【なぜ?】良かれと思って手伝ったら怒られた【子ども同士のサポートをまなぶ】
【あの先生大丈夫?】子どもが先生に怒られてる時に出くわした【気まずい】
子どもが先生に厳しく叱られている…そんな気まずい場面に遭遇してしまったら、あなたはどう感じますか?「あんな言い方しなくても…」「この先生、大丈夫かな…?」と、不安や不信感が募るかもしれません。
しかし、そのワンシーンだけを切り取って判断してしまうのは、少し早いかもしれません。そこに至るまでには、私たちが見ていない様々な経緯や、先生の想があるかもしれません。
今回は、教育現場でよくあるこの場面について、先生側の視点からその裏側と、保護者と先生がより良い関係を築くためのヒントを語ります。
先生、最近「この先生どうなの?」て思ったシーンがあるんですけど。


というと、どんな?
子どもが忘れ物をしていった時に、その忘れ物をしたことでめちゃめちゃ怒鳴られてて、もう子どもがもう大泣きしてたんすよね。で、その大泣きしてた子どものその後に、先生が怒り終わった後に「これ忘れ物です」って届けたら、先生が「は、あの、あの、はい、わかりました。ありがとうございます」ていう感じで言われて。

で、授業が終わった後か、まあ放課後に電話かかってきて、フォローのね、フォローの電話かかってきて、『いやもう、あの子さんとは全然わだまりとかないので大丈夫です』みたいな電話かかってきたんですけど、ちょっとこの先生どうなのかなって思ってしまったんです。


ああ、まあこれシリアスな話ですね。その先生は焦ったでしょうね。
そうですね。


子どもをこう厳しく叱ってる時、怒ってる時に、その子どもの保護者さんが来るとか、『すごい、ふざけるな!』みたいな言ってる時に、ちょうど校長先生がガラッと入ってくるとか、「うわ、ちゃーちゃー!」って思いますね。
結構あるあるなんですか?


ありますよ、ありますよ。めっちゃある、めっちゃあるんだ。あるあるある。だって、叱るとか怒る場面っていうのは先生はあるので、ちょっとドキッとしますよね。

そう、だからそういうことがあるから、日頃からなんて言うの、すごいきつい言葉で威圧するとか、大きな声を出すとかっていうのは、「え、なんなの、あの先生、あの言い方…」って、こそこそになったり。私ありますよ、校長先生に「その言葉遣いは」って言われたことあります、あります。「あちゃ」とは思うんですよ。その上で、そうだな、なんか先生の立場として組んでいただきたいなって思うのは…。
10回超えの忘れ物…叱責の裏にあった「長い経緯」

私の経験で言うと、ある子が忘れ物をした、忘れ物したんですよ。で、忘れ物ね、これね、もうね、その子で言うとね、10回を超えてたので、『持ってくる気ある?』って言って。で、言い訳をして、で、言い訳ももう本当に全部人のせいみたいな言い訳で。

で、しかも、えっと、もう最終的にすごい私はなんかブチって、「これは本気で怒ろう」と思って、すごい剣幕でバーンて怒ったんです。それは結局、友達のせいにして、で、友達のものを自分のもののようにして、「友達が悪い」って言ったんですよ。なんか、「友達が私の取ったから、私が忘れたんじゃない」みたいな。

でも、こう、それで「じゃあ、ちょっとよく見せて」って言った時に、こう、こうやってこのその子が隠して。『待って、おかしいよ、隠すの。よく見せてって言ってるだけだよ』って言って見た時に、友達のやつだったんですよ、それが。『おい!』じゃないですか。『何やってんの』っていうところなので、『ふざけんな!』っていうのもやってたんですよ、廊下で。

『何を自分が今やってんのか分かってんのか!ふざけるなよ!その自分がやったこと人のせいっていうのは、絶対にやっちゃいけないことだろう!』みたいなのをやってる時に、校長先生ちょうどあの、通りかかったんですよ。
校長室での呼び出し「あなたのせいで心に傷が…」

校長先生も気になったんでしょうね、私がその子をこうやって怒ってる後ろにずっとついてきて、ずっと立ってるんですよ、校長先生が。やりにくい…。でも、だって、でも校長先生が来たから「それでは教室に戻りましょう」みたいな言うのも変だし、「だってこれは良くないことだ」って思ったから、あの、自分で思った、あの、『何をやったか言えますか』みたいな、今まで教室の中に入るんじゃないみたいな、そのまま私は続け…。
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で、結局なんか色々話して、彼女が教室に入って行った後に、「校長室に来てください、先生」って。
校長先生に。


そう、『校長室に来てください』って、『ああ…』と思い、校長室に行って、めちゃくちゃなんか、『あの言葉遣い、もうちょっと冷静にお話をすることはできないんですか?あれで、あの、周りに聞いてる子たちがどんなプレッシャーを受けるのか。彼女の心に傷が残ったらあなたはどうしますか?』みたいなお説教を、その日の放課後めっちゃ受けたんですけど。

受けたんですけど、いやもう、ごもっともですよ、別に言ってることは。でも私がその時思ったのは、その校長先生、一度も教室見に来てないんですよ、そこまで。で、一度もそのクラスのことに興味持ったこととかない校長先生で。で、私そのままその評価つけられましたよ、「あの、指導の仕方が良くない」みたいな。「ふざけんな!」と思って。

いや、その時のその学年とか、まずまず前の学年、学年崩壊ですよ。で、本当に大変なところを4人中2人の先生で受け持って、みたいな学年だったので、クラスだったので、もう最初の本当に1週間とかひどい状態だったの。そこから落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて、その子の課題っていうのにはずっと向き合ってきての、「ここは絶対に行くポイント、怒るポイント」みたいなとこだったとこだけ見て、「指導の仕方が悪い」だ、「ふざけんじゃねえ、ハゲ親父」くらい思いました。
切り取られたワンシーンだけで判断しないでほしい

だからね、なんか先生の立場として言いたいのは、わかんないって、その忘れ物してヒステリックに怒った先生が、ヒステリックなすごい指導力のないキーキーおばちゃんかどうかなんて、知らないよ、わかんないって。

だって、前の時間何あったか、どういう状況の中でその子が「忘れました」って言ったかわかんないんですよ。で、「忘れました」、その何ですか、袋、袋を忘れました、でも「あ、そうなのね。じゃあ他の袋に入れたら」っていう時もあれば、忘れ物、このね、本の袋っていうのはこうでね、絶対忘れが最近増えてるからね、気をつけようねって例えば前のね、前の図書の時間とかに言ってたりして、で、今回「忘れました」みたいに来たとすると、「行くんですよ、ここ!」みたいな。「そう、こないだも言ったでしょ!」「なんなのその言い方は!」「持ってくる気あるの!」くらいに言ったりするんですよ。その流れがあるから。

とか、前の時間にこういうなんか何か悪いことをしてしまったとか、まあなんか失敗をしてしまったっていうのには、「言い方があるよ」と。『すいません、忘れてしまいました。これこれこうします』って言うのと、「へ、忘れした」ってのとは違うじゃないですか。『その言い方とかって大事だよ』って言った後の「へ、忘れました」だったりすると、「あの…」ってなったりするわけですよ。

で、そのいろんな流れがあって、クラスのその1日のね、エピソードっていうのがあってのその場面なんだけど、よくあるのが、その部分だけ切り取って、「何あの先生、本当キーキーして、くよね」みたいな風に言われちゃうことはめちゃくちゃ多い。めちゃくちゃ多いから、なるべくそういう風に言われないようには気をつけますよ。暴言は吐かないように、「お前ら」とか言わないようにしよう、でもすごい怒ってる時とか出たりするわけじゃないですか、迫力を出すためにね。

聞かれちゃってまずいようなことはしないっていうのは心がけてはいますけど、でもその流れの中でさ、もう「今日はどうしても許せない、これはだめだ」みたいな、うわーって言った時にかぎって、大体なんか「あ、先生、今話しかけても大丈夫ですか」みたいな、こういうお母さんと「すいません…」みたいな、「すいません」みたいな。で、なんか「あの先生も大変ですね。でも、ちょっと子どもたち怖がってるんじゃないかなと思います」とかって言って去られるともう、ズーン…「やっちまった…」「なんでここだけ見るの!」っていうのはあるあるある。

だから、わかんないよねって。その本当にヒステリックな先生なのか、もうたまたまのたまたまのここだったのかっていうのはわかんないよねって思う。で、それは例えばですよ、お母さん、親御さんがもう子どもの色々にこうもうたまりかねて、『ふざけるな!』みたいないい加減にしなさいよ!みたいな怒る時あるじゃないですか。で、そこだけ見た通りすがりのおじさんとかに、「あ、そういう言い方やめた方がいいよ、子どもにね。落ち着いて、落ち着いて」とか言われて去られたら、くそむかつきますね。「言うな!」みたいになるじゃないですか。なんかそれはね、先生もね、よくあります。よくあるので、まあなんか色々あったんだろうな、みたいな風に見ていただけるとありがたいけど…。
不安な時は「話し合いの場」を

ありがたいけど、まああのね、言い方っていうのとか、そういう切り取られ方をしない努力っていうのは先生としても必要だよねって思いながら過ごすようにはしてました。
それでも親の方にわだまりが結構残った、要はモヤモヤして「なんかこの先生大丈夫かな」って不安な時は、ちょっと先生と話し合う場を設けたりとかしてもいい感じですか?


あ、いいと思いますよ。なんかその時に「あの言い方はどうなんですか」っていうよりは、「あの、色々あると思うので、先生の方のご事情も伺いたいなと思って。流れとかもあると思うので」みたいな、そうそうそうそう、ていうので話すのはいいと思います。

あの、私は、まあ先生も大変だと思うんですけど、今の言い方はちょっとね、みたいな風にまあ先生とかね、教頭先生とかね、あと他の学年の先生とかね、主人さんとかね、いろんな方に言われたり、保護者さんに言われたりした時に、私は言い訳はできなかったな。だって「この子、こんな前からこうで、こうで、こうで、今日怒ったことはこうだったんですよ」って言ってもしょうがないじゃないですか。
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まあ自分の反省点と思って受け止めるようにしましたけど、でも「くそ、このハゲ親父!」ぐらい思うわけですよ。なんかだから、ぜひ流れがあったんだろうなと組んでいただいた上で、お話し合い、「どうなんですか?」ってなんか言う、話し合いをするっていうのは、あ、すごいいいことだと思います。
自分の子がこういう風になってほしいっていうのをこう挙げた上で話し合っても、結構面白いのかなって今話聞いてて思いました。


そうですね。なんか一緒にね、あの、怒ったり、あの、笑ったり、泣いたり、色々しながらしていくのが子育てと教育だと思うので、ね、怒ったりしますよねっていうところで、一緒に話しながら進んでいけたらいいんじゃないかなと思います。
結論:流れを見てほしい、決めつけないでほしい

まとめると、あの、本当にワンシーン見て「この先生なんなん」とか、「あの言い方あれよね」とか、「あの先生ってすっごい冷たい感じよね」とかっていう噂話はめっちゃ聞く。私も言われてたんだと思う。

で、なんかそこだけ切り取るって卑怯だと思うんですよ、私。あの、こうやってやってるところに、「あ、そういう言い方良くないよ」っていう通りすがりの人みたいな感じじゃないですか、それって。で、YouTubeとかでもね、そこだけ切り取ったら炎上みたいなことたくさんあるんですよ。流れがある、そこに「意図」っていうのが、流れを見てれば汲み取れるけど、そうじゃない、「ここだけで決めつけないでください」っていうのはすごい思いますね。

だから、「あれ?」って思ったらぜひ話し合いの場を持って、「何かあったんですか」とかいう場を持ったら、お互いに吐き出せて、お互いに分かち合えて、「あ、こうしていきましょう」みたいな新たなこう道が見えてくるのかなとかも思うので、色々あったんじゃないかなっていう視点で見ていただけたらすごく嬉しいです。
ありがとうございます。
