【子どもの忘れ物問題】忘れ物ばかりする子は忘れ物をさせろ!【どうする?】

子どもの忘れ物について、親や先生がどこまで関わるべきか悩むことは多いでしょう。今回の記事では、忘れ物を「本人の課題」として捉え、子ども自身が結果を受け取り、工夫できるようになるための具体的な関わり方や、学校現場でのユニークな仕組み作りについて解説します!

忘れ物は「困ったらいい」:子どもが自分で学ぶ機会

のんちゃん先生、子どもがいつも忘れ物するんですが、どうしたらいいですか?っていう質問があります。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

ああ、忘れ物ね。忘れ物はしますよね。どうもしなくていいです、とは思います。どうもしなくていい。忘れ物をしないようにしようと思うのって、忘れて困ったらだと思うんですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

何年生頃までちゃんと見ていてあげればいいですか、みたいなこともよく質問されるんですけど、物が自分でこう「これは鉛筆、これは筆箱」っていうのが認識できるようになって、文字が読めて、バッグにこうランドセルか、とかにこう自分でこう詰めるってことができるようになったら、もう自分でやりゃいいです。もう小学校1年生のうちから全然それで大丈夫。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

やり方がわかんなければ、一緒に最初やったらいいと思う。「連絡帳っていうののこの丸もって書いてあるやつと、あと時間割りを揃えるんだね」って。で、「今言ったことで分からないことある?」って聞いて、「ない」って言ったら、「よし、やってみよう」で、できたらもうそれで「そのようにこれからもお願いします」と。

でも、それだと忘れ物して子どもが授業ちゃんと受けれなかったりとか、なんか困ったってことが起こるんじゃないのって思ってしまう人も多いと思うんですけど、

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

それは子どもが困ったらいい。困ったらいいんです。困ったら次忘れないようにしようって思うから。

あえて1回失敗させるというか、まあ、あえて1回忘れ物をしたらどうなるかっていうことを実感してもらって。

生徒T
生徒T

大人になっても役立つ「なんとかなる」体験

のんちゃん先生
のんちゃん先生

知って欲しいのは、大人になってからも忘れ物ってするじゃないですか。どうしても必要なんだったら、「遅刻します」と言って取りにね。今日そうやって遅刻してきた人いるんですけど、取りに行けばいいし、あの、なんとかするわけですよ、自分で。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

すごく怒られたり、すごく迷惑をかけたり、すごく自分が困ったりすることもあるわけじゃないですか。で、その中でどの程度何の準備がどのくらい必要なのかっていうのは、人それぞれ感覚で決めていきますよね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

学びたいのは、そう、忘れ物をすると困るのは自分ということと、持ち物を揃えるのは自分であるということと、あとなんとかなるっていうことを知っていくことってすごい大事だと思うんですよ。それを誰かが揃えてあげちゃってたり、自分以上に自分の持ち物を気にしている人が横にいたら、何にも考えなくなるから。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから私、その母がね、あの、自分が子どもの頃、給食のコップ袋みたいなのは、コップは母が洗ってくれて用意してくれたりしてたから、コップ袋忘れると、お母さんにすごい怒ってたもんね。「お母さんが置いといてくれなかったから忘れたじゃん」とか。とんでもない話ですよ。そんなのいつまで誰にしてもらうつもりですかっていう話だから。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

早いところ、あの、自分の持ち物に自分で責任を持ち、忘れた時には自分でその結果を受け取るし、忘れないためにはどうしたらいいのかっていうのを自分で気をつけるようになるってのはすごい大事なことだなと思います。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから私、その小学校の時っていうのは割と几帳面に連絡帳とか見て、あんまり忘れ物はしないタイプだったんだけど、中学校に行ってからいろんな先生がいろんなこと言うから、自分でちょっと把握しきれなくなって、「あ、いいや、全部持ってって全部持って帰ってくればいいな」と思って、すごい重たいバッグ持って行って。で、これはもうそれ高校になって無理になったんですよね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

なんか「あ、じゃあこれは置いといて」みたいなやつは自分で工夫していくもので、恥ずかしい思いも「困ったな」って思いも自分で体験して、で、「どうしよう」っていうのを考えていくいい機会の練習だからいいんじゃない。「どうして忘れたの?」っての聞いて、「じゃあ次はどうしたい?何か手伝うことがあるんだったら、ま、してもいいけれども」くらいの関わり方でいいんじゃないかなって思います。

親が急に手を引くときの伝え方

逆に今すごく丁寧にお子さんの荷物、忘れ物とかを確認してあげて、でも急にそれをやめるのはちょっとなっていう方もいらっしゃるのかなと思うんですけど、そういう場合どうしたらいいでしょう?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

あ、お子さんと話したらいいと思う。あの、「そろそろ自分でもう全部できると思うんだよね」って。「だから自分でやってみてもらってもいいかな」って。嬉しいと思うけどな、そういう風に言われた方が。

結構先生から「あの忘れ物多いんでお母さんちゃんと見てあげてくれませんか」みたいなことを言われちゃって気にされてるお母さんも多いんじゃないかと思うんですよ。嫌じゃないですか、先生にそうやって言われるの。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

嫌ですよね。でも私が言われる方の立場だったら、「ああ、ご指摘ありがとうございます」って言って、その子どもにだって、私に来ちゃってんじゃん、だってって。あなたの話だよって。いう面談の時もそういう風にすればいいかもしんないですよね。例えば三者面談で「忘れ物多いんで気をつけてください」って言われたら、もう素直に「だって」って。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あ、そう、面談ね。あの、ま、子どもが横にいる場合はそうだし、二者面談も多いから。二者面談の時はメモして「はい、伝えます」っていう。「伝えます、ありがとうございます」っていう。

先生が実践した「忘れ物が減る仕組み」

のんちゃん先生
のんちゃん先生

先生側として、私が忘れ物が減るように、減るといいなっていうか、子どもが自分自身でもう忘れたくないなって思えばいいなって思ってたんですよ。でやってたことで言うと、ちゃんと不便さを味わうっていうのを体験できたら、大人になった時の体験になるじゃないですか。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

例えば会社で会議の資料忘れましたとかで、「お母さん用意してくれなかったから」とかってもうやってらんないじゃないですか。そんなので恥をかいたり、「あ、しまった、反省しよう」ってすると思うんですよね。その時間を無駄にしちゃうとかね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

だからなんか、例えばちょっとうっかり筆箱を忘れました。今日いつもは持ってるんだけど、みたいなことって大人になってもしょっちゅう、私しょっちゅうなんですけど、あるじゃないですか。で、大人はコンビニで買うんです、ボールペン1本とか。あの、一緒にいる人に「ごめん、筆箱忘れたからちょっと貸して」って言って借りて、あんまり困らない話、なんとでもなる話なんですけど。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

小学校とかでめんどくさいのは、あまり物の貸し借りを子どもたちに推奨してないところがあるんです。それはそれで折れちゃったとかなくなっちゃったとかってなった時に問題がややこしくなるからです。だから筆箱を忘れたら隣の人に借りていいことになってないところがあるんですよ、義務教育の規定で。

忘れ物コーナーの設置

のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから私は、あの、忘れた人用のコーナーっていうのを、あの、鉛筆、定規、筆箱、コンパス、分度器、三角定規、サインペンとか、なんかその筆箱に入っているセットっていうのを10本くらいずつクラス用の貸しコーナーに設けてたんです。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

そこで今日必要なものを揃って、それで返せばいいと。で、その時に必ず私の机の後ろにあったので、その忘れ物コーナーが。だから「丸は筆箱」って書いて持っていったら、「ああ、あるよね、どうぞ」っていうだけのやり取りにしてたんですよ。そういうことってあるし、その子ども同士で貸し借りができない以上、で、その辺のコンビニ行って買ってくるわけにも子どもたちは行かないわけだから、コンビニ代わりというか、みたいなものはあったらいいな。

習字セット忘れには「福祉の心」を書き続ける罰

のんちゃん先生
のんちゃん先生

でも、例えば週に1回の習字の時間に習字セットを忘れました。習字セット丸ごとね。みたいな時って、大人で言えばなんかこう大切な会議資料みたいなものだったりするわけじゃないですか。それがないとできませんっていう。図工のこの作品を作るのにこういうものを用意してきましょうみたいなのを1週間前くらいからずっと言ってたのに持ってない、みたいなことって結構大きなことかなと思うから、不便さを味わえばいいなと思っていて。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

それでなんか隣の子に最後借りてなんとかしちゃう人の墨汁はあまり良くないなって私は思っていて。図工も隣の人とかいっぱい持ってる人からはもらいはいい話だけど、なんかこう1週間も前から言っていて忘れたっていうことの結果は受け取ってほしいなっていうのがあって、仕組みを考えてたんですよね。子どもがもう忘れたくないな、自分で気をつけようって思う仕組み。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

なので、習字セットを忘れたら、習字ってその4文字とかを書くわけですよね、2文字だったりするですけど。「福祉の心」みたいなのを書く授業だったとしたら、漢字ノートに、国語ノートでも何でもいいですけど、「福祉の心」と心を込めて書き続けるんですよ、45分間つらつら。絶対習字やってた方が楽しいんですよね。間違いなく。3枚くらい書けばいい話ですよ、筆をこう使いながら。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

なんだけど、忘れた人は、あの、友達に借りるのはなしですと。自分の道具を使って欲しいからです。で、えっと、後ろにはあの貼ってくんですけど、習字って書いたもの。めんどくさいね。で、この時間は「福祉の心」っていうこの文字を、この漢字ノートに、あの時間いっぱい真剣に、あの丁寧に美しく書き上げて欲しいんですけど、45分間で何ページ行けますかって聞いて、「1ページなわけないんですよ、45分間」だから、その子自身「5ページです」とかって言って、「5ページね、オッケー。1、2、3、4、5。ここの線までですね。頑張って」って言って、あの、ずっとこの「福祉の心」っていうのを習字でやり、3枚ですよ。これを5ページ分ですよ。ああ、って言ってとかって言いながら書き続けなきゃいけない。つまんないねって。「残念だね」って。「道具忘れると不便だね」って言って。別に怒るわけではないんですよ。私もよくおっちょこちょいで忘れるし。ただ、その結果は自分で受け取るっていうのがすごい大事。これね、習字セット忘れ、減りますよ。だってやだもん、5ページも「福祉の心」書いて。

いや、減ったでしょうね、

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

それ。減ったね、すごい減った。

図工の材料忘れには「恵んでください」

のんちゃん先生
のんちゃん先生

図工のなんか材料とか家でこう集めて持ってこないといけない材料とかが、えっと、忘れた時っていうのも、他の人にもらえばいいや、別に。あいつたくさんどうせ持ってきてる、みたいな生き方あんまりよろしくないじゃないですか。自分のものは自分で用意できるように努力はした方がいい。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

家庭環境とかで、例えばレースとかモールとか、なんか一杯買う家もあれば、あの結構厳しくってそういうの用意できない家もあったりするから、そういうご家庭の事情は、あの、おんばかってというか、私の方でもなんかキラキラしたなんかあのいっぱい持ってる子は持ってそうだけど、用意するのが難しそうな子がいるなっていうのは、自腹で買って並べてたんですよ、不便しないように。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

でも、基本的な絶対これは用意できるよねっていう道具とかものとかを忘れた場合っていうのは、あの授業の最初に「忘れました」っていう風に言ってきた。1週間あったわけだから。これくどくど言うんじゃないです。くどくど言ってる時間が無駄だし、なんか私もそういうことに時間使いたくない。「これはいつから言っていた話ですか」みたいなやつ。「あ、オーケー。みんなにお願いしてくださいね」っていうだけです。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから授業の最初に「あの、図工の用意を全て忘れてしまいました。僕に何かを恵んでください」って。「何かを恵んでください」って言ったら、クラスの子達が「いいよ、いいよ、綿あげるよ」とか「ボタンあげるよ」みたいなのがあって、「ありがとうございます」って言いながら回るんですよ。これ大切な能力ですよね、助けを求める人に。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

「であの人ってあったかいね。よかったね。温かみが感じられて」って言って、私は特に怒るも何もしない、みたいな仕組みを作っていくと、子どもたちが自分で気をつけようと思う。結果はちゃんと自分で受け取る。それはガミガミ言われることとかじゃなくて、あの、困ればいいっていうところでやっていたかなって思います。だから忘れ物がどんどん減ります。

子どもたち自身が考えた「図工の教科書忘れ」対策

のんちゃん先生
のんちゃん先生

例えばよくあったのが、図工の教科書忘れとかめっちゃ多いんですよ。あの音楽、あ、音楽は音楽バッグに入ってくかなんかたまにある。で、いつも使うわけじゃない。図工の教科書っていつも開くわけじゃない。でもこういう作品を作るんだよっていう時に、図工の教科書って割と大事だったりするんだけど。で、時間割りに図工はあって、「明日は図工があるよ」っての知ってるのに、結構ね、15人ぐらい最初忘れたりしてて。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、それはなんかじゃあどうしたら図工の教科書忘れが減るんだろうっていうのをみんなに相談したら、「15人、あ、10人以上、あ、5人以上忘れた場合は図工はなしで」っていう子どもたちが考えたんです。それ私「すごく迷惑なんだけど」とは言ったんだけど、「図工なくせないんだけど」って。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから次、次の日と振り替えであの国語とか算数とか、その日にある授業を2時間分に振り当てると。それもね、担任の先生にしてみれば「明日の準備もしとかなきゃいけない話かい」みたいなことにはなるんだけど、子どもたちがそれを言って。で、子どもたちが確認してくれるようになったんですよね。図工の前に「図工の教科書、あ、全員起立」って言って。「図工の教科書忘れた?あ、持ってる人は座ってください」って。1、2、3、4、5、6って数えて、「5人以上でした。先生すいません、図工は明日にしてください」みたいな。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

これって、図工そしたら起こったのが、その前の日、図工がある前の日に「明日は図工がありますので、教科書忘れないようにしようね」っていう声がけが子どもから起こるようになったら、忘れ物減ったんですよ。図工の文字は赤で書かない?、みたいなあの提案があったりして、連絡帳の。なんかそうやって自分たちでどうやったらなんかこの不便がなくなっていくのかっていうのは、子ども自身が考えるようになると、大人がなんとかしてあげなきゃいけないものにはならなくなるんじゃないかなっていうのはすごい思います。

親が先生に言われた時の対応と仕組み作り

のんちゃん先生
のんちゃん先生

もしくは、あの、子どもが忘れ物した時に先生に迷惑かかるんじゃないかと思ってやっちゃうのかなとも今思ったんですよね。いや、先生は迷惑に思わなきゃいいんですよ。仕組みにしちゃえばいい。だから私「福祉の心」あの、その子が45分間書いてるのは静かでよろしいし、全然迷惑じゃないですよ。その子が忘れたからつって、あの、遊んじゃったり、友達の借りてで、友達がなんか嫌な思いをしちゃったり、みたいなことが先生は大変なだけだから。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

「福祉の心」と45分間静かに書いていただいて、で、3日以内くらいに家で書いて持ってきてくれれば全然不便じゃない。どうやったら自分は不便ではなく、忘れ物をすることによって結果を受け取り、そして次は忘れないようにしようって思うかっていう仕組みを作っちゃえばいいんですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

ご家庭でも一緒だと思います。あの仕組みを作って、それを子どもが受け取ってくれるようにしたら、で、「私の邪魔はしないで」っていうあの仕組み作りをしたら楽なんですよ、すごく。だから筆箱忘れみたいなのでこう怒ってる時間が無駄。だから忘れ物コーナーを作ったわけですよね。

はい、はい、はい。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、3日連続とかで筆箱持ってこなかった場合は、「何か事情があるのか?本当に筆箱を持ってくるのが嫌ですか?」どうですかっていうのは聞くんですけど。「あ、なんか塾のところにずっと入れちゃってていつも忘れちゃいます」みたいな。「明日は貸しません」って言って言ったら、本当に貸さないんですけど。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

2時間分くらいはすごい困るんですよね。鉛筆ない、消しゴムない、赤鉛筆もない、みたいなのはすごい困るな。3日以上連続した時にはやっぱ話し合うし。話し合ったら、ま、持ってくるので大体は。「じゃあ塾のバッグをどうしましょうか?今日帰ったらまず何しますか?」みたいなので。「まず塾のバッグから筆箱を取り出します」。「いいですね。他にもなんか方法はありますか?」「筆箱は2つ用意します」。なるほど。「いいですね。学校用と塾のものがあったらいいわけですね。よろしくお願いします」って言ったら、それも工夫なので。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

いつもいつもあの簡単に貸して、なんだろう、いつも筆箱持ってなくて「貸して」って言ってる友達とかちょっと嫌じゃないですか。だからそれが続いたら大人になったら困るよねっていうことは、やっぱり教室の仕組みとしても同じようにしていくっていうのが、あの、考えちゃえばいいんだと思う、色々。だからそれを、ご家庭でも仕組み作りできないか?っていうのを子どもと一緒に考えていく。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

そう、子どもと一緒に考える。忘れ物コーナーとか、私が子どもたちと付き合ってくる中で自分で考えたことだけど、多分図工の教科書忘れで言えば、「どうしよう」と思ったから子どもたちに相談したわけですよね。「なんか一向にみんな持って来る気配ないじゃん」って。「困っちゃってんだけど」って言ったら、「じゃあそうしよう」ってことになったら、ま、意識がそっちに向くからなくなる、みたいな。そう、子どもの課題として子どもと一緒に話し合っていったらいいんじゃないかなと思います。

もしそういう仕組みを作ってうまくいったようだったりとか、そういう仕組みがあるよって方は、ぜひコメント欄に書いてもらえたらすごい嬉しいなと思いました。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

嬉しいね。ぜひぜひ。

荷物を学校に置いていく問題について

忘れ物が頻繁になってくると、「じゃあもう荷物全部学校置いてきちゃえ」ってなっちゃう子は出たり来たりとかしないんですか?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

ああ、置き勉問題は色々学校とか地域によってもいろんな問題があるんだと思うんですけど、あの、置いてっちゃってる子はいますよね。ま、そういうので困るのは宿題とかが出た時に「学校に置いてたからできませんでした」みたいなのは困っちゃうし。基本的に国語算数みたいなものとかドリルとかってああいうものは持って帰りましょうとはなってるので。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

まあ、私の個人的な意見を言えば「いいと思うよ」っていう。それで工夫してみれば。だって大人もするじゃないですか。「忘れるから置いてこう」みたいな。「オフィスに置いてこう」みたいのあるじゃないですか。で、工夫してオフィスに置いてって困ったら、「あ、困るんだ、置いてったら」と思ってまた工夫をしたりするわけじゃないですか。だからいいと思いますけどね、別に困んなければ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

ただ、今の学校の決まりとしては全部置いてくはダメになっているはずだから、そこはうまく折り合いをつけて、ま、バレない先生だったら置いてっちゃえばいいんですよ。私は規則として規則があったら持ってる方がいいなと思ったから、突然抜き打ちチェックとかって言って。怖。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あの、「さようならのさ」の時に「ちょっと待って、突然抜き打ち。引き出し出して」っていうのは、「あちゃ」っていう顔する子がいるんですよ、3人くらい。出すじゃないですか。「入ってるね」って。「たまにこうやって抜き打ちチェックするからね」って言って。「名前メモるよ」って言って。それで何をするわけじゃないんですけど、規則を破ってると、なんかたまに痛い目に合うなってのを体験して欲しくて私はやってたんですけど。バレなきゃいいとは思いますけどね。うまくやったらいいと思います。

まとめ:忘れ物は本人の課題

のんちゃん先生
のんちゃん先生

まとめると、忘れ物は本人の問題です。忘れて困るのは本人で、先生に色々言われたりとか、あの先生自身もイライラしちゃったりとかって色々あるんだと思うけど、本人がその結果を受け取る仕組みを作って、それをどうやったら解決できるか、どうやったら忘れ物が自分で減っていくんだろうっていうのも、あの、一緒に話し合っていくっていうのが大事かな。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

忘れ物の価値観も人それぞれで、ちょっとなんかみんなと同じもの持ってなかったら「どどどどどうしよう」ってなる子もいれば、「大丈夫大丈夫」っていう子もいるんですよ。これは本人が困ってなければいい。だってたくましいですよ。あのね、海外旅行行く時も「大体現地で調達できるからいいよ。この荷物1個で行ってくるよ」みたいな。かっこいいじゃないですか。それでま、困ったり困らなかったりするのも本人の価値観。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

忘れることによって学ぶこととか体験できることってたくさんあるし、度胸もついたり色々すると思うので。お母さんが例えばすごく「1個揃ってないのってやっぱりいけないことなんじゃない」とか、「忘れ物っていうのはましないにこしたことはないんだろうけど、本当に気になるんだ」って。自分はしっかり用意するタイプだから。で、子どもは全然気にしてなさそうだ。そしたらそれでいいんだと思う。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

全然違う人に出会うっていうのは、価値観が広がるというか、「はあ、こんなに気になんない人もいるのね」っていうなんか分かり合えるチャンスだったり、自分のこう幅が広がるチャンスだから。お子さんが全然気にしてなさそうだと言ったら、「すごいね」って。「気になんないんだね。困んなかったの?」って言って。「うん、困んないよ。こっそり隣に借りたらいいんだよ」とかつったら、「この子はうまくいきてくな」って。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

お母さんそれしないな。だってずるい感じちょっとするしさ、友達に嫌われちゃったりとか。お母さん「けどね」って。「全然気になんないの?」って言って。「うん、気になんないよ」って。本当に嫌われちゃったりした時に何が原因だったんだろうねって考えたらいいんじゃないかな。だから人は人、自分は自分で、忘れ物は本人の課題として楽しく、あの、練習の機会と思って話し合っていけばいいし、システムを作っていけばいいんじゃないかなと思います。

この記事を書いた人: 梶谷希美

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