中学受験を終えた子どもたちへ贈る担任の先生からのメッセージ
【こんな時】宿題の内容がわからない!親が確認するべき?いいえ!しないでください!【どうする?】
子どもの宿題や学校からの連絡事項が理解できず、親が代わりに確認してしまう――そんな経験はありませんか? この記事では、子どもが自分で問題を解決し、将来の「生きる力」を育むための親の関わり方について、具体的なエピソードを交えながら教育のプロが解説します。過保護にならず、子ども自身の成長を促すためのヒントが満載です。
のんちゃん先生、うちの子、宿題の意味とか内容を理解できないことが多いんです。その度に先生や同級生のお母さんに確認しないといけないんですが、どうしたらいいんですか?という質問が来ています。
生徒T
のんちゃん先生
それ、あの頑張っているお母さん、めちゃくちゃ多いと思うんですよね。なんか連絡帳書いて帰ってきたんだけど、「これ何? 明日までのこれ調べるって何? わかんない」みたいなのとか、そもそも連絡帳を書いてくれないとかね。
のんちゃん先生
だから、今日の宿題とかが分からなくって、周りの同じクラスの保護者さんに確認をして、「今日の宿題はこれらしいわよ」って言ってやるとか。小学校の先生時代に電話がかかってくることも多かったです。「先生、あの連絡に書いてるこれはどういう意味でしょうか」みたいな。親御さんから電話があって答える、みたいなことは多かった。
のんちゃん先生
その時に、今もそうだし、小学校の先生時代にもお伝えしていたのが、「オッケーです。分かってなくて。分かってなかったですって、明日本人が本人が言えるように背中を押してください」とお願いしていました。
分かってなくてオーケーだったということですか。
生徒T
のんちゃん先生
それ、なんでってないことに気づいたわけですよね。で、次の日正直に「自分は分からなくて帰りました。なので宿題はできていません。もう一度説明をお願いします」というのが、大人になってから当たり前にみんなしなきゃいけない対応だと思うんですよね。
確かに。
生徒T
のんちゃん先生
会社でなんとかの説明がありました。その時、ぼけーっとしてました。家に帰ってから「やばい、明日が締め切りか」みたいなこと、大人でも全然あるじゃないですか。で、どうするって言ったら、自分で確認をするわけですよね。
のんちゃん先生
だからそう、あの電話口でお願いしていたのは、お子さんそばにもしいらっしゃったら、「自分で言ってごらん。できそうですか」というのもお願いする。「学校に子どもが電話かけても大丈夫なんで」って。
のんちゃん先生
自分で確認ができるようになったら、将来何があっても自分で確認できるようになるし、自分で確認するとめんどくさいので、次は忘れないように意味を確認するようにしようってきっと思えると思うので、という風に言っていましたね。
子どもに「自分で確認する」練習をさせる
のんちゃん先生
で、親御さんが「やってみます」って電話を切るじゃないですか。「背中押してくださいね。明日正直に、自分がちょっと理解してなかったのでもう一回って言えばいい話です」という風に言って切るんですけど、次の日一向に子どもは来ないっていうね。「あれ?」と思って。「あれ?」みたいな。
のんちゃん先生
そうで、何度も目を合わせるんですよ。気まずそうに目をそらすんですよ。「聞きたいことあるんじゃない?」って。あれ、来ない、みたいな時はちょっと声をかけましたね。「あの、何かお話したいことがあったりしませんか?」と。
のんちゃん先生
「そんなような話を私は聞いているんだけれども、いいならいいよ。そのままでいいならいいと思う」で言ったりすると、「いや、結局お母さんがクラスの人に他の人に確認してくれたので、分かってやってきました」とか言ったりするんですよ。お母さんは心配で仕方がないからね。忘れて嫌な思いをしてほしくないとかね、でなるんですけど。
のんちゃん先生
そしたら、「お母さんにありがとうは伝えられた?」って。「はい」。「あ、それだったらよかった。その上で、昨日ああいう電話があったんだったら、実はあの後これこれこうで、確認する必要はなかったんですけど、ご心配おかけしてというか、お手間取らせてすみませんでしたの一言があなたからいります」って。それが大人の対応じゃないですか。
のんちゃん先生
社会として、社会に出て生きていった時に、自分のお母さんが会社に電話かけちゃったとして。だいぶ恥ずかしい話だったりするんだろうけど、今だったらありえますよね。結構自分のお母さんが会社に、自分が理解不足なところ電話しちゃいましたと。で、結局はなんとかなりましたっていう時に、そしらぬ顔で座ってていいかって言うと、やっぱり自分の口からの説明っていうのが必要だと思うんですよね。
のんちゃん先生
なので、それを伝えた上で、「今言える? 練習だから言ってみてください」って言って。「いや、昨日こうやって電話したんだけれども、結局はこれこれで大丈夫になりました。はい、ありがとうございました」とか、「すみませんでした」とかの一言。
のんちゃん先生
「そんなに対して、あの、なんかひどいことをしやがってとか思ってないから、これはマナーとして、礼儀として、人と人とが気持ちよく付き合っていく上で会った方がいい言葉だと思うよ」って言って。「ありがとうございました。オッケー。それ自分で言えるようになったらすごくいいと思う」と。
のんちゃん先生
できればお母さんがしてあげなきゃじゃなくて、「自分で確認していいんだよ」って。「あなたから電話がもし、あの、ちゃんと聞いてなくてあったら、なんて素晴らしいんだ」と。
のんちゃん先生
小学生でその確認が自分でできるっていうことは、「将来生きていく力があるね。いいね。失敗してもそうやってリカバリーしようとするっていうのはすごいね」と私は返しますよ。だから、「自分で確認できるようになったら、もっともっと素敵だと思う」というのを、それが起きるためにずっとあの親子さんと子どもに対してずっとやってたら、そのうち電話かかってこなくなる。
のんちゃん先生
子どもたちが自分で確認しようと思うし、何か確認し忘れたら自分で電話をかける。私、あの、子どもからよく電話かかってきてましたよ、学校に。「先生、すいません。連絡帳、宿題のところ書いてなくて教えてもらってもいいですか」みたいなやつとか。「いいよ。いいよ」みたいな。「いいね。ちょっとドキドキ勇気いったでしょう。職員室に電話すんの。グッジョブだね」とかって言いながら伝えていたし。
のんちゃん先生
なんかそういうのがやっぱ自分でできるようになっていく方が、子ども自身が気を付けるようになる。
確かに。
生徒T
のんちゃん先生
で、あの、大人になってからも、私がおっちょこちょいだからかもしれないけど、確認のミスとか、分かってるつもりで分かってなかったみたいなことは、それこそいろんな仕事に携わるようになると頻繁に起こることで。そしたら自分で確認するものなんですよ。誰も何もしてくれない。だから是非、なんとかしてあげようとせずに、「そっか、じゃあどうする?」と。
子どもに選択肢を与え、自分で決めさせる
のんちゃん先生
で、子どもが「やだ、そんなの恥ずかしくてできない。電話かけられない」って言ったら、「そっか、じゃあ明日言えばいいんじゃない?」「明日とかも怖くて言えない。先生に怒られる」って言ったら、「うーん、困ったね。選択肢としては、お母さんに今ものすごく頭を下げて、『僕は恥ずかしくてできないので、お母さんお願いします』って言われたらかけてあげなくもない。でも、いつまでそれをお母さんがするかって言うと、今だったらまあまあそうやって頼んでくれるならいいよ、くらいかな」。
のんちゃん先生
「もしくは自分で勇気を出してかけてみる。もすごくかっこいいことだと思うんだよね。もしくは明日忘れたってちゃんと怒られる。それもいい経験じゃない? 大丈夫、死にはしないから。地球も爆発しないよ、そのくらいじゃ。忘れるってことはよくあることだし、確認ミスってことも起こることだから。そこで自分が何をするかは今選択肢出たよ、3つ。どれにするか選んだ?」
のんちゃん先生
「お母さん頼むって言うんだったら、お皿洗い1回分で手を打とうか」くらいはするかな。私、お皿洗いが嫌いなんですよ。できれば誰かにやってほしいからね。そのくらいのこう交渉があってもいいかなが、なんか割と将来に生きてくるんじゃないかなって思いますね。
そういう点で言うと、やっぱり子どもができるであろうことは、お母さんがわざわざやることはやる必要はないっていう感じですよね。
生徒T
のんちゃん先生
そう、やらない方がいいと思います。例えなんか次の日が宿題できなくても。
宿題、宿題1日できないぐらいで、あの将来もっといいことを得られるきっかけになるっていうな感じですよね。
生徒T
のんちゃん先生
そうですね。その自分がやるべきことじゃないですか、宿題って。それを人任せにずっとしていると、将来困ることになるから、やっぱ自分ごとにしていって欲しいっていうのがすごく、お母さんがやってあげることじゃないっていう部分での線引きっていうのがすごい大事かなと思いますね。
親御さんも子どもが怒られるっていう痛みはあるかもしれないけど、そこはちょっと冒慢。
生徒T
のんちゃん先生
そうですね。ご自身の幼い頃を振り返ってみて、怒られた経験はたくさんあると思うんですよね。で、怒られるからこれをやろうと思うことだってあるし、怒られたから反省することだってあるわけじゃないですか。
のんちゃん先生
で、怒られないように怒られないようにってしていくと、本当に「怒られたからもう嫌だ」とか、「あの先生は怒るから嫌だ」みたいなことにつながっていくと、人間関係の幅がどんどん狭くなっていくと思うので、怒られた時に「そういう時はどうしたらいいか」を一緒に考えるばいい。
のんちゃん先生
なんとかしてあげてると、ずっとお母さんがなんとかできない時に、その子はどうしたらいいんだろうっていうことになっていくので、たくさん怒られましょう。思います、幼いうちから怒られることは別に悪いことじゃないと思います。
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