「友達の家はテストで100点取ったらお小遣いがもらえるのになんでうちはないの?」この質問に「よそはよそ、うちはうち」と答えるご家庭も多いのではないでしょうか?
そこで終わらせてしまうのか、それとも子どもと一緒に考える機会にするのか。子どもの心に寄り添いながら、将来につながる関わり方をご紹介します。
なぜ「よそはよそ」では子どもは納得しないのか
先生、視聴者さんから質問です。子どもから、「なんで?友達の家はテストで100点取るとお金もらえるのに、うちはくれないの?」と泣かれました。どうしたらいいですか?


そうですね。親御さんがどうしたいと思っているかっていうのが大事だし、多分テストで100点取ったらお金あげるっていうのはどうなのかな?って思っているから出てる質問なんだと思うんですよ、これ。だとすると、どうしてそれをしないのかっていう理由をお子さんにお話しすればいいんじゃないかなと思いますね。
それ難しそうじゃないですか。


100点取ったらお金がもらえるようにはしたくない親御さんの思いがあるわけじゃないですか。それを自分の中で言語化していく作業って結構子育て大事なんじゃないかなと思うんですよ。
なるほどね。そう


なんか先生やってた時に、今もそうなんですけど子どもたちに「なんでこれはいけないの?」とか、「なんでこれこの子は良くて僕はダメなの?」っていう質問って、これに限らずめっちゃくる。めっちゃくる時に、「うるさい、外は外、内は内」っていうのは多いと思うんですけど、それって子ども的には全然納得のいかない話なので、その時に「私としてはこう考えた」っていうのを言語化する、ここに分かりやすく伝えるって多分すごい大事なんですよね。
大変ですよ。


大変?そこを言語化されてなかったらよくわかんないけど「うちはダメなの」っていう話になる。それって自分自身の大事にしていることとの向き合いだと思うんです。「なんでなんで」を聞いてくれる子どもがいるからこそ向き合えるところだから。
テストのご褒美について考えてみよう

だから「どうしたらいいですか」は「どうしたいと思いますか」なんですよね。どうしたいと思いますか?それはなんでですか?そこを「これこれこういう理由があって」っていうのもあると思うんですよ。「100点取ったらお金もらったら、お金のために頑張る。お金がもらえなかったら頑張れないみたいな風になってほしくない」というのが出てきたと。そのままそれをお子さんに伝えてください。そうっていうところなんだと思いますから。
本当のご褒美って何だろう?

100点を取ったらお金をもらえる、お金がもらえなかったらら頑張れないでもしその子がなってしまったら、将来どんな悪いことがその子に起こるんだろうっていうのを考えるわけですよね。私は子どもにあんまりこれやったらご褒美でこれみたいなのは、子ども側が提示した場合ですごく対価的にあっていれば、そのためにそれで頑張るって言うんだったらいいんじゃないとは言ってたけど、私の方からこれやったら宿題なしですみたいなのはやらないようにしてました。

それには理由があって、私なりにどういう理由を話してたかっていうと、そのために頑張ることじゃないよこれって。うん、テスト勉強だったら、そのテストで100点取るために頑張る、その100点を取ったことで何が得られるかって自分で頑張ったらできるんだ。じゃあ他にもできるかもしれないっていう自分自身の学びなわけじゃないですか?それ100円なり1000円なりもらえるから頑張ると、1000円くれる人がいなくなっちゃったら頑張らない人になってしまう。

それって自分で決めてなくて、その褒美によって決めるとか、相手が出してくれるか出してくれないかで頑張る、頑張らないを決めるような人になっちゃったら全然自分の人生生きられない話になる。私はみんなにはそんな風になってほしくないし、私別に褒美を与える上から目線で見てる人でもないから、一緒に頑張りたいしそういうのはやりたくないからやらないって言ったら「わかりました」って返ってきてた。「なるほど」とかって言って。
「かかってこい」の精神で子どもと向き合う

他のクラスは宿題なしになってますよとかって言われてたけど、だから「私の考えはこう」っていうのをお話しした上で、別に宿題なしになることが悪いことなわけでもないから、私を説得してくれたらぜひって言って、かかってこいって言ってましたね。
かかってこい


そうそうそう。だからじゃあその子が歩んでいくために、今とっても元気がなくてどうしても1,000円が必要なんだと。ずっと今まで60点くらいじゃないかと。ここで頑張りどころで頑張りたい、どうしてもこれのために1000円が欲しいんだ。1000円もらえるんだったら1000円を何のために使いたいのかみたいなところが明確で、「どうしてもこの欲しいグッズがある」と、「これのためにお金を貯めたいみたいなのがあって。だからそのために自分はアルバイトとかができないわけだから、今ちょっとチャンスをくださいとテスト勉強を頑張るから、それで頑張った成果として1000円もらえたらすっごい助かる」っていうような話だったら、おっしゃってなる話なんです。

これ「ほら1000円あげるよ頑張って」って話じゃなくって、「これのために1000円が必要だからそのために頑張りたい」って言ったら「分かった」としたら、「その頑張りを見させてもらおうぜひぜひ頑張ってね」で、そのグッズが買えたら「自分の力で勝ち取ったグッズだね」ってなる話だから。その1000円をあげるのがいい悪いの話じゃなくて何のためにだし、それにその経験によってその子が得るものは何っていうところで見て、これってこの子の将来にすごく役立つものだなと思えばいいと思うんですよね。

だから私がすごくケチで子どもに褒美なんかあげませんってしてたかった、そうでもなくって。お褒美は子どもから「これこれこういう理由でこれを頑張りたいと思ってるから、だからお楽しみ会の3時間をなんとか確保」みたいな風に言われると「そんなに頑張るのか?それは大変難しい話だけどできるの?」とかって言ったら「できます!」とかっていう中で「3時間ね、分かった先生も捻出頑張りましょう」って言ってわたしていたし。
大切なのは「何のために」と「その子が得るもの」
宮古島でのエピソード

あの宮古島とかでもそうですよ。めっちゃめっちゃ一人で頑張っていろんな企画をして。あの、この間の、この間宮古島にあの行ってたんですけど、すごい面白い鬼ごっこを計画して企画して本当。夜も一生懸命こうやったらみんなが楽しいかもっていうのを書いて頑張った子がいたんですよ。「どうしても景品を出したいと。ベスト3とか?1位2位3位ってなった子に景品を出したい、何もないんじゃなくて協力して参加して一生懸命頑張ったその仲間友達に景品出したいから、お小遣いがあと800円くらいしかないけど景品を自分のお小遣いで買う」って言うから、「え?私それお土産代とかで持ってきたお金でしょ」って。だから景品に使っちゃったらって言ったら「いやいいんだ。僕はこの景品に使いたいんだ。そのためにお母さんにお土産を諦めてもらう」って言うから。

「お母さんそれ諦めてもらえ」って言って「いいよいいよ。景品代出す出す出す、のんちゃんお金持ちだからね」って言って。でもいくらまでとかにしようかって一緒に。お土産屋さん今日行くから一緒に選ぼうって言って。景品代を出しましたよ。だってめちゃめちゃ頑張ってたんだもん。「これはね頑張ってたからだよ。この子が頑張ってなかったらこのお金ね私は出さないんだよでもありがとう」と頑張ってて素敵だねっていう気持ちと。お母さんのお土産はねお母さんに受け取ってほしいっていう思いからだから「内緒ね」って言って景品代出しましたよ。

そういうことは別にします、するけど。100点を1000円もらうために取るようになっちゃったら結構殺伐としてんなっていうか?すごくそれがなくなった受験になったら一万円ですみたいな話になってくると、それでするもの勉強ってって思うところがあるかな私もと思います。
一生続く学びのために
確かに勉強って一生するというか?


勉強のご褒美って何かができるようになったり何かが分かるようになったり。それが目に見える形で例えば100点という結果で返ってきたりというので十分okって出る話にお金を付け足すっていうのは、なんか目的とか、その子の何か大事なところとかっていうのが関わってない限りは、私はしません。

でも別にいろんな方法があると思うので、その親御さんが思う理由を伝えるのが大事かなと。

まとめると、子育てに正解ってないので、1000円あげてる親が良くないとか、良いとかっていう問題じゃない。大事なのはその子が将来生きていく時に、自ら自分で頑張ろうとかやってみよう、やったらできるみたいな気持ちを持って歩んでいくために。

これをすることがいいかな悪いかな?って考えて自分なりの理由っていうのがあるから、その理由を「こういうふうに考えたから私はなしだと思うよ、説得したかったら説得頑張れ」っていう話で。お互いに1000円欲しいんだったら「何のために欲しいの?どのくらい頑張る気なの」みたいなプレゼンテーションめっちゃしてきたら「1000円、1000円わかった、そんないうんだったら1000円OK」でなるのか?「1000円は高い、500円で行こう」ってなるのかは本当にそのお子さんとお父さんお母さんで話して気持ちよく決めて。

頑張れる方法とか前に進んでいく方法っていうのを模索していけばいいんじゃないかなと思います。
ちなみにそのHOPEの方でこの話をアドラーでしてるという。


ホープの方はこの賞罰って言うんですけど、ご褒美と罰って教育においてはすごく出しがちです。「これをやらなかったらiPad抜きよ」とか「やったら1時間やっていいわよ」とか結構ある話だと思うんですけど、それが与える功罪害みたいなところをアドラーの目線で分かりやすく事例も含めて解説をしているので、子ども自らがやる気を持って進んでいくための関わり方っていうのを月1回の動画で出してますので、気になる方ぜひぜひ!
Youtube「おしえてみかん先生!」
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