信頼関係の土台作り:子どもを伸ばす「寄り添い」の真髄
【学校にクレーム】学校で購入する教材とか高くない!?【市販品はダメ?】
学校で指定される教材や道具は、なぜか市販品よりも高価に感じられることがあります。本当に学校指定品でなければいけないのでしょうか?現場の先生が語る、学校指定品の裏側にある理由と、市販品や100均アイテムを使う際に起こりうるメリット・デメリットについて解説します。
のんちゃん先生、学校で指定のものって何でもちょっと高くないですか?
うん、高いね。
高いっすよね。あれって絶対学校で買わなきゃいけないのに、なんであんなに高いんすかね?
いや、絶対学校で買わなきゃいけなくないです。
あ、そうなんすね。
学校指定品は「おすすめ」である理由
あれはおすすめをしているんです。学校はおすすめな絵の具セットとか、裁縫セットとか、習字セットとかですよね。学校は「おすすめしますよ」って。だって、あの業者さんがいて、お世話になっている業者さんがいて、業者さんが「あ、もうすぐあれですね、2年生、絵の具ですね」って。先生方、あの絵の具の「こんな感じで」って袋を持ってきてくれるんですよ。
それを「はい、学校おすすめの絵の具です」って言って、あの配るんですよ、袋を。で、展示とかをするわけですよ。業者さんがしてくれるんですけど、「こんな習字セットですよ」みたいなのを展示をして、それを保護者参観とかに当てて、そして保護者の方が見て、「じゃあうちはあのスヌーピーのやつにするわ」みたいなのを書いて、お金入れて持ってきてくれて、それでこうみんなまとめて届いたものを子どもに配るみたいな方法を取っているから、
まあ、例があるとすごく分かりやすいというか、イメージつきやすいなと思う反面、でもぶっちゃけネットとか100均で買った方がお安いじゃないですか。
そうですよね。お安いと思いますよ。あの、私たちがその子どもの頃とか、私が先生になったばっかりの頃って、そんなにAmazonとか100均とかそんなにメジャーじゃなくて。だったから、本当にみんな同じ感じで買う、もしくはお兄ちゃんお姉ちゃんがいたらおさがりがあるくらいの選択肢しかなかったから、やっぱ学校からお勧めされるものを買ってた、何の疑問もなく、みたいな流れがあったと思うんですけど。
最近はやっぱり「100均の方が安いですよね」とか、「あのAmazonで買ってもいいっすか」みたいな問い合わせはちゃんとあって、それに対してダメとは言ってないと思います、学校は。あの、よっぽどのことがなければ買ってらっしゃると思う。小学校1年生なんか揃えるものたくさんで、防災頭巾とかね、何やらかにやら色々あって、「なんでこんな高いもの」とかっていうところがあるんじゃないかなって思いますね。
100均の道具を使うことの功罪
その上で、あの100均とかで買ってくる子もいました。で、その上で思うのは、私も100均の絵の具とか、あの絵描くの好きだからめっちゃお世話になるんですけど、100均の悪口を言うつもりはないが、長持ちするようには作られてないかな、やっぱり。とか、お値段はお値段かな。
そうですね。墨汁も、みんなで買う墨汁ってそんな高い墨汁みたいなのからピンキリ、あの指定されてたりはするんですけど、やっぱりその習字の貼った時に「あ、違う墨で書きましたね。すごく水が染みちゃって、ぶわってなりましたね」みたいなこともよくある。
100均だったというよりは、一時期流行ったんですよ、服についても落ちる墨汁っていうのが。それもなんか買った子の習字はすごかった。「あれは服についても落ちる墨で書きましたね」っていう。大した問題ではないかな。その習字のプロを目指してるわけでもないんだから、ちょっとぶわっと染みて薄くなったからといって何?っていう。
ただ、えっと、例えば書き初め大会とかで、あの選手コースってなんか検定に出す金賞とかを目指している子には、「ごめんだけど、多分その墨汁では選ばれない」っていうのは伝えてました。事実そうだから。だから、なんか時と場合によってあるなっていうのは、道具の使い分けというか、あったかな。
やっぱりその、いっぱいその筆で描くと毛がね、どんどん抜けてっちゃうとか。すぐに絵の具固まっちゃって、書いている途中にもう使えなくなっちゃうとか。色々あった、やっぱりいろんなところで買い出すとね。
先生側の本音:一斉指導の難しさ
ただ、それで子どもが不便しているかと言ったら、まあ, 大した問題ではないといえばないから。私は親子さんとお子さんが話し合って、買いたいところで買ったらいいんじゃないかと思います。
ただ、先生側の事情を言うならば、一緒の方が楽。
でしょうね。
一斉指導っていうのをやってるから。「では、あの、え、2番目のポケットにあるところの待ち針を出してください」って言った時に、違うところで買った子じゃない、「そんなところに待ち針はありません」っていっぱい返ってくるんです。
「えっと、じゃあ自分で探してください。待ち針はこれ」とかって見せて、その子たちはね、みたいなことがやっぱあったりする。するし、なんかこう使いやすいようにって、小学生用に業者さんがデザインしてたりするものって結構あって。だから、あの、なんか頼むやつとかには、なんか色々ついてたりするわけですよ。その針、指抜きっていうのかな。指抜き「こういう風に使いますよ」とかって言ったら、市販ので買った子は指抜きついてなかったり、指抜きがもっとこう大人用にね、なってもうすごいちっちゃいやつとかだったりしたり、サイズが子ども用じゃなかったりして、「あ、使えない」ってなって、「お家で練習しといで」とかって言ったりするんですけど。
やっぱりその一斉指導では、学校としては「なんかこういうの買ってもらうと助かります」みたいなところはね、ちょっとある。ちょっとあるし、例えば親子さんによっては心配されるんじゃないかなっていうのが、「うちの子だけ違うの持ってたらいじめられるんじゃないか」とか、「子ども自身が嫌だなって思うんじゃないか」みたいなとこもあると思うんですよ。
だから、それもお子さんと話して、その上で「ここに4000円かけるのはどうなのかね」とかいう部分と、そのネットで売られてるものとか市販で売られてるものってのをちょっと比較してみて、で、決めたらいいんじゃないかな。
学校指定品は「丈夫さ」と「使いやすさ」に優れている
なんかやっぱりね、丈夫にできてる、使いやすくできてる、子どもが使いやすいように工夫されてるみたいなところはある分、お高い分はあると思うので。で、「絶対にこれなんです」っていう学校の方が少ないんじゃないかなと私はいて。だから、あの、「うちはあの市販の買っていいですか」とか言われれば、「いいんじゃないですか」って言てたので。
とは思いますね。確かに制服めっちゃ丈夫でしたよね。高かったけど。
丈夫ですよね。丈夫だった。だからやっぱね、その毎日着るとか、3年間とか着るとかっていうように作られているからこその値段はあるし、いいところもある。だから、いいんじゃないかな、その方針で決めてて、とは思いますね。
高級品や多色セットを持ち込む場合の注意点
とはいえ、逆にこう親子さんは、まあ、学校で売ってる例えばクレヨンだとか、今12色なのか16色なのか知らないですけど、まあ、例えば12色のクレヨンセットだとして、いや、うちの子はもっと色々絵描かせたいから32色セットを持たせたいんだ、で買ってきたりだとか。いや、そんな学校で売ってるようなやつよりも、もっといいやつを持たせたいと思って、すごいなんか高いやつを持たせたりみたいな逆もあると思うんですけど、そういうケースはどうですか?
いいんじゃないですか。是非と思いますよ。まあ、親子さんの思いなのか、お子さんと話されたのかっていうのは、あのそれぞれだったと思うけど、別にあのいいと思うっていうのを言ってました。
その時に子どもだったり親子さんにちょっとお伝えしていたことがあるとすれば、あの、みんなが持っていない色を持つことで、まあ、一旦すごく人気者というか、「何、何銀色って何?」みたいな、「その絵の具光るの?」みたいな風になって「え、僕も貸して」「みたいな、私も貸して」みたいなのが起こって。
「あ、なんか大騒ぎでちょっとめんどくさいな」って先生が思って、先生側がね、これは私の心の中の声ですけど、思ったりして。で、なんかみんなが使ってから金と銀がなくなっちゃったとかっていうのは、じゃあ、貸し借りは自分でね、他の色持ってるけれども、「貸さない」って貸しませんって言うとか。なんかその使い方についてみんなに話すとかっていう、やっぱそのなんだろう、私は違うものを持ってることはいいことだと思いますよ。でも、違うものに注目が集まるのは人間の性でしょうがないじゃないですか。見ないのとかってできないし。
だから、そういうことは起こりうるから、そういう時にどうしたいかは、そのぜひご家庭で話しといてくださいねとか。あの、「それ、みんなに貸してたらなくなっちゃうと思うけど、いいの?」とか。最初は「いい」とかって言ってて、本当になくなったら泣いてたりするんですよ。「まあ、いい経験だね」っていうのと、その上で「じゃあ、次はどうしたらいいのか、また話し合ってきてね」みたいなのは話してましたね。
学校に「必要性」があるかどうかが重要
あと、やっぱりそのいいものを持ってきたりしちゃうと、子どもがこう取っちゃったりとかっていう事件が起きたりとか。その原因が生まれやすいから。だから、絵の具とかは、なんかその絵にこだわりがあれば全然いいと思うけど、学校側で割と禁止したりするのが、色とりどりのペンの「それ必要か?」みたいなペンとか。
あとは、あの、すごいマクドナルドのポテトみたいな消しゴムとか、そのすごいデザインが素晴らしく消しにくそうなデザインの可愛らしい消しゴムとかは、「それ本当に学校に必要ですか?」って。「家で是非眺めていただいて、学校だと白だとありがたいです」ってのは、みんなが羨ましいよって言ってなくなっちゃったり、あの、実際消えてないしとか。なんかビーって黒が伸びるだけみたいなのは、私は本当に良くないと思うみたいな話はしてましたね。
だから、「本当にそれって学校に持ってくる必要性があるんですか?」「お家で眺めるではダメですか?」とかっていうのは聞いていたし。みんなが持っていないものを持ってくるとか、そのすごく高級なものを持ってくるみたいなのは、あの、なんかいらぬ火種を巻くというか、「どうしてそれを学校にわざわざ持ってくる必要がありますか?」っていうものに対しては、私の意見として伝えた上で話し合ってたなとは思いますね。
まとめ:強制ではないが、理由はある
学校側は強制はしてないと思います。で、強制している部分っていうのはどんどんどんどん減ってきているので、あの、是非ご家庭で話して決めていただいていいと思う。
その上で、私は長年先生をしてきて思うのは、やっぱり学校指定のものの使いやすさとか丈夫さとかっていう部分はね、あるので。すごく意地悪で高いものをお勧めしているわけではなくて。あの、子どもの物の扱いっていうのは、その子によりますけど、びっくりする扱いをしたりするんですよね。
とか、例えばね、絵の具だとこのくらいの色があったら大体色々描きやすくてとか。いうのも、「100色あっても使いきれんよね」とか、「そんなにそんなに素晴らしく細かい絵は書かないよね」とか色々あって。適正と思われるものを長年かけてこう検証して選ばれてきたものだから、あの理由はあるんですよ、一定の使いやすさとか。
その上で、どうしてもこれじゃなきゃいけないというものではやっぱりないと思うので、疑問に思ったら是非、あのお子さんと一緒に親子さんがお話しいただいて、その決定っていうのを先生に伝えていただいて。で、先生と、あの、起こりうることっていうのはちょっと考えつつ、その時にどうするかをあの考えられるお子さんになるっていうのも大事だと思うから。
「強制してくる学校超バカだよね、むかつくよね」みたいな風潮めっちゃありますけど、あの、悪いことばっかじゃないよっていうところを汲んでいただけたらすごく嬉しいなと思います。
ありがとうございます。
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