学級崩壊にしないための関わりと予兆って?普段の〇〇をみてるとすぐにわかります!(後編)

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前編では、「学級崩壊の予兆」と「予兆に気づけるコツ」をお伝えしました。

今回の後編では、

学級崩壊に特に気をつけたい時期・一番重要なポイント

についてお伝えします。

なるほど。それは年間を掛けて、徐々に指標として、目に付くようになっていくのか、それとも早い段階で、目に付くことが多くなって、どんどん崩れていくのかっていう進行度っていうのは、クラスによって違う感じですか?

生徒T
生徒T

1.GW明け~6月中旬。先生に反抗的・授業中の姿勢・保健室に行く人数が増える

みかん先生
みかん先生

クラスによって違います。違うけれど、崩壊と言われる状態になるクラスっていうと、ゴールデンウイーク明けです。ゴールデンウイーク明けに「ああ、出てきたな」って思って、今の時期、かなり崩れる。

今の時期っていうと、6月。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

そう。6月中旬くらいで「まずい」っていうふうになる。

まずいっていうと、どんな状態なんですか。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

先生に対してかなり反抗的だったり、授業中に後ろから見た時に、姿勢が崩れる。
こんな状態で聞いている子が、いっぱいいる状態になったり、席を離席して、立って遊んでいる子が出始めたり、保健室にいっぱい人が行き始めるんです。

みかん先生
みかん先生

特に低学年は「頭が痛いです」「気持ちが悪いです」と「喧嘩して殴られて、怪我しました」みたいなのが、保健室の来室数が、すごい増えたりすると「ああ、だいぶ厳しい状態になってきたな」と思い出すクラス、もちろん今の6月くらいの時期ですかね。

なるほど。結構6月が、一つ大事な月になるんですか。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

大事なのは、ずっとなんですけど、我慢ならなくなるのだと思います、子供たちが。
限界を迎えるんだと思います。「ちゃんと頑張ろう」と思っていたとか「この中でうまくやっていこう」と思っていた所の限界点を、一旦迎えるのが6月で、中だるみってあるではないですか、大人も。

みかん先生
みかん先生

だから、4、5、6、7月で1学期が終わって、夏休みに入る中、6、祝日もあまりない6月。雨がいっぱい降るから、外には遊びに行けなくて、何かムシャクシャする6月っていうのが、私は嫌いな月でした。

みかん先生
みかん先生

先生をやっている時は「6月、来たー」と思っていたし、だから、それこそ小さなほころびみたいな所に、よくよく目を配って、声を掛けるようにしていたし、気づけるように、心がけたのが、6月。

2.10月・11月は中だるみで気を付ける時期。もの隠しや行きしぶりが増える。

みかん先生
みかん先生

2学期に入ると、また2学期は、最初は夏休みで、いろんなことを忘れて戻ってくるし、また1個、リスタートなんです、夏休み明けは。っていうところで、9、10、11、12で、終わるんですけど、2学期が。

みかん先生
みかん先生

10月11月あたりで、また「うん? どう?」っていう、いろいろある時期っていうのが、中だるみ時期が来て、その時期は、やっぱり気をつけていました。もの隠しとかが、すごく出たり、行きしぶり。

行きしぶり?

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

学校に行きたくないとか、チョコチョコ出たりっていうのが11月で。

3.3学期の2月は「魔の月」

みかん先生
みかん先生

3学期入って2月、真ん中の2月っていうのは、魔の月と呼んでいて、この時期を乗り越えられるか、乗り越えられないかで、結構大きいって認識していました。

荒れてきてちょっとやばいかも。というときに1番重要なこと。

なるほどね。その時に、みかん先生がやっていたことは、どんなことがあるんですか。「今、指標的に、ちょっとやばいかも」と思っている時に、できることって、あったんですか。

生徒T
生徒T

信頼関係は1回築いたらOKではない。

みかん先生
みかん先生

本当に、自分がたるまないことです。中だるみの時期に。油断するんですよ。信頼関係を築くのは、1回築いたらOKっていうものじゃないじゃないですか、人と人との信頼関係っていうのは。

みかん先生
みかん先生

4月、一番最初、たくさん声を掛けるようにしたり、信頼関係を築いていくわけです。良い所を見つけたりっていうふうに、信頼関係を築いて「ああ、大丈夫だ」と5月あたりに回り出して、最初は皆そうじゃないですか。

みかん先生
みかん先生

一番最初はやる気があって、授業準備とかメッチャするんだけど、5月あたりで一旦たるんで、その歪みみたいなのが、ダーっとのしかかってくるのが、6月だと思っていたんです。1学期で言うと。

6月は軌道修正を図る時期。自分自身も中だるみしない意識を持つ。

みかん先生
みかん先生

だから、信頼関係は1回築いたら終わりではなくて、でも、一旦落ち着いた所で子供たちに任せて、いろいろやってみるみたいなのを、例えば5月にやったとすると、6月っていうのは、もう1回それが本当にうまく行っているかどうかを、自分の指標を元に、うまく行っていない所の調整、軌道修正みたいなのを図る時期が6月で、

みかん先生
みかん先生

この時期にボケッと過ごすと、痛い目に遭うっていうふうに、思っていたから、うまく行っているように見えて、本当にそうなのかどうかっていう所を、見守ってみたり、それこそ指標に小さな内に気づくっていうのが、すごい大事で、ちょっとした子供の表情の曇りとか、健康観察をする時に、全員の名前を呼んだりするんですけど「うん?」と気になった所を、絶対に6月「ま、いいか」ってすると、本当に良いことがなかった。

そうなんですね。

生徒T
生徒T

生徒ひとりひとりを見れているか?に気づくために。

みかん先生
みかん先生

だから「ちょっと心配かな」とか「ちょっと最近エスカレートしていないかな、発言とかが」とかっていう所に、丁寧に1個ずつ、声を掛けるようにしていた、私は自分の習慣として、誰もいない教室の机に向かって一人一人、声を掛けるっていうのは、習慣にしていました。

みかん先生
みかん先生

これはその子の良い所に目が向くように、40人くらいいると、いっぱい声を掛ける子と、声を掛けない子が出てきたりするから、誰もいない机に向かって、何も出てこなかったら「私この子のことを、最近見れていないんだ」っていうことに気づいて「だから今日はこの子、何しているか、もう1回見てみよう」みたいなのに、気づくために、朝やっていたんです。

みかん先生
みかん先生

あとは6月頃は、放課後、子供たちが帰った後に、一人一人、引き出しがどんなになっているか見ていました。本当にストーカーなんですよ、先生。

みかん先生
みかん先生

信頼関係を築いて、良いチームを作ろうと思うと、プライバシーの問題っていうのがあるので、大人でやって良いかっていうと、違うと思うんですけど、引き出しを見ていました。

みかん先生
みかん先生

それで、イライラしている子って、埼玉の方は、引き出しが牛乳パックのリサイクルで、紙でできているダンボールみたいな素材の、厚紙でできている引き出しを、使っているんですけど、イライラすると、子供たち、引き出しがボロボロになってくるんです。

みかん先生
みかん先生

たぶん授業中「うわーっ」とイライラすると、ここを引きちぎったりっていうのを、見えないここの所でやっていたりするんです。

みかん先生
みかん先生

だから、すごい落書きしてあったり、引き出しがグワッと黒く塗りつぶされていたりっていう所も、気づきたかったから、分からないから、心って見えないから「イライラしています」と書いていてくれれば、いいんですけど、見えないじゃないですか。

子どもたちの心に気づくために・・観察してサインを見つけよう

みかん先生
みかん先生

見えないし、1対40みたいな関わり方をしていると、40人が40人「僕は辛いです」と言えるかっていうと、言えない。

みかん先生
みかん先生

いろいろ子供たちも、いろんなことを感じながら、生活をしているなって思っていたので、引き出しの状態とか、持ち物の状態がどうなっているかっていうのは、放課後見ていました。

すごい。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

それで「あれ?」って思ったら、気をつけて見るようにしていたし、声を掛けるようにしていました。

みかん先生
みかん先生

だから、観察ってすごく大事で、そういう所から気をつけて見てみると、表情がすごく暗かったり、挨拶が最近「ああ、4月の頃は、あんなに元気に挨拶していたのに、最近声を聞いていないな」っていうことに、気付けたりっていうのは、そういう身の回りの物、表情、発した言葉と、その子の環境、身の回りの環境っていう所から、サインがたくさんあるなって思います。

なるほどね。

生徒T
生徒T

まとめると・・・

やっぱり、どれだけ見ているかかなって思うんです。

心は、本当に分かりやすい形では、表に出てきてくれなかったりするから。

だから、上履きを踏んでいるかどうか、裾がどうなっているか、ゴム紐どうなっているかっていう所を、私はクラスで一旦すごく徹底することで、自分でそのほころびに、心のほころびに気づきやすいようにする。その意味で「身だしなみ」っていう躾があっても良いかなと思っていたので、厳しくしていました。
他のクラスを見た時にも、そういう部分で気づくことっていうのがすごく多かったです。

だから、お子さんの身の回りの物が、どういう状態になっていて「あ、こんな使い方をしていたっけな」っていうのを「こんな雑に使うんではありません」ではなく「前どうだったかな。だとすると、何かあったのかな」っていう、一つの、目印ではないけど、気づくためのサインとして見ていく。

それに気づいた時に、より表情に気づけるようになったり、より変化に気づけるようになったり、出てくる言葉に気づけるようになって、声がけができたりすると、「辛いな」とか「苦しいな」っていう子の心に、それも寄り添うっていうことになるんじゃないかなと思います。


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この記事を書いた人:未来学園HOPE 事務局

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