子どもの成長を促す「ストレッチ」の重要性:任せる教育の極意

子どもに寄り添っているつもりなのに、なぜか甘えが強くなっている気がする……」 「良かれと思って手助けしているけれど、このままだと自分一人で何もできない子にならないかな?」

子育てや教育の現場で、そんな不安を感じたことはありませんか?

実は、共感やサポートだけでは、子どもの本来の成長意欲を削いでしまうことがあるのです。大切なのは、子どもが自ら一歩踏み出し、レベルアップしていくための「ストレッチ(任せること)」の関わりです。

この記事では、「先生がいなくても、子どもたちだけで授業を進められるようになった」という驚きの実話を交えながら、子どもの主体性と自己肯定感を爆発的に高める「任せる教育」の極意を解説します。

「親や先生が頑張りすぎない方が、子どもは成長する」 その意外なメカニズムと、明日から使える具体的な声かけのヒントをぜひ持ち帰ってください。

ゲスト紹介とシリーズの背景

のんちゃん先生
のんちゃん先生

はい、今日はゲストに来ていただいています。私のアドラ心理学やコミュニケーションスキルの師匠、平本あきおさんです。よろしくお願いします。

はい、よろしくお願いします。メンタルマネジメントスクール代表、メンタル心理カウンセラーの平本あきおです。
さて、ずっとシリーズで来ました。自分たちの関わりが、場合によっては子どもにね、寄り添い共感してるだけだと、子どもが甘える、大人がしんどくなる、そして子どもの成長意欲が削がれて社会でやっていけない。

平本あきお
平本あきお

じゃあどうしたらいいか、ということで、「個性を伸ばす7ステップ」を解説しています。
まだ前の方を見てない方はぜひ見て欲しいんですけど、まずは寄り添って子ども目線に立つ。そして次が、子どもの興味に興味を持つ。そしてその次が、子どもが自ら貢献感を持てる役割を持てる仕組みを作る。

平本あきお
平本あきお

そして前回私の動画では、自分で工夫できる場所を見つける、というところまで来ました。じゃあ具体的に、さらにその次、「ストレッチ」ってこれ何なんですか?

平本あきお
平本あきお

個性を伸ばす7ステップ:ストレッチとは何か

のんちゃん先生
のんちゃん先生

これ全てにおいてなんですけど、やっぱり人ってどんどんどんどんレベルアップしてった方が楽しいんですよね。ゲームもそうですよね、きっと。

本当に1回できるようになったことを淡々とそのまま繰り返すのは面白くない。特に本当は子どもってもう成長ホルモン溢れてるから、きっとどんどんなんかレベルアップしていく方が楽しいですよね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうなんです。このストレッチって書いたんですけど、私、自分の教員生活を振り返ってみて、このストレッチをし続けた結果、「あ、そんなこともできんだ」「あんなこともできるんだ」「え、それもできたんだ」って思って、最後に持ったクラスで言えば、私が1日いなくても自分たちで授業が進められるクラスになっちゃったんです。

授業参観での驚くべき成長事例

え、具体的にどんな風に進みました?

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

私、ちょっと忙しくて、あのクラスに入れられない、いられない日っていうのが、多分こうね、他のクラスから助けが、ヘルプそうなんですよ。ヘルプに呼ばれて対応に呼ばれてたりして、「ごめん、頼む」ということが多かったんですけど、最後のクラスで言うと面白かったのが、もうすぐ授業参観を控えてました。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、私の中では社会をやろうって決めてました、最後。で、私が色々忙しくし始めたっていうのは、子どもが察知をして、子どもが言いに来たのは、「先生、もうすぐ授業参観ですよね。で、あとやりたいことがあって、みんなで話したんですけど、すごい僕たち成長したと思うから、この成長の、成長する前と後を、お母さんたちに見せたい」って。

すごいなんか自己肯定感むっちゃ高い子たちになってますね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうですね、めっちゃ高いですよね。それを見せるのをしたい、というのを言われました。で、「最近先生、クラスを留守にすること多いじゃないですか。で、その前と後を見せる劇をするだったら、僕らだけでできるので、先生が留守にしても進められることが増えるし、授業参観の準備も進むし、いいと思うんですけど、どうですか」って言われたんです。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

先生すごいなと思ったんですけれども。うん。ちょっとね、あの、こうストレッチなんで、いや、私こっちもストレッチされてた。

そうですよ、そうですよ。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

ここで「うん、いいね、いいね」よりも、なんかすごくすごいなと思ったからこそ言ったのが、「いや、私、社会やろうと思ってた。で、色々先生としてはさ、なんか時数のこととか、国語と算数と社会のバランスとかってあるんだよね」とかって言った時に出てきたのが、「それも考えたんですけど」って。

考えてたんだ。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

でも、そう、私がそういうことばっかり言うからね、こうストレッチ。そのどこまで考えてる?みたいなところを、あの期待して試す感じで言うんですけど、「それも考えました」と。「国語のこの単元のここで、あの自分たちのあの成果について発表しようみたいな、成果報告しようっていう単元があるじゃないですか。そことコラボで国語だと思います。それできっと先生も評価もつけられると思うし、いけると思うんですけど、どうですか」って言ったら、もう言うことないから、「え、すごい!」って言って、「そこまで考えたんだ」って言って、子どもたちは自分たちで着々と劇の準備を進めてたんですよ、私が留守の間。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

もちろん自分たちで進められる勉強っていうのを自分でよく分かっていて、社会なんかは、課題を書いて、で、えっと何について今日は目的があってっていうのから、資料集とかから資料を見て、「きっとこうだと思う」っていう答えまで出して待ってたりしました。

なるほど。まあ、そこまではすごいんだけど、じゃあそうなるために、のんちゃんのどういう関わりがこのストレッチを促進させたんですか?

平本あきお
平本あきお

大人が頑張りすぎない:全てを子どもに返す

のんちゃん先生
のんちゃん先生

えっと、大人が色々やらない、任せるっていうのがすごく大事で。

だからまさにこれの逆ですよね。結局大人が頑張りすぎて、子どもの成長を削ぐんじゃなく、これの真逆ですね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから、なんかうまくいかなかった時とかに、全て子どもに返していく。「次はどうしたらいいと思う?」って。

なんか具体的にありますか?逆に失敗パターンとか、子どもたちが失敗したパターンに。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

失敗したパターン、そうですね。子どもたち、時間の感覚がなかなかなかったりして、「片付けをして」って言って、時間に片付けが終わることができない、みたいなことって多いと思うんですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、そういう時に、「ああ、10分前で片付き始めて」って声かけて、できなかったから、「じゃあ15分前に私が声かけなきゃだめか」とか、「最後の1番綺麗にするところは私がやんなきゃだめか」って、大人がどんどんどんどん追っていくことが多いと思うんですけど。で、「30分前くらいから準備して、準備して、準備して」って言い始めて、結局5分前に始めて間に合わない、みたいなことが。

これはストレッチじゃないですよね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうなんですよ。それで何をするかって言うと、間に合わなかった時に、あのいつも子どもに聞くんですけど、「今日は何時に教室を出たいと私は思っているんだけれども、それには片付けは何分頃から必要そうですか」と聞いた時に返ってくる。

失敗を学びに変える論理的結末

うん。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、帰ってきて間に合わなかったら、間に合わないことがほとんどですよ。間に合わなかったら、そこで「それじゃ間に合わない」って言ってしまわない。

あ、言ってしまわない。アドラでいう論理的結末、社会的結末。自分でこうなるだろうって想定したのを実際体験してもらって、自分の身で結末どうなるのか味わってもらうってのは、それが学びだし学習教育ですよね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうです、そうです。だから間に合わなかった時に声をかけるのが、「間に合わなかったら間に合わなそうだから、もう5分伸ばしてください」とか、「付き合いをします」とかって考えて言ってくれたらそれでいい。失敗は誰でもすることだから。

これ実際大人もそうですよね。これでいけると思ってできない時がある。場合によってはその関係者、責任者の方に「申し訳ないです。この期限でやるって言ったんだけど、ちょっともう1日伸ばしてくれませんか」って。何でも通るわけではないけど、それがちゃんとできると、本人チャレンジもできるし、向こうも「そう言ってくるんだったら」っていう。もう本当に社会になった時どう対応してるのかが、すごいそのままの縮図です。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうですね。それを伝えていく。で、子どもたちが「あ、すいません。間に合わなそうなので5分伸ばしてください」そう言ってもらったら、すごく気持ちがいいです。「次はどうしますか」って全部子どもに返していく。「次はどうしますか」って言ったら、子どもが色々考える。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、「ちょっと声かけるのが今回10分前だったから、そのそれより5分、15分前に声をかけるようにします」とか、「役割分担をしてやっていこうと思います」って言って。次の時に間に合わない時も、「間に合わない時を、次は先生、また間に合わなそうです」と。「また5分伸ばしてもらっていいですか」って言ったら、「成長してるね」と。「そうやってみんなから声かけてもらったから嬉しいよ。分かった。次もう5分だね。その次はどうするの」って全部返していくと、全部自分で考えるようになるんです。

うん、うん、うん。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから片付けの時間っていうのは、1学期の途中には私は考える役割ではなくなる。

自分たちで考える。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうです。図画が始まったら、「今日は何分に片付け始めますか」と子どもから声が起こる。で、「何分かな、何分かな。このくらいの物があるから」とかって見通しが立てられるようになる、だんだんと。

ロジカルシンキングができてますね。ゴールから逆算して、自分たちは何をしたらいいか。それもチームとして、きっと早い子もいれば遅い子もいたり、積極的な子と消極的な子がいて、これを1つの組織、チームとして自分たちでどうマネージしたらいいかが、ティール組織のようになってますね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうなんです。自分で考えるから、こちらが声をかける必要はもうなくなるわけです。もうそういう声のかけ方、全部子どもに返して、子どもに返していく。

子どもたちの自発的な貢献を引き出す仕組み

のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、私は子どもができそうだなって思うことは、わざとやらないっていうのを良くやっていて。例えば、ダンボールがクラスに届きました。理科の教材です。これ開けて配ってあげるのが先生の役割のような気はしてるから、ほとんどの先生がやってると思うんですけど、絶対子どもできるじゃないですか。そしたら開きかけみたいに置いとくんです。

おお。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、子どもが興味持って見ます。「理科の教材だ。今日は3時間目に理科がある。配って名前を書いておこう」ってあったら、「気づいた?誰誰気づいたの?すごいね」って。「どこまでやった?」とかと言うと、「いつも全部のビニールに名前書いてってやるじゃないですか」「やってあります」って帰ってきたら、「お、さすが」なるほど。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

っていうのをどんどん増やしていくと、私のやりかけ物を子どもが楽しくさらすようになるんです。

うん。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから最終的には、私はクラスの掲示とかも全部やんなくてよかったし。やりかけの画鋲とかをプってさしておいたら、子どもが気づいた後は全部やってくれるので。

なるほど。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

っていう風に、それをどんどんどんどん「みんなは本当にすごいね」と。

ああ、大人が、もしくは先生が、親が、全部子どもを見守ってあげて、ステップバイステップで「こう、どこの成長段階でここはできてる、ここはできてないからどうしてあげる」言うんではなくて、むしろこっちが彼らの貢献にサプライズを受けるぐらい。むしろ最もみんなに貢献した人がスーパーヒーローになるわけですね。

平本あきお
平本あきお

スーパーヒーロー競争が起きますよね。「俺がこんな風にあの気づいてやった」みたいなやつはヒーローになるんで。どんどん成長しますね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そう。それに、もう感謝をし続けるっていうのが、教育ですっごい大切な役割だと思う。「どれだけ助かってるか」を伝える。

うん、本当にそうですね。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうすると、やっぱり嬉しいからまたどんどんどんどん始める。で、最初はやりかけをたくさん作っていくんですけど、そのうち私が本当に気づいてないところまでやり出すから。だから私の仕事がどんどんどんどんなくなっていく。で、そのおかげで先生がどれだけ助かってるかを毎朝毎朝伝えてました。

なるほどね。ということですごいストレッチが大事なんですけど、そうは言っても今もうずっと耳心地のいい、いい話ばっかり。本当にあり得るのかなって。いいことばっかり言ってたんだけど、そうは言ってもちょっとこれまずいんじゃないのとか、文句言いたくなる時はありますよね。

平本あきお
平本あきお

次のステップ:大人が本音を伝える

あります、あります。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

その時はこのストレッチの次のステージ、「本音を伝える」です。

これは先生だったり親だったり、大人側が本音を伝える。これはネガティブなことであって。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうです、そうです。もうここをやっちゃいけないんじゃないかと思って我慢してる方たくさんいらっしゃると思うので。ぜひぜひこれは今度は私の動画ありますんで、ぜひ見てください。で、ぜひ全部通していただきたいので、平本先生のチャンネルと私のチャンネル登録お願いします。

まとめ

のんちゃん先生
のんちゃん先生

ということで、ストレッチポイントは、任せてみる、渡してみる、そしてその貢献に感謝する。で、これを繰り返していくと、本当にびっくりするところまで子どもは生き生きと、自分で考えて色々やってみることをしてくれるようになるんじゃないかなと思います。

いやあ、それはいいけどなかなか難しいんじゃないのって方は、ぜひもう一度1から動画を何度も何度も見聞きしながら、ぜひ学んでいただければと思います。

平本あきお
平本あきお
のんちゃん先生
のんちゃん先生

はい、では次回「本音を伝える」回で楽しみにしています。ありがとうございます。

この記事を書いた人: 梶谷希美

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