【やる気を引き出す4つのステップ】宮古島で子どもたちとゴミ拾いしたらとんでもないことに!?

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今回は、未来学園HOPEで開催している、子どもたちの宮古島ツアーで起こった、ゴミ拾いのエピソードを紹介します!

つまらないことをやってもらうときに、やる気をもってやってもらうことは難しいと感じるときもあると思います。

大人の関わり次第で子どもたちのやる気は変わります。

エピソードをもとに、実践できる4ステップをまとめましたので、参考になれば幸いです。

宮古島で海のゴミ拾いを夢中でやらせたって聞いたんですけど。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

そうなんですよ。宮古島の3泊4日のツアーに、つい最近行ってきました。そこではビーチクリーンって言って、宮古島の海に恩返しをしようって、そういう活動も入れたいなっていう大人の思惑があって。大人のビーチクリーンっていう活動を混ぜ込みたいわけなんだけど、でも宮古島のキラキラした海と、カニとかヤドカニとかが動いている中、子供たちが夢中でゴミ拾いとかするわけないじゃないですか。

生徒T:間違いない。

みかん先生:そう、なんで入れたんだよ、みたいな風になりがちじゃないですか。っていうところをやる気にさせるためにっていうのを思った時に、いつも小学校の先生時代にも、つまらなそうなことをやる気を持って取り組むためのステップっていうものがあって。更新とか掃除とか、そういうものをどうやったら夢中になって楽しく達成感を持ってやるかなっていうところをすごい大事にしてるから。

みかん先生:しかも、2時間泳いだ後なんですよ。えげつない海で2時間泳いだ後に、そのビーチクリーンの時間っていうのを設けてあるんだけど、このまま行ったら絶対やんないなと思って。っていうのがあって作戦を立ててやったら、なんと30分間、正味40分くらいやってたんですけど、で37袋集めたんです。すごい。

生徒T:8人の子供たちで?すごいですね。

みかん先生:すごいんですよ。37袋、壮大な量でしたよ。ゴミを走って走って、みんなで集めきったっていう風になったって話ですね。

生徒T:いや、すごいですね。

みかん先生:はい。この動画を見ると、親御さんが子どもたちにこうしてほしいなって思うことが結構できるようになるかもしれない。それには4ステップあって、ステップっていうのを踏んでいくといいんですけど、1個目、目標を作る。子どもたちの言葉で目標を作る。2個目は余計な説明をなかなかしない。余計な説明っていうので飽きるんですよね、困ること言わない。3つ目、ゴールを明確にする。

ゴールを明確にした後、4つ目は大きな声で名前を言いながら、どこまで行ってるかっていう経過を言い続ける。これ承認って言って「いいね」なんですけど。「いいね、いいね、〇〇ちゃん、今3袋目だって」っていうのをずっといろんな視点で言い続ける。「集めてくれてありがとう」「そんな細かいところまで登ってくれるの?」「草むらの中にそんな大きいゴミがあったの?」みたいな感じで、ずっとずっと大きな声で言い続ける。

ずっと30分間、40分間していったら37袋集まったっていう感じです。

生徒T:いいですね。それについて詳しく教えてください。

みかん先生:まず目的を話すっていうのは、正直ベースで、大人の思惑だということを正直にお話しするっていうところがすごい大事です。なので前々の段階から、子どもだったら、せっかく宮古島の海に来て、綺麗な海とあの暑い中、キラキラ太陽が光ってるのにゴミ拾いなんかやりたくないじゃないですか。

生徒T:間違いない。

みかん先生:その気持ちっていうのは分かった上で、「そう思うと思う。みんな遊びたいと思うし、もっと泳ぎたいと思うし、カニがいたら捕りたいと思うし、ヤドカリがいたら触りたいと思うし、砂遊びだってしたいと思う。でも、これは大人からのお願いとして協力をお願いしたい。今、結構ゴミがたくさん落ちて、そのゴミを魚が食べることで魚がたくさん死んでしまったり、カメが死んでしまったりっていうことが日本の海では起こってて、宮古島の海でもたくさんゴミがあるんだよ」って。

私たちみたいな観光客が来てたくさんのゴミを出していくことを、地元の島の人たちがすごく悲しんでるっていう話を聞いて。宮古島の海で楽しませてもらったから、ぜひぜひ恩返しがしたいっていう風に思うんだけど、どうだろう?っていう話。

みかん先生:目的は、このギラギラ海が光っているところでやるんじゃなくて、前の日の夜に話してるんですよ。子供たちが落ち着いて、自分の時間を邪魔されてるという感覚なしに、ゆっくり聞ける場所でお願いをしてるんです。「明日の活動の中にビーチクリーンを入れてもらえないだろうか」と。

そう言われて「やだよ」っていう関係性には、その時点ではもうなっていなくて、「やろう、だったら僕たちも恩返ししたいよ」みたいな、人間のいい部分っていうのが出る時に話をしています。

「本当ありがとう。その中で何分だったらできるかな? 何分だったら頑張れる?」って聞いたときに、子どもたちの中から出てきたのが「30分」だったんです。

「もっと1時間だと思うとかもなく、30分もやってくれるんだね、ありがとう。じゃあ、30分すごい集中してやってくれたら嬉しい」というのを前の晩に話してます。

だから、突然「ビーチクリーンやるよ」って言い始めたら、ブーブー文句ばっかり出てくるに決まってるじゃないですか。「今泳げると思ってたのに」とか。でも、前提として伝えてあるので、ビーチクリーンの話が出てくることは知ってる。子どもたちも朝の段階で、「今日は海で泳いだらビーチクリーンなんでしょ?」っていうのはよく分かってる状態です。

生徒T:ああ、前提をちゃんと伝えるってことですね。

みかん先生:そうですね。海に来て、突然「ビーチクリーンしよう」って言われたら、「えー、どういうこと?」って思うから。だから、その前提として、目的っていうのを、大人の事情も含めてちゃんと伝えるっていうのが一番大事です。

その上で、余計な説明を長々しない。想像してみましょう。天気が良くて、宮古島がとっても暑くて、目の前にはザッパーンと海が広がっていて、っていうところで、2時間海水浴をして戻ってきました。それで、「ルールを説明します。ここにゴミ袋が入っていて、軍手は1人1個です。そして、ゴミにはペットボトル、瓶、缶、こういう種類があります」なんて説明が続いたらどうなるか想像してみましょう。

生徒T:やる気なくなりますね、それは。

みかん先生:そうなんですよ。そんな説明、絶対聞きたくないじゃないですか。だから、なるべく自分の説明を短くして、すぐ始めたかったんです。そんな細かいルールは、やっていく中で掴んでいけばいい話なので。

私が言ったのは「魚が食べて死にそうなものを拾いましょう。以上」。ゴミ袋はここにある、一人1個持って、手が汚れたくない人は手袋もその辺にあるから必要だと思ったら使って、ゴールは30分で、終わったら海に戻れるよって。それだけです。1分も説明してない。

生徒T:なるほど。

みかん先生:そう、ゴールする前に大事なのが、明確なゴールを設定するっていうことです。明確なゴールっていうのは、子供にとって分かりやすいゴールです。これが3つ目の話ですね。

「30分でやるけど、何袋集められるかな?」って言ったら、「10袋くらいいけるんじゃない?」って子どもたちが言ったり。「10袋? すごくない?」って私が言うと、子どもたちは「10くらいならいけるよ!」って。

それでスタッフに「ゴミ袋って何枚ありますか?」って聞いたら、「50枚あります」って。すると子どもたちが「50!? 無理じゃない?」って言いながらも、「でも30くらいならいけるんじゃない?」って誰かが言って、「じゃあ目標は10ね、でも30いったらすごいね!」ってなったんです。

そしたら、子供たちが「30いこうぜ、30いこうぜ!」って盛り上がって、一人1袋持って「魚が死にそうなものを拾おう!」って言って、走り出したんです。そう、もう軍手をしてゴミ袋を持って走り出したら、集めたくなるんですよね。それで集め始めました。

そこで4つ目ですね。子供たちって、ほっといたらどんどんやる気がなくなっていくじゃないですか。暑いし、ゴミ拾いだし、つまんないし。だから、そこで「今こういう状況だよ、すごいね」って、称賛と励ましの言葉をずっと大きい声で名前を言いながら続けました。

それも、8人の子供全員の名前を呼ぼうって決めていました。頑張っているレベルはそれぞれ違うんですよ。小さなゴミを拾ってる子もいれば、茂みに頭を突っ込んで大きなゴミを抱えている子もいる。それぞれの頑張りに対して、大きな声で「〇〇ちゃんすごいね!」「〇〇くん、それ大きいね!」って言い続けました。

それが、やる気を持続させるための鍵だったんですね。

生徒T:実況アナウンサーみたいですね。

みかん先生:そう、まさに実況みたいな感じでしたよ。「今、3袋目だよ!」「今10分経ったけど、もう10袋いけてるよ!」って感じで。中盤に入ると、子供たちのスピードが上がってきたりして、30分、正味40分で37袋分のゴミを8人で集めました。

生徒T:すごいですね、それは!

みかん先生:そうなんですよね。こうやって、子どもたちのやる気を持続させながら活動に取り組んでもらうって、本当に大事だと思いました。

みかん先生:何をするにしても、こういう流れが大事だと思うんです。子供たちの中で何が起こっているのかっていうと、まず「イエスセット」って言われるものがあります。

最初に、正直ベースで目的を伝えて「ビーチクリーンはやるものです。やってください」って言われると、子供たちも「嫌だな」ってなるんですけど、「気持ちはわかるよ。今、この状況で協力をお願いしたい」と言われると、「うん、いいよ」って自分で「イエス」を言ってるんです。だから、やることに対しての抵抗がないベースができるんです。

これが1段階目ですね。で、2段階目は、つまらない時間を減らしたいわけです。今からビーチクリーンが始まるのに、長々と説明されたらどんどんやる気が失せていく。だから、そんなに言わなくても大丈夫なんです。

これは、私が子供と過ごしてきて思うことなんですけど、分からなかったら、その都度聞けばいい話ですよね。なので、なるべくシンプルに伝える努力をする。伝える側がシンプルにし続けるっていうのは、すごく大事なことだと思います。

子供たちからすれば、「今からビーチクリーンだ!」ってなったときに、すぐに始められる方がやる気が続きます。だから、説明を短くして、そのタイミングで「よし、やろう!」ってなれるくらいのものにしておく。

3つ目の「明確なゴールを設定する」っていうのも、やっぱり大事です。ゴールや目的があれば、それに向かって頑張ろうとするのが人間ですよね。「なんとなくいっぱい集めましょう」よりも、「最低10袋、最高30袋目指そう!」って言われた方がやる気が出るんです。

生徒T:確かに。明確な目標があるとやる気が湧きますよね。

みかん先生:そうなんですよね。なんでなんでしょうね? 目標が明確であれば、そこに向かって自分がコミットする意識が生まれるからかな。

例えば「みかん先生が喜ぶからやろう」って思う子もいるだろうし、「この綺麗な海に恩返しできるからやろう」って思う子もいる。でも、正直言うと、綺麗にしたら嬉しいっていうのは大人が持ってる感覚で、子供の時って「綺麗になったら嬉しいよね」って感じではないんですよね。

生徒T:確かに、子供はあんまりそこまで考えないかも。

みかん先生:そうなんです。だから、「10袋目指そう、30袋いけるかな?」って言われた方が「やってみようかな」ってなるんですよ。

相手の立場に立って、子供たちから出てきそうな言葉で目標を設定するっていうのは、本当に大事だと思います。例えば、「海がキラキラするくらい綺麗にしようね」って言われても、子供にとってはやる気が湧きにくい。抽象的すぎて。だから、具体的でわかりやすい目標を、子供たちの言葉で設定するんです。

今回で言えば、ゴミ拾いでは「袋の数」っていうのが目標になりました。たまたまそうなったけど、すごくわかりやすい目標ですよね。

みかん先生:そうですね、数で目標を立てると、目に見えるから頑張れる。

みかん先生:そうなんです。そして、4つ目は「途中経過の承認」ですね。今、どのくらい進んでるか、何が期待されているかを、称賛しながら伝える。「承認のシャワーを浴びせる」っていう感覚です。

人って、「もっとゴミ拾い頑張って」って言われても、報酬も何もないと、よほど志が高くない限り続かないんです。だからこちらが率先して「すごいね!」「ありがとう!」って言い続けることで、子供たちも前に進みやすくなるんですよ。

こちらがいっぱい声をかけていると、子供たちの中からも声が出てくるんです。私が「〇〇ちゃん、3袋目だね!」って言うと、「先生! 〇〇くん、5袋目らしいよ!」って、向こうからも声が聞こえてきたりして。「本当に? すごい!」って言っていると、他の子も「自分ももっと頑張ろうかな」って思ったりします。

みかん先生:お互いに影響を与え合って、やる気がどんどん高まっていくんですね。

みかん先生:そうなんです。例えば、「あんな大きなゴミを拾ってる!」とか、「岩陰からゴミを見つけた!」って言い合うことで、「あ、岩陰にも行っていいんだ」って、次の行動につながっていくんです。

そうやって、つまらない活動をやらせるなら、本人たちに達成感を持ってやってもらいたい。それがこちらのお願いである限り、やっぱり、途中経過の声掛けや承認はすごく大事なんです。

生徒T:それが次の活動への原動力になるんですね。

みかん先生:そうですね。今回、子供たちから出てきた感想は「すごく楽しかった」というものでした。「ビーチクリーンなのに楽しかった」と。

みんなで声を掛け合いながらやって、最後に37袋が集まったのを目にした時に、「すごい!」って自然と拍手が起こったんです。やっぱりその時の達成感がすごく大事だと思います。

それに、集めたゴミの量を確認せずに終わったら、ちょっと寂しいじゃないですか? 目標が「30袋」だったのに、何袋集めたか分からずに終わると、達成感が薄れます。

だから基準を決めて、正確に数えて、「37袋だね!」って確認することで拍手が起こる。それが、すごい大事だと思うんです。

生徒T:それを実感させることで、次も頑張ろうって気持ちになるんですね。

みかん先生:そうなんですよ。最後に「ちょっと振り返ってみて」って言ったんです。最初に見た砂浜と比べて、全然違うことを感じさせるために。「ほら、ゴミが一個もないよ」って。そこで、「30分でこんなに綺麗にできるんだね。海が綺麗になったね、嬉しいね」って言って帰る。

すると、次も「ビーチクリーンやりたい!」って、リピーターの子からは必ず声が上がるんですよ。だから、活動の意義をどう捉えて、どう伝えるか、そして「頑張った」という達成感を与える仕組みを作るのが、次への力につながるんです。

生徒T:素晴らしいですね。それをご家庭でも生かすには、どうしたらいいですか?

みかん先生:ご家庭でも同じだと思います。つまらなそうなことをやらせる時って、やっぱり大人の思惑があるじゃないですか。それをまず正直に話すことが大事です。例えば「ビーチクリーン」みたいな活動でも、「海で遊ぶ人はゴミを拾うもんなんだよ。だから拾いなさい」って言ったとして、子供のやる気が湧くかっていうと、そうでもない。

だから、「こういう事情があるんだよね、一緒にやってくれたらありがたいんだけどどう?」っていう風に、ちゃんと大人の思惑や事情を説明した上で提案するっていうのが、まず土台になります。

その上で、余計な説明をしない。やっぱり、長々とした説明って、本当に子供にとってつまらないんですよね。だから、ルールを全部決めてしまうと、どんどんやる気が失われる。例えば「これを触っちゃダメ、あれは大人がやる」とか言い過ぎると、子供は「じゃあ自分でやることないじゃん」ってなります。

これは、ご家庭でも同じで、例えばバーベキューの時でも、「これは触っちゃダメ、これはトングで触らなきゃいけない」とか、細かく決めすぎると、子供はやる気が削がれちゃうんですよね。もちろん、熱いものは危険だし、道具の使い方で困ったら大人がフォローする。でも、そのぐらいで十分なんです。

子供は自分で考えて、「これってどうすればいいんだろう?」って思った時に、大人に聞いてくれるんですよ。だから、細かく指示しないことが大事だと思います。これは家庭でも学校でも同じです。

生徒T:なるほど。つい親としては、あれこれ言いたくなっちゃうんですよね。

みかん先生:そうなんです。気持ちはわかります。「子供にあれこれ言わないと、やってくれないんじゃないか」って思いますよね。

でも、私が伝えたいのは「一度、やらせてみて」ということです。心配だと思うんですけど、本当に心配なところ、例えば「危険なことをしそう」とか「火の中に手を突っ込みそう」とか、そういう時だけ大人が介入すればいいんです。

「火は危険だよ」「それはやけどするよ」っていう心配なところをシンプルに伝えた上で、子供に委ねる。これがすごく大事です。

実際、宮古島に来た大人の方々も、「みかん先生がどう子供と関わっているのか見たい」って言って見てるんですけど、指示が少ないことに驚かれるんですよ。「先生、それでいいの?もっと指示しなくて大丈夫?」って。

例えば、子供が「先に行っていいですか?」とか「お土産屋さん見てきていいですか?」って聞いても、私は「いいよ、行ってらっしゃい」って言います。大人は心配そうにしてるけど、私は「ここはお店だし、大丈夫だよ」って言うと、子供たちは自由に動くんです。

みかん先生:ああ、なるほど。

みかん先生:もちろん、危険な場所や状況では、ちゃんと注意を促します。でも、それ以外の場面では、基本的に細かく指示しない。例えば、車を降りる時だって、「ここで集合ね、車には気をつけてね」って言えば、それで十分なんです。

車に気をつけない態度を取った子がいれば、その時に「ちょっと待って。それじゃあ、あなたは解放できないよ。手を握ってなきゃいけないね」と言って意味を確認させる。「車に気をつけるってどういうこと?」「飛び出さない、走らない」って子供が自分で言うので、それでOK。あとは「行ってらっしゃい!」って言えば、子供たちは勝手に動き出すんです。

だから、心配だと思っても、一度やらせてみるってことをやってみてほしいです。その方が、子供が自分で考えて行動する力が育つんです。

生徒T:確かに、自由にやらせてみると、意外と自分で判断して動くことが多いですよね。

みかん先生:そうなんです。最後に、今回宮古島に行って印象的だったエピソードがあって。

一緒にいた大人の方に「すごい驚いた」と言われたんですけど、その人は今まで「これしなさい」「あれしなさい」と、たくさん子供に注意をしていたそうなんです。でも、私が子供に「次はどうする?」と問いかけて、子供たちから答えを引き出すことで、同じ失敗を繰り返さなくなるってことに気づいたと言っていました。

4日間を通して、例えば最初は、机が散らかっている状態で「自分のだけ片付ければいいや」って思ってた子が、最後には「机きれいになった? 誰が片付けてない?」って、他の子のことも気にするようになったんです。

また、時間に間に合うように声を掛け合ったり、次に何をしなければならないのかを考えて行動するようになっていきました。これが4日でこんなにできるようになるんだって、その方はすごく驚いていました。

それにはやっぱり、声掛け次第なんだなって感じました。

生徒T:すごくいいですね!宮古島や他のツアーも参加したくなりますね。

みかん先生:そうですね、ぜひ参加していただきたいです。私たちの活動、「未来学園ホープ」では、宮古島や他のツアーもやってますし、大人にとっても学びになることが多いんです。

私自身、あまり自覚してなかったんですが、「こうやって声をかければ人は動くんだ」ということが、すごく参考になるらしいので。大人の方も、子供の方も、ぜひこういうツアーに参加していただけたら嬉しいです。

まとめると・・・

子供に何かをやる気を持って取り組んでもらうためには、4つのポイントがあります。

1.本音ベースで目的を伝えること

2.ルールはごちゃごちゃ作らないこと

3.目標を明確にし、子供の言葉で伝えること

4.承認と感謝の言葉を忘れないこと

    この4つが、子供たちが達成感を持って、つまらなそうに見えることでも、やる気を持って取り組んでいくコツなんじゃないかと思います。

    生徒T:めっちゃいいですね、ありがとうございます!

    ご家庭でこのポイントを生かすなら、まず「本音ベースで目的を伝える」というのが本当に大事だと思います。子供は、何かをやらされていると感じると、どうしても抵抗感を持ちやすいんですよね。

    だから、たとえ親の都合だったとしても、それを隠さずに「こういう理由があってお願いしたいんだ」と率直に伝えることが第一歩です。そうすると、子供も「やってみようかな」と思えるんです。

    その上で、ルールや説明は短く。大人が全部決めすぎると、子供の自由な発想ややる気が削がれてしまうので、最低限のことだけ伝えて、あとは子供に任せる。特に、「危険なこと」と「やらなければいけない最低限のこと」だけを伝えれば、あとは子供たち自身で工夫してやってくれるものです。

    生徒T:本当にそうですね。細かく言い過ぎると、かえって逆効果になりますよね。

    みかん先生:そうなんです。大人が心配するのもわかりますが、やっぱり子供に任せてみることも必要なんです。そして、目標設定も大事です。例えば「自分の部屋を片付けなさい」ではなく、「5分間で机の上をきれいにしてみよう」とか、「このおもちゃを10個片付けたら休憩しよう」といったように、子供にとって分かりやすい目標を設定することがポイントです。

    「どのくらいやったら終わりにできるか」を明確にすることで、子供も「これならできるかも」と思えて、取り組みやすくなるんです。

    生徒T:確かに、大きな目標だと子供は萎縮してしまいますよね。目に見えるゴールを設定することが重要なんですね。

    みかん先生:そうですね。あとは、やっぱり「承認と感謝の言葉を忘れない」ことが、最も大事かもしれません。

    例えば「ありがとう、助かったよ」「すごいね!」「〇〇くんが片付けてくれて本当にうれしい」って、具体的に褒めてあげることで、子供はもっと頑張りたくなるんです。大人も同じですけど、やっぱり誰かに認められると嬉しいし、次もやってみようって思いますよね。

    生徒T:本当にそうですね。褒めることがどれだけ子供に影響を与えるかって、改めて感じます。

    みかん先生:そうなんです。今回のビーチクリーンのような「つまらない」って思われがちな活動でも、声かけや承認を工夫するだけで、子供たちが楽しんでやるようになるんですよね。大人のアプローチ次第で、つまらないことが楽しいことに変わるって、今回の経験で改めて実感しました。

    生徒T:確かに、声かけ一つで子供たちの反応が全然違ってきますもんね。

    みかん先生:そうなんです。だから、家庭でも学校でも、どんな場面でも、この「声かけの力」って本当に大切だと思います。

    最後に、今回のツアーに参加した親御さんからも、子供たちの変化について驚きの声がありました。「今まで家ではダラダラしてたのに、宮古島から帰ってきたら自分から積極的に家事を手伝うようになった」とか、「自分の使ったものをきちんと片付けるようになった」という声も聞かれて、親御さん自身もびっくりしていました。

    生徒T:それはすごいですね!親御さんも変化を感じてくれたんですね。

    みかん先生:そうなんです。子供たちにとって、自分の行動が認められて、結果として達成感を感じることができる経験ってすごく大きいんです。その経験が、家に帰ってからも持続しているんだなって思います。

    だから、家庭でもこの4つのポイントを意識して、子供たちにやる気を持って取り組んでもらえるような環境を作っていくことが大切だと思います。

    生徒T:本当にそうですね。今回の話を聞いて、私も家庭で取り入れたいと思いました。

    みかん先生:ぜひ、試してみてください。子供たちは、自分の力で考えて動く力を持っているので、その力を信じてサポートしてあげることが、最終的に大きな成果につながると思います。

    生徒T:今日のお話、本当に参考になりました!ありがとうございました。


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    この記事を書いた人:梶谷希美

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