人に白羽の矢が立ちます

事前アンケートをもとに役員候補になってしまった保護者の方々のお名前を読み上げると、なんともいえないピリついた空気が流れます

そこから…

「自分が今どれだけ大変か」「どれだけ役員を引き受けることが難しいか」

アピールタイムが始まりました

「〇〇の母です。うちは共働きで私は~~~の状態です。役員を引き受けることは大変難しく…」

「〇〇の母です。先月から自分の両親の具合が悪い関係で介護をしています。役員をしている気持ちの余裕も時間の余裕もなく…」

それに対して、反論が巻き起こります

「共働きでも介護があっても役員を引き受けている方はいます。これで免除するのは不平等です」

当時20代前半だった私はもうタジタジです…何とコメントしていいかもわかりません

「欠席されている方もいますので…申し訳ありませんが、平等にあみだくじで決めさせていただきます」

そう言って頭を下げると

候補になってしまった保護者の方々から容赦なく矢が飛んできました

「結婚もしていない、子どももいない、お若い先生には分からないんでしょうけど…こちらの気持ちにもなってもらえますか?」

「まったく、話にならないわ…」

「すみません…」

何で謝っているのか分からないまま、何度も何度も謝りながらあみだくじに協力してもらい

結果役員になった方の中には、その日欠席されていた方もいらっしゃいました

シングルマザーで看護師をされている方

なかなか連絡がつかないことで有名なお母さんです

その日役員のことをお知らせできたのは、23時過ぎ。

疲れ切った声で

「ああ… そうですか…」

と答えたお母さんに、またひたすら謝りました

「お忙しいのに、本当に申し訳ないです…」

PTAの活動があるおかげで助かることや、

協力があるからこそできていることはたくさんあります

でも、

正直今の時代にあった仕組みになっているとは思いません

平日昼間に集まってベルマークを数えたり

新聞を出すために集まって会議をしたり…

本当に必要でしょうか

その行事

誰のためにされていますか

ただただ前年度踏襲になっていないでしょうか

オンラインを活用して

お仕事をしながらでも参加できるようにする工夫はたくさんできるはずです

PTAの在り方・形を見直していきたいですね

この記事を書いた人:梶谷希美

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