大好きだった小学校の先生を辞めて「未来学園HOPE」を立ち上げた理由

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小学校の先生をしていた頃、子どもたちが見せてくれた「奇跡」がたくさんありました。不登校だった子が修学旅行に行けるようになったり、クラスのみんなが自分たちで話し合って行動したり。そんな姿を見るたびに「可能性がない人なんかいない、何だってできるんだ」って実感していました。

でも、もっともっと日本の教育に関わりたい。先生たちが学べる場所を作りたい。子どもたちともっと楽しいことができるはず—。そんな思いが日に日に強くなって、ついに教師を辞め、新しい場所を作ることにしました。

「未来学園HOPE」をつくり、今でも手探りの毎日ですが、出会う子どもたちや先生方、親御さんから教えてもらうことばかりです。この対談では、教師を辞めた理由から、コロナ禍の感動的な別れ、そして新しい教育への挑戦まで、私の想いをすべて話しています。少しでも共感してもらえたら嬉しいです。

小学校の先生を辞めた2つのきっかけ

先生、先生って、なんで小学校の先生辞めちゃったんですか?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうですよね。小学校の先生っていう仕事はとても好きだった。好きだったし、すごい楽しかったです。その上で、きっかけは2つあって。

2つあるんですか?

生徒T
生徒T

辞めたきっかけ①ある叱責から考えたこと

のんちゃん先生
のんちゃん先生

うん。1つは、ずっと不登校だった子がいて、関わって関わって、修学旅行行けて卒業式出れてっていう子がいたんですよ。で、その子が卒業して中学生になって、中学校で頑張るって言って中学生になって、中学校がちょっと厳しくて、っていうときに、中学校の先生からお叱りいただいたんです。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

『なんて無責任な自己満足なことをするんだ』と。来れるように、何回訓練って言うんですか?来れるようにしておいて、自分が時間をかけるのは勝手かもしれないけど、その先、板書の内容を子どもに写すこともなかなかできない子を中学校に送り込んで苦しい思いをさせて、小学校みたいな対応がしてもらえないのかと。それはあなたの勝手ですよねって、すごく迷惑っていう叱りをいただいた時に『私がしてることって何なんだろう?』なって思ったんですよね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

確かに自己満足。私はその時にすごくいろいろ考えたし落ち込んだけど、思ったのは『自己満足の何が悪いんだ』と思って、これをずっと続けるのかな私って。この1年間だけの付き合いでずっと続けていくのかな。これをっていうことに対して、ずっと続けていきたくないって思ったのが一つのきっかけです。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

1年だとまだ短いといや、なんか無責任だなって思ったんですよ。自分が作ったクラスはいいクラスですよって、でかく笑えてよかったね、はいっていう風に出すところは全然違う場所なわけじゃないですか。っていうところに対してすごくなんか虚しさを感じたというか、なんか何やってんだろうなって思ったっていうのが一個のきっかけですね。

辞めたきっかけ②「やりきった!次に進もう」- 本との出会いと新たな目標

のんちゃん先生
のんちゃん先生

もう一個は本を読んだんですよ。『100人に一人の存在になる方法』っていう本を読んで、一時に大体一つの物事を極めたら次に行けと。本気で何かに例えば10年間取り組んだら次に掛け算をすること。で、何かの1位になるのってとても難しい話だけど、掛け算すれば、それはもう自分しかできないことなんだみたいなところに、すごくその本を読んで憧れて、私やりきったなってその時に思ったんです。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

こんなに本気でやってきたと思ってたから、やりきったら次に進む時なんだって思って、ずっと立て直し立て直しみたいな大変な状態にある子をなんとか元気にみたいなことをやってきたから、すごい幸せを作る方に行きたいなと思って転職いいな。私、ウェディングプランナーになりたいなって時に思っ

ちょっと。まずウェディングプランナー

生徒T
生徒T

なんでそうなったんですか?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

なんか、すごいウェディングって幸せな場所じゃないですか。結婚した時のウェディングプランナーがめっちゃ素敵で、こういう仕事いいなと思ったんですよ。こうやって人のやりたいを実現する。そしてそこの繋がりを作るみたいな、いいなってその時から思ってたんだと思う。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

んだけど、ウェディングプランナーになりたいなと思って。じゃあいつ区切りをつけようかみたいな風に思っていた時に。それこそ今もお世話になってる平本明夫さんのところの『現場変革リーダー養成コース』っていうのに最後に有終の美を飾ってやろうと思ったの。

先生として

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そう、やりきるとこ全部やってやろうって思った時に。現場変革のところにはどの領域もコミュニケーションスキルでつなげるものがここにあるっていうのを聞いた時に。私はこれを学んで最後有終の美を飾って。

ウェディングプランナー

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

ウェディングプランナーになるんだと思って入ったんですよ。入った結果、自己に向き合うっていう自分に向き合うっていうのがやっぱりすごい出てきて、向き合うポイントが私たくさんあって、たくさんあった結果、じゃあ本当に何がどうなりたいの?何やりたいの?っていうふうに思った時に出てきたのが、先生たちのための塾を作りたいだった。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

先生たちが学べる場所ができたら、苦しむ先生が少なくなるんじゃないかなって思って、そしたら今は1年に30人か40人くらいのポジティブにしか関われてないけど、先生たちとつながったら、1人の先生に30人ついてると思ったら、一気に100人でも200人でも300人でもつながれるんだって思ったら、そっか、それをやりたいって。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

どうやったら幸せな学級が作れるのか?そこには何があるのかっていうのを伝える人になりたいって思って、ウェディングプランナー置いて、先生のための塾、よしやってみようみたいな感じで先生を辞めましたね。

結構勢いで?

生徒T
生徒T

退職を決意してからの葛藤

「6年生も先生が担任に!」- 子どもたちからの思わぬお願い

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あ、いろいろ考えて、退職届を、退職届っていうか、1年に1回書く、来年どこ行きたいですかみたいなやつなんですよ。先生たちって10月頃に書くんですけど、来年移動したいです、したくないです。この辺に行きたいです、この地域ですみたいな書くやつに退職しますっていう欄があって。そこにチェックをして出したら10月だから、辞めた年の10月、辞めた年の…辞める年の10月、辞める年度の10月ですね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

それはだからすぐにじゃないんですよね。やっぱり迷いがたくさんあって。自分の中で心を決めたのは夏頃だったかな、春頃だったかな、でも春には決めてたかな。リーダー養成コースを卒業するときには決めてました。その年の調査のそこには『退職します』って書こうって決めて、最後の1年だと思って。最後5年生の担任になったのはすごい覚えてますね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

なるほど自分の中で決めてるわけなんだけど、なんか子どもたちいろんなことを感じるのか?面白いことがたくさん起こって。運動会があるわけなんですよ。私の中ではもうすでに自分の心の中だけですよ。誰にも言ってないけど、仲間のその辺の界隈にしか言ってないけど、これが最後の運動会なんだみたいな思ってるじゃないですか。でも学校の方にも誰にもまだ言ってないし、子どもたちにも言ってないんですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

言ってないんだけど、運動会がね、すごい感動的な演技をしたんですよ。表現のダンスして、その年赤だったか白だったか忘れたけど勝ったんですよ。『やったぞ』って『やりきったぞ』って。じゃあ最後みんなで円陣組んで終わろうかみたいな『わー』みたいな風に終わるんですけど、終わって『じゃあ気をつけて帰ってね』『さようなら』みたいなのした後に、『ちょっとみんな並ぼう』って誰かが言って、5年生の子たちですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

5年生の子たちが『わー』って並んで、『何?』ってなるじゃないですか?『帰ろう』って言って『さようなら』って言ったら、全員並んで、『どうしても先生に言いたいことがあります』って言って、『何?何?』って言って、『これみんなでずっと伝えたいと思ってたので言います』って言って、『6年生も先生が担任の先生になってください』って言って頭を下げられたの。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

だからその時声が出なくて私、すごい嬉しかったんだけど、自分の中ではもうやめようっていうのを決めてて。そんなこと誰にも言ってないけど何を感じたのか、そんなこと教員生活で言われたことないけど、子どもたちにそう言われた時に何の声も出なくて『ありがとう』って伝えたんだけど、『ほらもう言ったからきっと先生は叶えてくれるよ』って言いながら子どもたちが帰っていくわけですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

『あー、苦しい』って思って。すごい大変な状態にある学年だったし、やっぱりすごいいいクラスだったから、そのメッセージがすごく嬉しくて、『やばい。私本当に出せるかな?10月に本当に退職しますって本当に出せるのかな』って思ったのがその運動会ですね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

でもいろいろそれもね相談に乗ってもらって。やっぱり私はもう1回ここで来年1年間…。ここ今現場にいるよりも、その頃っていろんな繋がりができて。出版の話も出ていたし、一緒に京都行って京都とかでセミナー開こうよって平本さんに言っていただいたりもしてて。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

先生ってね、先生って罪なのね、副業できないんですよ。私副業できてたら、もう1年やってたと思う。一緒にできんじゃん。でも先生って副業しちゃいけないから、それいろいろやったらいろんな手続きが必要で、いろいろ調べたら、例えば先生関係の本を出すことはできますよとか、先生関係の講演ってすることができるんだけど、許可許可許可みたいなのがめっちゃ言って、報告も言って、許可が下りなければできないってなってて、めんどくさい。私はやりたいのにめんどくさいみたいなのがあって、結果決心して10月に『退職します』ってチェックして出したみたいな感じですよ。

そしたらどうなったんですか?

生徒T
生徒T

引き止められた瞬間

のんちゃん先生
のんちゃん先生

なんかそれ調査書みたいな感じだから、普通に皆さん出すやつで、封筒に入れて『はい』って校長先生に渡したんですよ。『大丈夫しますね』『チェック入れて』『はいはい』って。校長先生も受け取って、個人情報だから校長室で見るわけですよね。校長先生が校長室に入って見るんだな、なんて言われるかなって思いながら、その時の学年の先生方といろいろ話してて。学年の先生たちに全然伝えてない頃なんだけど。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

そしたらガタンって、校長先生が校長室から出てきて、『梶谷さん、ちょっとちょっと』って呼ばれて、『はあ、そうっすよね』。『これは見間違いだと僕は思うんだけれども、退職しますに間違ってチェックがついてます。間違ってチェックがついてるんだけど、どういうこと?』って言われて、『はい。退職をしたいと思ってます』。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

『なんで?』っていうのと。『申し訳ないけれども返させてもらっていいか』って。『僕はこれは受け取れない』。すごいありがたいですよ。ありがたい話で、自分いろいろ考えて決めたことを返すっていうのはしたくないんだけれども、でも『返して、考えて考えてやっぱりこれだって思ったらもう1回出して』って。『でももう1回考えてみて』って。『あなたがここでしてきたことっていうのは僕はすごいことだと思ってるから、もう1回考えて』って言われて、隠されて次の日

やっぱり

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

やっぱり言って、でも『保留させて』って。『これの最終の締め切りまだだから、ちょっとこれ受理ができない』って言われて。その後に、その時の教頭先生に『ちょちょちょちょ』って聞いたんだけれどもって声をかけていただいて。その時なんかの昼休みだったかな、飲み会だったかなみたいなとこで『ちょちょちょちょっと来て』って聞いた話で。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

『信じられないんだけど、やめるの?』って言われた時に。『僕はそれは教育界の損失だと思って』って教頭先生が、『そんなことはあっちゃいけないことだと僕は思う』って泣きながら言ってくださって、私も泣いちゃって。『いやすいません、そんな風に言ってもらえると思わなくて』って言って、でも『決めてるの?』って『本当なの?』っていうのは何度も校長先生も教頭先生も聞いてくださって言ったんですよね、みたいなこともありました。

一悶着というか

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

ありがたい話ですよ。本当にありがたい話で。で、学年の先生とかっていうところにも少しずつ話して、『私先生のための塾っていうのを開きたいと思ってるんです』って言ったら、本当同じ学校の先生がたくさん来てくださったんですね。先生塾なんかねえ、そんなにこう『そうやってたよ』なんだろうな、なんか『使われたい』と言ってくださったことがとてもやっぱり嬉しかったなぁって思いましたね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

みたいな感じで次をしましたね。だから一番のそのやめた理由っていうのは、私やっぱりもっともっと今の日本の教育っていうのに関わりたいと思ったんですよね。

ウェディングプランナーじゃなくて

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

もっと楽しいことが子どもたちとも先生たちともできるんじゃないかと思ったし、先生たちが学ぶ場所がないからこんなに苦しんでるって思ったから、そこを伝えたいって思った。それは企業とか分かんないし、だいたいね、パソコンのスペックもわかんないし、大変なことですよ。スプレッドシートもわかんない。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

でちょうどコロナになっちゃったから、オンラインの世界に卒業していくっていうのは、とっても大変なことではあったとは思うんですけど、そうやって応援してくださる方がたくさんいたので、やめたみたいな感じですね。

先生塾から広がった可能性 - 思いがけない共感の輪

実際先生塾やってみてどうだったんですか?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

先生塾はすごい、本当やりがいとか、ああ、よかった、やってよかったなって思う場面はたくさんたくさんありました。たくさんたくさんあった上で、なんかそういう、その頃からなんかいろんな方と関わって教育の話をする機会っていうのがどんどんどんどん増えていったんですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

先生塾ずっとやってても出てよかったんですけど、すごい増えていった時に、ああ、なんか教育ってこんなにいろんな人が『今やばいよね』って、『もっとなんとかしたいよね』って思って、ってんだと思って、本当に『教育が要だよね』っていろんな方が『そうよね』って言うんだって思ったことが一つと。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あとなんか私が子どもたちとのエピソードを話すこと、こんなことが起こりましたっていうことに対して、こんなに感動する人がいるんだっていうのが一つの可能性だと思ったわけですよ。じゃあ教育なんとかしたい人が例えば月いくらとかっていうサブスクでお金が集まった時、それを子どもたちのために使う、教育のために使うっていう箱ができたら、いろんなことができるんじゃないかと思って、先生塾以外にもいろんなことができるんじゃないかなと思って、出来上がったのが未来学園ホープですね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

その未来学園HOPEもそうだし先生塾もそうなんだけど、やっぱり最後の最後に受け持ったクラスの子たちが残してくれたものっていうのはすごいたくさんあって、運動会のエピソードもそうなんですけど、本当にたくさんあって。

例えば

生徒T
生徒T

コロナ禍で迎えた最後のクラス - 忘れられない別れ

のんちゃん先生
のんちゃん先生

この子たちってあれですよ。2月の何日か忘れたけど2月の最後の方に。もうこれはパンデミックですと、コロナのコロナの…あーね。あの安倍首相、今はなき安倍首相なんですけど、安倍首相がえっと『学校は休校です』っていうのを夕方頃にテレビで伝えた時に、私も職員室でなんか『なんかすごいことになってるぞ』ってテレビつけてみんなで見てたんですけど、突然ですよ。

「テストなんかどうでもいい!」- 私が本当に大切にしたかったこと

のんちゃん先生
のんちゃん先生

その日普通に過ごして『バイバイ』って言って、子どもたちなんかその3月26日の修了式までにどんな姿になったらいいかワーってワクワク描くような学級だったから、いろんな目標を立てていってそれを進めているところだったんだけど、『これから休校です』みたいな木曜日の夕方に出されて。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

でもその休校っていうのがどういう処置になるのかっていうのがよくわからない状態で金曜日だったんですよ。土日以降もう子どもたちが学校に来ることになるのか来ないのか、分散登校みたいになるのかみたいな、揺れに揺れていてよくわからなかった。

現場では

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

よくわからなかった。まだ教育委員会から何の通達も来てないんですっていうのが朝の職員室でされていて、そこでされていた会話がね。『じゃあテストはどうするんですか?』と。『学年末の成績、このままじゃつけられないんですけど、テストをどこまでさせればいいですか』って。『最後の1日になるとしたらテスト』がみたいな話をした時に、私本当になんか血管がブチギレそうになって『テストですか?』って。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

それを校長先生に『私は絶対に嫌です』って言って、『分かった分かった』って言われたんですけど、『テストなんかどうでもいいです』って。『この100年に一度とか言われているこの非常事態を、どんな風に子どもと過ごすかってきっとすっごい大事なことなのに、テストなんかに使ってたまるか?』って言ったんですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから校長先生から『テストしなくても成績をつけてもつけなくても大丈夫ですから』って言ってくださいって言って。素敵な校長先生なんで『そうだね』って言ってくださったんですけど、だから『焦らないでください』って。『テストがどうの成績がどうのじゃなくて、この1日を大切にしてください』って言ってくださったりした1日なんですけど、大人たちは右往左往してるわけですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

教育委員会からも何も来てないし。明日以降のことを子どもたちにも何も伝えられない。でももういろいろ朝の時間も終わって、朝の会が始まるような時間になっているけれども、『どうなるんですか?どうなるんですか?』みたいな感じで職員室はそういう状態になっていて、とりあえず『じゃあ教室に行ってまだ何も決まってないけれども』っていうことを伝えようって言って、教室に向かうわけじゃないですか?

「今日が最後だったら後悔したくない」- 子どもたちの驚きの行動力

のんちゃん先生
のんちゃん先生

教室に向かって『何してるかな』と思ったんですよ。ちゃんと朝の会終わって何かやってるといいなと思いながらやったら。後ろの扉からピコピコピコピコ頭が飛び出すんですよ。ふざけてるかと思って。私『こんな日に絶対なんか怒るとかしたくないな』って思いながら、『何してんだろうな』と思って、『きたっきたっ』みたいなの言ってて、なんかふざけてるかもしれないと思って、教室の扉開けたら、もうなんか黒板もそうだし、全部なんかサプライズみたいななんか贈り物も用意してあって、『1年間ありがとうございました』って迎えてくれて。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

でも『決まってないよ、今日が最後かって、決まってない話だよ』って言ったら、『知ってますよ、別に』って。『でも、じゃあ今日が最後じゃなかったらもう1回やったらいいじゃないですか。今日が最後だったら、それは後悔してもしきれないから、これはやろう』ってクラスのみんなで話し合って決めましたって言ってて。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

後から聞いたらもう安倍首相の会見の直後からたくさんメッセージが回って、子どもたちの中で何ができるかっていうのをずっと考えてたらしい。でなんか鶴を折って持ち寄ろうとか?いろいろ準備が進んでいての朝から、『先生どうせ来ないだろうから』って、いろいろ話し合いが進んでいて、『やらないで後悔するのはやった方が良くね』っていう話になって準備を進めてくれて。で、最後の1日がスタートするんですけど、その後結局休校になるので。すごいなと思って、子どもって本当素敵だなと思うんですけど。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

私に必要な時間は多分昼ぐらいに結論が出るから、結論が出た時に準備時間として1時間欲しい。でもあとはみんなが好きなように過ごしてほしい。みんながやりたいことをやってほしいと思うんだけど、どうやりたい?って言ったら。私のクラスなんかは大体自分たちで話し合いになってるんで、『どうやりたい?じゃあ任せていい?』って言ったら『はい』って言って。私は自分の席に座ってっていうふうにすると『わー』って話し合いが始まるんだけど。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

多分これはコロナってこれは大変なことだから、この後休校になるとしたらみんなお家で寂しくなるかもしれないし、みんなと会えなくなるかもしれないって思うと寂しいから。みんなが元気になるためのものを残そうって言って、それぞれにその一人一人に『あなたはここが素敵でした』っていうメッセージを送ろうって言って、メッセージを送るための時間と。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あとカウントダウンしてたんです。終了式まであと何日っていうカウントダウンをしてたみんなで。それを読み合って『わわ』って拍手する時間っていうのがあったんだけど。『これから先の人たちが読まれないかもしれない。一生懸命書いたのに。それは悲しいから、それを読む時間にしよう』って言って、それを読んで『わー』って言ったりする時間を設けながら、本当に素敵だな人間って思いながら私は見てたんですけど。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

なんかすごい。最後アルバムみたいなのを作りたいから印刷をお願いしますっていうのをすごい言われたんですよ。すっごいめんどくさそうな印刷で、『これ今私行くの?次の休み時間でよくない』って言ったら、『今行ってください。今必要で、その後に画用紙とかをつけていろいろやるので今行ってください』って言って、『わかった』って言って。その印刷をしに行って帰ったら、なんかすごいまたメッセージみたいなのを用意していて。

みかん先生に?サプライズだったんだ。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

サプライズだった賞状みたいなサプライズで、最後みんなで写真を撮って笑おうみたいなのをやってくれたのがその子たちで。さよならするんだ。それで結局ずっと休校だってなんか修了式くらいは何かで会えるかもしれないし、荷物を取りに来る期間みたいのも設けられるみたいだから、その時に会えると思うけど、このクラスでこういうふうに過ごすのは最後みたいだっていう話を伝えてさよならになるんですけど。

「僕、この場所がなくなるのはやだ」- みんなで泣いた教室

のんちゃん先生
のんちゃん先生

さよならした後全然誰もクラスから出ていかなくて。なんか私にとっては教員生活最後だなって、誰にも言ってないけど思ったところだったから。自分がどんな風に送り出していいかもよくまとまってなかったんだけど、さよならしても教室からみんなが出ていかなくて。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

一番元気だった子がいるんですけど、一番元気だった子がギャン泣きで『やだって、この場所がなくなるの僕は絶対やなんだ』みたいなようにギャン泣きした。伝染してみんな泣いちゃって、すごい嗚咽みたいに泣いちゃって。あ、なんか大切だなって、教育って大切だなみたいなことを改めて思わせてくれた。だからこそ本当にその子たちのエピソードにいっぱい助けてもらってるし、だからこそこれを広めていきたいなっていうのをすごい思いますね。そう思いますね。っていう感じですね。

涙をもらって喋れないっていう

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうそう、本当ね。本当たくさんのものをもらいました。

めちゃくちゃ素敵っすね。そういう教育って素敵やなっていうのを実現する場としてHOPEを作る

生徒T
生徒T

「未来学園HOPE」- 私の新しい挑戦

のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうそうそうそうです。なんかねでもじゃあ私みたいなのがね、HOPEを開きました1年目からガンガンです、みたいなのができるかって言うと全然でね。経営者としても全然で、なかなか前に進まないところみたいなのもたくさんある中で、こうやってYouTube撮ることもそうなんですけど、いろんな人に助けてもらって今やってることは。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

オンラインで学校に行ってない子たち、不登校って言われるのかな、学校に行ってない子たちとつながっていろんな話をする。この2週間何があったのか?いろんな話をした上で自分について知るみたいな対話を深めるみたいなのをオンラインでつなぐっていうのだったり。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あとは学びになれば何でもいいけど、その子たちが知りたいなと思ったことっていうのを伝えていく学びのオンラインっていうところの、不登校の子たちが別に学校行ってなくても大丈夫だよって思える場所が作れたらいいなと思ってオンラインでやってるのと。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

フリースクールを神楽坂で毎週水曜日にやっているのと、あと日曜日の朝毎週朝の会っていうところに子どもたちが集って、実験してみようみたいな、生きるってどういうことか?実験してみようみたいな場なんですけど、ちょっと学びがあって今週頑張るぞって決めたことみたいな子どもが楽しく宣言する場所みたいなのを作ったりしているのと。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あとは先生たちの相談の場所が月2回くらいある。っていうのと今は月1回はいセミナー兼相談会っていうのを会員さん限定で開かせていただいている。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あと宮古島とかいろんな自然がいっぱいある場所に、なかなか自分っていうところと向き合うのが難しかったり、親御さんが心配してたりみたいな子たちを連れて行って。自然の力で解放みたいな3泊4日で宮古島で。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あとは自立っていうところかな。自分で自分のことをするってどういうことか?みたいなところと一緒に向き合えたらいいなと思って、そういうツアーを踏んでいたりするっていうのをHOPEでさせていただいてますね。

ちなみにその宮古島とかだと、どういった子がどういう風になったりとかって簡単に

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

すごいですよ。変化で言うと自然の力なめない方がいいですよ。多分小手先とか言わない方がいいのかもしれないけど、『ああしなきゃこうしなきゃ』って関わるより、宮古島の海に放り込んだ方が早いっていうぐらいに元気になるんですよ。大人もそうですよ、めっちゃ元気になる。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

だからなんかもうおっさがあって薬がないとどうにもならないとか?全然言うことしたなくて全然部屋から出てこなくてみたいな子が、一人本当に生き生きとした笑顔で自然と一緒に遊ぶっていうのは一瞬で起こるんですよね。それが帰ってから保てるかっていうと、そこからはまたいろいろな関わりが必要だと思うんですけど、でも『自分ってそう、こんなに楽しい』みたいなのを引き出してくれる自然の力っていうのは本当にものすごくて。そこで『自然っていいね』だし『あなたは素敵だね』だし『自分のやることは自分でできるよね』みたいなところ、楽しく向き合うのが宮古島ツアーです。

HOPEって本当に素敵な場だなと思うと、どうやって入ったらいいんですか?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

公式Lineが入りやすいように、YouTubeに貼ってあるのと。そこからホープのホームページに飛んでいただくと、会員さんになれるところがあるので、そこに申し込んでいただくと限定のFacebookグループページか、Facebookグループに入ったところで色んな情報が載っていますっていう形になってます。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

で、HOPEは本当に何でもできればしろって私は思ってるんですけど、野望を話せばキリがないんですけど、私は空き家みたいなところをゲットして、そこに子どもたちが放課後でもいつでも集える場所を作りたいっていうのが1つと。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

先生たちがこれを見ればすごく助かるっていう動画のコンテンツを作りたいっていうのが1つと。アドラー的な教育の捉え方っていうのを配信していきたいっていうのが1つと。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あと、YouTubeとかでは話せないよねっていう本質みたいなところって。そこの部分にHOPEでは迫りたいっていうのがすごいあるので、そういうところに触れたい方とか実際にこう直に質問されたい方とか教育についてもっと学びたいみたいな方、ぜひぜひ入っていただけたら嬉しいなと思います。

あとはYouTubeとかで言えないようなネタいっぱいありますもんね

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

いっぱいあります。言いたいけどYouTubeで言うことじゃないよねみたいな。ここでもいっぱいあって、そこはHOPEで配信していきたいし。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

あとは今私アーティスト活動もしてるんですけど、アーティストみかん先生っていうサブチャンネルが下の方に降りていただくとあるんですけど、そこは何のためにやってるかっていうと、今一旦私が歌って自分で絵を描いて、それを貼っ付けてやってるんですけど。子どもたちがアーティスト活動する場所にしたいんですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

子どもの絵を描く力とか歌を歌う、あのねパワーとかすっごい素敵で、そういうのに興味があってやりたいっていう子が、それを発信できる場所っていうのを作りたくてやってたりもするので、絵好きなお子さんとか工作好きなお子さんとか、ぜひこれをどうしようと思っている親御さんいらしたら入っていただけたらすごい嬉しいです。

面白いなと思った取り組みとしては、ロボット作りたいみたいな話が確かあったと思うんですけど。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうですね、ロボットを作りたいっていう子がフリースクールに来てくれて。じゃあロボットを作るには何が必要なんだろうねって話になって。ロボット工学みたいなところを出てる、本当になんか面白いロボットを作るガチの人、ガチの方が知り合いにいらしたので、『インタビューさせてほしい』っていう子がいるんだけど、つないでもいいですか?って言ったら『いいよいいよ』って言ってくれて。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

その人に時間に質問するっていうのをその子がした時に、『ロボットはね、基本はドローンだよ』って話で、私もヘえって思ったんだけど。まずはドローン、ドローンがどうできているのかとかそういうのを知ることで、ロボットの空を飛ぶ車を作りたいだったんですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

そらとぶ車は実際に手掛けている会社がこれこれこれこれあるんだけど、その上で『ドローンだよ』っていう話で、『ドローンのことを学ぶにはこの動画だよ』みたいなのをすごい具体的に言ってくれて。そうすると子どもの目はきらきらですよね、『へー』みたいな。『自分でもそんなのできるかな』って『絶対できるよ、やる気になればね』っていうところの、自分が描く夢に近い大人とつなげることで広がるなって思って、あれは経験でしたね。

いいっすね。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

本当にキラキラするんですよ。そうすると帰ってからずっとドローンについて調べてますみたいな。これが本当の勉強だと思うんですよね、楽しくてしょうがないみたいな。そういうのを広めていきたいし、そういうのが広がる世界に今はもう近づいてると思うので、そこをね動く、動かすぞみたいな感じがしてるなって思います。

今も手探りの私の教育への夢

まとめると?、、まとめられるのか?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

まとめると今も手探りなんですよ。手探りだし、何をやってるかの正確な答えをくださいみたいな風に言われたら、私は正確な答えは分かりませんってなる。だってやりながら進んでいくし、やってみてわかることがたくさんあるし、やっていく中で出会う子どもたちが教えてくれる、先生方が教えてくれる、親御さんが教えてくれることばかりで。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

なんですけど、でもやっぱりすごくこれが楽しいし、なんかそうですね。んなんか私の強みはやっぱり子どもたちが見せてくれた奇跡っていうのがたくさんあって、可能性がない人なんかいないし、何だってできるんだっていうのを、やっぱり子どもたちがずっと見せ続けてくれたから、じゃあ今回は今は私がその場を作る番なんだって思って開いたのが未来学園ホープで。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

応援してくれくださる方がたくさんいてっていう中で、やれることが増えてきている。今なんてあれやってこれやってをたくさん言っていただきたいし、一緒に作っていきたいし、っていう場所にしたいし、今困ってるお子さんとか?まだ親御さんが少しでもホッとできて未来を描ける場所にしていきたいと思っているので、場所へ応援をしたいなってちょっとでも思ったら、クリックをしていただけたらすごく嬉しいなと思います。

ありがとうございます。いやーもう途中泣いちゃったわ

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

この話なんかいろんな人を泣かせちゃうんでね

のんちゃん先生
のんちゃん先生

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この記事を書いた人:梶谷希美

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