こんにちは、みかん先生です。
教室が静かでも、実は問題が隠れている、、、「非反抗型」の学級崩壊とは?
前回反抗型についてお話しした2つ目です。見た目は穏やかでも、先生の言うことを聞かない子。今日は非反抗型についてお伝えさせていただきたいなと思います。
学級崩壊のタイプについて
みかん先生、学級崩壊のタイプについて教えてください。前回、反抗型があるって聞いたんですけど。
2つ目ですね。先生たちの中で一般的に学級崩壊っていうのは4タイプあるって言われていて、それが反抗型、非反抗型、慣れ合い型、内部進行型なんですけど、今回見た目で分かりやすい3タイプっていうのを紹介させていただいてます。
非反抗型学級崩壊の特徴
非反抗型っていうのは、いわゆる一般的にイメージされる学級崩壊じゃないなっていうのはすごく感じていて、なので見た目には静かに授業は進んでたりします。
学級崩壊は起こってなさそうに見える感じですか。
そう、反抗はないから。なんだけど、よくよく見てみると何が起こってるかっていうと、教科書開いてくださいって言って開いてない子が学級の半分くらいいたりする。
そんなに?
うん、非反抗型の学級崩壊ですよね。そして、では並んでくださいって言って並ばない子が半分とか3分の1とかっていうのがいて、並んでくださいって言ってますみたいな、なんかこう並ぼう、はいはい並ぼっ。だるいなぁ~。みたいな感じで、けれどもだらだらだらみたいな。反抗としては見られないんですよね。なんだけど、先生の指示に対してすごく不服従。
暴言とか暴力とかっていうのが起こってるわけじゃないんだけど、学級としては活気がなく、やる気がなく、みたいな感じで。そうだな、見てて思うんだけど、すごい重ったるい空気が流れて過ぎていく1日が。
非反抗型の雰囲気
子供っぽくないみたいな感じですか。
子供の元気さっていうのは、休み時間外に飛び出していく子たちには見られるんだけど、授業中とかそういう中では見られない感じかな。立って歌いましょうみたいな音楽やってても3分の1くらい立ってなかったです。
んー、そんな感じなんだ。
そんな感じが非反抗型と呼ばれる崩壊と呼ばれるレベルで言えば、非反抗型の状態じゃないかなって思います。
先生の対応
先生はどんな感じなんですか?
ちゃんとさせようという意思は持ちながら、もう厳しくは注意できない。言ってるけどね、座りましょう開きましょうって言ってるけど、それを徹底できないっていうのかな。厳しく仕切らない感じ。
仕切らない。
だから最終的には開いてない子がいても、そういう風に思う人もいるだろうからしょうがないと。開いてない子がいても、参加しない子がいても授業は進んでいく、みたいな風に指示はするけど、絶対具体的な命令とかではない感じ。
子供としては従っても従わなくてもどっちでもいいや、従わなくても何ら不利益はない感じ、反抗する必要性もない感じ。毎日が過ぎていくっていうのが非反抗型の学級崩壊ですね。穏やかな先生がすごい多いと思いますよ。
先生は穏やかなんですね。
ちゃんとさせたいなとか、子どもたちをしっかりと見ていきたいなっていう気持ちと優しい気持ちっていうのをすごい持っていて、絶対にやらせないとみたいなっていうよりは、まあ仕方がないかなっていう感じですね。
そういう態度が悪いっていう表現でいいか分かんないですけど、ちょっと無気力な子どもたちに対して、先生は本当に声をかけるけど、声かけてどうしようもないなと思って諦める感じですか?
優しく声をかけ続けてたりしますよ。だからやだって言ってるじゃんみたいなことじゃないですよね。もうやだって言っててもしょうがないんだからねみたいな会話はあって、結局その子はやらないまま1時間過ぎる、みたいな。
それぞれに対して対策を打ってないわけじゃないんですよ。先生は頑張ってはいるんだけど、前の動画でも1個目の反抗型の時にも言ったんですけど、難しいんですよ。子供に8時間座ってつまんない話を聞けっていうのは。
無理やりやらせようとすると反抗型、寄り添いつつまあいいか、くらいな路線でやっていくと非反抗型みたいな感じ。
じゃあ結構今時多い感じですか?
多い、めちゃくちゃ多いです。やっぱ難しいことなんだと思いますよ。
クラスの活気と難しさ
クラスがまとまったりクラスにめちゃくちゃ活気があるみたいなのは?
人を同じ場所に押し込めて、その辺の近所の同い年集めてきて、40人8時間座ってつまんない話を聞けっていう時間を強いることが難しいことなんだと思います。どうやってそれをやる気にさせて、どうやって子どもたちが主体的に学びたいみたいになって、みたいなことをやるっていうのはとても難しい仕事なんだと見ていてすごい思います。難しいよねって。
だからなんだろう、思いが強ければ反抗型、優しさが強ければ非反抗みたいなイメージですかね。感じがしますね。
それってでもはたから見たらわからないから、なんかあんまり介入もされない感じじゃないですか?
そうそうそうそう、それで1年間だらーっと過ぎている学級は結構あるんじゃないかな。うん、全くねーみたいな、もうちょっとやる気持ってやってくれればいいんだけどねーみたいな。
それがこう課題問題にされてるわけではない感じ、反抗型みたいに。
非反抗型の気づきポイント
反抗型ほどわかりやすくないので。ただ、その非反抗型も反抗しなくても席に座らない子とかは出るし、やっぱり強制することが難しいことをやっていて、それに対してやらせることができないってなってくると、出歩く子はいるし。
親御さんが気づくポイントとしては、全然授業のノート書かれてないけど、あなたがここで何やってんのって思ったら非反抗型かな。
他にもありますか?
ノートに落書きが増えていくとか、なんかテストの点数がだだ下がっていくとか、教科書を使っている様子が見られないみたいな、なんかすごい綺麗なまま半年過ぎてるけど開いてる?この教科書みたいな状態だったり。
宿題もね多分やんなくなってくる、非反抗型は。やんなくても大丈夫と子供が思えばやんなかったりするので、あれ去年は宿題やってたのに今年宿題やってなくない?みたいな、とか。
子どもたちの反応
子どもたちはどういう感じなんですか?
その子の性格に本当によるんですよ。家で例えば非反抗型でも自分の意思を持って着々と勉強する子は、別に先生が話してる内容で周りがだらっとしてても勉強してるんですよ。だから何ら支障がない子っていうのもいる。
その中で小声のおしゃべりとかおふざけみたいなのはずっと進行しているので、静かにしてよみたいなストレスを感じたりもしているし。
おしゃべり結構あるんですね、クラスで。
おしゃべりはね、こそこそはね。やっぱり先生の指示が通ってないっていうことは、人はつまんなければおしゃべりはしたいし、落書きはしたいし、自分の手元で好きなことやってたんですよ。だから折り紙折ってたり、落書きしてたり、そもそも全然違うものを開いて本を読んでたり、おしゃべりしてたりみたいな風になるので。
そのおしゃべりに対してとか、先生の授業が成り立ってないことに対してイライラを持つ子っていうのはまたグー!ってなったりはするから、そういう子がストレスを抱えやすいかな。反抗型は。その中で楽しく落書きをして過ごせる人が、ちょっとで言えば反抗型より何も命令とかはされてないから、ああ楽ができた楽しかったくらいで帰ってるんじゃないかな。
ノート取ってない!ノート取りなさいみたいなことになってくると、自主性が大変ないと勉強が進まない。自分で勉強しようと思ってる子はその中でも勉強してるわけですよ。3分の1だったり3分の2だったりそのクラスの状態にもよりますけど、その子たちはただただちょっと騒がしいし、ちょっと先生の声聞こえなかったりするけど勉強してる。
それに対してストレスを抱える子もいれば抱えない子もいるし、その子によって違うし、家で出たり出なかったりじゃないかな。
非反抗型はどのように進行していく?
なるほどね。あんまり反抗型と違って目に見えて分かりやすくクラスが変わっていくっていうよりかは、徐々に徐々にダラーンとした雰囲気が蔓延していくっていうイメージなんですかね。
そうですね。クラスのシステムとかクラスでの子どもと先生の関わり方に変化が見られない。先生がどんどんやる気を失っていったり、子ども自身もどんどんやる気を失っていったりすれば、やらない人が増えていく。
最初は一人二人出始めて、これに対しての統制が取れないと3人4人5人6人ってなってって、あれなんか半分くらい寝てんなみたいな状態になったりする。でも本当、関わり次第ですよね。
非反抗型でも3分の1くらいでこの学級は一旦落ち着いたのかな、3分の1やる気がない状態で1年間行くんだなっていうクラスもあれば、増え続けるなっていう場合もあるし、それは元気次第かなと思いますね。
先生の立場からのつらさ
例えば介入するとしたら?
そうですね。問題にはならないんですけど、じゃあ想像してみましょうっていうところで言うと、先生の立場になって考えてみると、ご自身が研修とか人の前で話す機会っていうのがある方いらっしゃると思うんですけど、全然聞く気がない人たちこういう人たちを目の前に毎日5時間話し続けなければいけないっていうことです。
何も楽しくないし、どんどんと悲しくなっていくわけですよ。じゃあそれをこっち向かせるのがプロとしての仕事だろうと言うかもしれないけど、算数国語理科社会、いろんな教科ある中で全部開いてみましょう。毎日新しいことをやらなきゃいけません。
開いてみて楽しくできる自信も持てないような、これを楽しく教えるってどういう感じですか、ものを6時間やりなさいと言われて、でもこうなっている子たちがやりたいってなるように授業をするっていうのは、やっぱりそもそもとてもスキルが必要な話だと思っているけど、スキルをトレーニングする場所は私はなかったので。
毎日どんどんやる気がなくなっていく子たちを前に 6時間の講演というものを 毎日新しい内容でしてみてくださいと言われたら 心が折れそうだと感じたとしたら それは先生の心をどんどん蝕んでいく。
子どもたちのつらさと時間の使い方
なるほどね。
じゃあ子供たちはというと。この状態で6時間過ごしてる人たちとか、ずっと落書きして。そこにやる気があって落書きとかお絵かきにやる気があって、そこに危機として取り組んでんだったら多分その子は元気なんですけど、本当につまんないな、毎日の人生が。って思いながらやってる子たちなんかもやっぱりいて。
それが例えば、授業のテストはどんどん下がっていくし、ノート何も書いてないっていうか、ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐるぐるぐるぐる鉛筆をすりつぶしたようなものが見えるとしたら、かなり自分が毎日ぐるぐる書きながら6時間過ごしてると想像してみてほしいんですけど
つらすぎる。
やっぱり問題がないといえど、その時間の使い方って、一体何のためにここで行われてるんだろうなって思うところは私はありますね。
親の対応でできること
じゃあ親としては何かできることってあるんですか?
そうですね。お子さんが何をどう捉えているかっていうのはお子さん次第なので、学校でどう過ごしてるの?とか、授業中これ見てこのノートの漢字とかって何しててこうなるの?っていうのは、ちゃんとやれっていうよりは聞いてみて。
で、だってわかんないんだもんとか、だってつまんないんだもんとかって出てきたとすると、結局つまるつまらないっていうものを人任せにしている以上、いい指導者とかいい上司とかに会えないと頑張れない人なわけで。
じゃあその中でも楽しいと思うところはどこ?その中でも国語の漢字を頑張りたいと思うんだったらその時間できることはありそう?っていうのを、子どもと相談しながらその時間をどうあなたは使いたいの?っていうのを、先生が悪いねというよりは、どんな環境においても何ができるかっていうのはやっぱり目を向けていくっていうのがすごい大事かなって思いますね。
その絵が好きなんだったら絵の研究してたって私はいいと思うんですよ。先生がそれでいいって言うんだったら。
自分でこのうンこドリルがやりたいって、うンコドリルをやる時間にしたっていいと思うんですよ。このためになる時間の使い方っていうのを一緒に先生とも話し合いながら考えていく必要があるんじゃないのかなっていうのは思いますね。
先生のサポート
ありがとうございます。一方先生はどうしたらいいですか?
先生もつらいと思うんですよね。やっぱり、反抗型になっていないっていうのは、子どもの立場に、自分の意思と子供の立場に立ってみたいなところで悩んだ先生もいらっしゃるだろうし、これをどうすればいいんだろうっていうところだと思うんですよ。
人をやる気にさせるようにとか、やる気が出るように、つまらなそうなものでも伝えるっていうのはスキルだったりトレーニングだったりでなんとでもなる方法だとは思うので、その辺もぜひ。
前回も言いましたけどね、月2回の相談会ぜひ来ていただいて、工夫できるところから工夫していきたいし、伝え方っていうのをちょっと変えるだけで子供が目を輝かせてくれたり、そこに楽しみを見つけてくれたりするので、その辺を一緒に話して工夫していければいいんじゃないかなと思います。
まとめると
非反抗型はかなりの学級で進行しているものなんじゃないかなって思うくらいに、やっぱりちょっと学校のシステムというものが厳しい状態にあるっていうのはすごく感じます。
学校は勉強しなければいけないものだって捉えるとすごく苦しくて、勉強はした方がいいんですけど、ただその学校での時間の過ごし方っていうのをその子のためになるために、その子の将来に生かしていくためにどう使ったらいいのかっていうのを親御さんとお子さんで話していただけたらなって思うし、
やっぱりこの難しい、つまらなそうなものって言ったら大変申し訳ないんですけど、本当につまらなそうなんですよね。それを楽しく伝えるための技術だったり伝え方っていうのを私はもっともっと広めていきたいなっていうのを、非反抗型の話をしていて改めて思いました。
ちなみに相談会なんですけどどうやったらいい?
相談会はホープの会員になっていただくと、スタンダード会員さんでもプレミアム会員さんでも月に1回参加できます。
先生専用?
先生専用です。先生の1年間っていう動画をずっと出していて、今18本目なんですけど、非反抗型だったり反抗型にならないためのおすすめのシステムの作り方をずっと細かく出していってるので、プレミアム会員さんだと全部見られるから、その動画も参考にしていただけたらすごい嬉しいです。
まだ6月ぐらいでしたっけ?
はい。1年間と一緒、システム作りはね前半に固まってくるので。1年間撮ろうと思ったら18本目にしてまだ6月です。
ちなみにホープにはどうやって登録するんですか?
LINEに入っていただいて、ホームページがあります。ホームページのURLは概要欄に載ってるので、LINEに入っていただくといろんなお知らせが行くし、そこからもお申し込みできるんですけど、概要欄のホームページから入会できるので、入っていただけたら嬉しいです。
ぜひいろいろとみかん先生に相談してみてください。
先生の1年間見てくれたらすごい楽になったりするんですか?
楽になると思います。
システムっていうと仕組み?
クラスの仕組み作りっていうのがすごい大事で、やっているご紹介させていただいているのは、例えば給食の仕組みの作り方、掃除の仕組みの作り方、朝の会をどうやって組んだらいいか、帰りの会をどうやって組んだらいいかもそうだし、国語の授業の組み方、算数の授業の組み方、道徳の授業の組み方、体育の授業の組み方とかも全部一つずつお話ししていってるんですけど、いじめが起こったらどんな対応をしていけばいいのか、物隠しが起こったらとかも本当に細かく一個一個出していってるので。
その仕組みが分かったら、それで組み立てたらうまくいくっていうところがすごい大きいなと思ってて。なので見ていただけたら参考になると思います。
ぜひ見てもらえたらなと思います。少しでも楽になったらいいなと思ってます。
Youtube「おしえてみかん先生!」
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