子どもが成長する!ルールを守る考え方「学校の「ナゾ」ルールってなんであるの?」

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今回は…「学校のなぞなルール…なんでこんなのあるんですか?」という親御さんからよくいただく質問について

煩わしいなぞなルールも楽しんじゃう!子どもの成長のために活かしちゃう!

そんな関わり方についてお伝えします

(2022/02/17 youtube配信動画)

なぜ、そのルールがあるのか?

先生、学校に謎ルールってあるじゃないですか。例えば鉛筆の本数だったりとか、色つきの消しゴム駄目だったりとか、シャーペン使っちゃ駄目とか、筆箱は指定だったりとか、こういうルールってなんでそもそもあるんですか?

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

先生からすると、子供たち40人の中で授業をやっていくって思うと、結構必要なものも多いかなと私は思います。

みかん先生
みかん先生

例えば、鉛筆の本数とかっていうのは、子供は楽しければ何本も持ってきちゃったりするじゃないですか。1本しか持ってない子とかもいたりするんですよ。そうすると、授業中に「鉛筆を削りたいです」みたいな話が出てくるわけです(笑)「あ、そうなんだ」って筆箱見ると「1本しか持ってないんだ。もうちょっと何本かあった方がいいかな」っていう話になるし。

みかん先生
みかん先生

20分も30本も面白いと思ってバラバラ持ってくる子もいてそれが授業中机からこぼれ落ちたりするわけですよ。大変な騒ぎですよ、30本落っこったら。バラバラバラってなって、みんなで拾うのも大変ですよ。だから、5本くらいがいいんじゃないかなっていう目安。

みかん先生
みかん先生

目安なはずが、ルールみたいになると、「お前、7本じゃないかよ」「そういうお前は3本じゃないか」みたいな話になると、確かに面倒くさいなとは思いますね。だから、目安なのかルールなのかみたいなところはやっぱり、担任の先生とクラスで話して、許容範囲ってどのくらいなのかみたいな話をした方がいいんじゃないかなと思いますね。

消しゴムはどうですか。ㅤ

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

色つき消しゴムですか?あれって皆さん知ってますか?超、消えないんですよ。かわいければかわいいほど、キャラクターとかあるじゃないですか、で、小学校で使ってる鉛筆って2BとかBとか濃いんですよ。それで子供が一生懸命濃く書いたノートをあの色つき消しゴムで消そうと思うと、もっと黒くなるんですよ。絶対白が機能的だとは思って、

みかん先生
みかん先生

かわいいの持ってくると、「なにそれかわいい!」みたいな話になると、「取った」「取らない」みたいな話になるんですよ。その子がただ落とした場合もあるし、何か面白いなと思ってみんなでいじってなくなるとか、壊れるとかってなった場合、正直先生側としては「白でよくない?」っていう(笑)なんでそんなかわいいの・・いやぁ、自分が子どもの頃を思えば集めてましたよ?、でも「よくない?家で眺めれば」っていう。どうしても学校に持ってきて、その黒いのをバーッて引き伸ばして見せびらかしたいですか?って。

みかん先生
みかん先生

自分で管理できるし、自分で消えなかったときに綺麗にできるくらいの年齢になったら、好きに持ったらいいんじゃないかな、とは思いますけどね。

みかん先生
みかん先生

そういうふうに、子供から言われたときは、「私はこう思うよ」って話した上で、「どうしてもこの色付きがいいんだ」っていう話であれば、その理由をみんながわかるように言ったらいいんじゃないかなって思ってましたね(笑)

この消しゴムじゃないと駄目なんだみたいな。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

そうそう。その理由があればいいんじゃないかっていう。綺麗に消してくれれば私としては別にいいし、なくなっても補償はしませんよっていう理解の下持ってくるんだったらいいんじゃないかなとは思いますね。

シャーペンはどうですか。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

シャーペンは、1、2、3年生くらいの子は、、きちんとできる子もいるんですけど、シャーペンが手元にあったら授業中に分解しちゃうんですよ(笑)それに、筆圧が管理できない間ってボキボキ折れるんですよ。で、シャー芯を入れるの、入れないの。やっぱり慣れれば普通になって、普通に扱えるのでって言われれば、私はそんなにこだわりはないですけど、分解を止めるのは結構大変なんじゃないかな(笑)

みかん先生
みかん先生

そもそもその学校の授業がつまらないのが悪いって言われればその通りなんですけど、分解された破片がクラスのいろんなところに散らばってて、「芯が出てこなくなりました」って泣いてる子、「それはお前が分解したからなー」みたいな(笑)お仕事が増えるのかって思うと、頭が痛いなと正直思いますね。だから、先生があの立場になったときに、やっぱり小学校の低学年のうちは鉛筆で箱型のあの、パッと開けたら鉛筆何本って見える方が楽だなと正直思っちゃうかな。

先生も大変ですね。

生徒T
生徒T

ルールの理由を考えた上で、どうしてもやりたい・変えたいなら提案して議論する

みかん先生
みかん先生

そこら辺はご理解いただけると思えば大変ありがたくあるけど、どうしてもそうじゃないのがいいんだっていう場合は、きちんとその理由を話して、クラスで話せばいいんじゃないかなと思いますけどね。

実際にそういうことされてたんですか?

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

ありますよ。しょっちゅう、しょっちゅう。消しゴムのことにせよ、シャーペンのことにせよ。6年生のクラスを持ってたときでしたけど、「何でシャーペンダメなんですか?このルールなんとかしてもらえませんか?」って言われたときに、「いや、私はシャーペン使えるから特に困ってないよ。シャーペン使いたいのはみんなでしょ。みんなが何とかしたらいいと思うよ」って。

みかん先生
みかん先生

「ルールを変えるには手順が必要で、正直、組織で動いてる場合って、突然6年4組だけシャーペンOKにしますという訳にはいかないんだよ。そしたらシャーペンを使いたい理由、シャーペンの方がいい理由っていうのをみんながちゃんとまとめて、校長先生にこれだけの人がシャーペンを使いたがってますっていう提案をして、OKってなれば、例えば6年生は、例えば5年生は、何年生からシャーペンを使えるようにした方がいいのかっていう議論になるし、その辺も考えた上で提案したらいいんだと思うよ。」って言いました。

みかん先生
みかん先生

で、私は、そのときにさっき言った理由を正直に子供に言って、「正直、低学年は、シャーペンは、先生が困ってしまうことが多い。でも確かに、6年生がシャーペン渡したからといってみんなで分解ゲームを始めるとも思わないし、すごいボキボキ折っちゃうとも思わないから、6年生とか5年生がシャーペンを使うっていうのに対して私は特に困ることはないかなとは思うけど、じゃぁ、それをOKにしたら、4年生は何でダメなんですかみたいな話になったりもするだろうし、その根拠っていうところと、どうしてシャーペンがいいのかしっかり主張できたら、議論される余地があるものだと思うよ」って

みかん先生
みかん先生

「だから話し合ってごらん。その結果をまた教えて」っていうふうに子供たちに言ったら、子供たちで話し合って「正直、中学生になったら使えるわけですよね、シャーペンって。」って。6年生の3学期の初めくらいの出来事だったと思うんですけど、「残り2ヶ月間のためにそこまでの労力をかけてシャーペン論争をやりたいかっていうと、それよりもみんなで楽しく休み時間を遊びたいと思ったのでいいです」って(笑)「小学校のうちは別に鉛筆でそんなにストレスを抱えてるわけでもないから、今回はシャーペンは中学生になってからっていうことで納得しました」ってなったので、「それは一つの選択として、よくわかんないルールだけど、自分たちで守るっていう方を選択したっていうことなんだったらいいんじゃない。すごくいい時間だったね。」っていう話をしたことがあります。

なるほどね~

生徒T
生徒T

それをやりたいのは誰?自分がやりたいと思うことは理由もつけて自分で提案することで成長する

みかん先生
みかん先生

よくわかんないルール?「これは駄目だ、カイロは駄目だ」みたいなルールに対して、親御さんからの連絡帳をいただくことは結構あって、「うちの子の色つき消しゴムはどうしてダメなんですか?」みたいなお手紙をいただくことがあるんですけど、そのときに私がしていた対応は、その子を呼んで、「これはもし自分の口で言ってくれたらもっともっと嬉しかったんだ。色つき消しゴムを使いたいのはお母さんじゃないよね。お母さんが、どうしてもあなたに色付き消しゴムを持っていってほしいと言ったんだとしたらわかる。でも、あなたが使いたいって言ったんだよね?」って。
「そしたら、お母さんじゃないでしょ、これ言うのは。自分で提案してごらん。それでクラスで話し合う時間をとろうよ。言ってみればいいじゃん。どうしてこの消しゴムがいいのか言ってごらん」とかっていうふうになると、「そこまでじゃないのでいいです」とかって大体言って(笑)

みかん先生
みかん先生

「え、そうなの?でも、もらった意見だからみんなで話そうか」っていうような話にはしてたんですけど、自分で自分がやりたいと思うことは理由もつけてしっかりと主張するっていうのが大事なんじゃないって、そのくだらないルールに対してはすごい思いますね。

親ができることは、子どもと一緒にそのルールについて考えてみること

みかん先生
みかん先生

なんかそういう「なんでこれやんなきゃいけないんですか」っていう質問って子供たちからたくさん来るし、親御さんもたくさん受けると思うんですよ。そのときに、一緒に考えてみるっていうのはすごい大事だなと思いますね。なんでそのルールなのか。だから私、子供に聞かれて、それまで考えたこともなかったんだけど「あっ」て思ったルールがあって。

みかん先生
みかん先生

体育の時間に、跳び箱の授業してます。で、「跳び箱の上に座ってはいけません」とかって言うんですよ。床に体育座りをさせたりするんですけど、みんな床に座ってますっていうときに、「跳び箱の方が絶対に椅子として、体にもいいし、まるで椅子のように置いてあるじゃないですか。何で跳び箱に座っちゃいけないんですか」って言われたときに、「確かに」と思って、「私もできれば跳び箱に座りたいですね」って考えたときに、「わかった、全員座れないからだ」って言ったことがあって。もう見るからに半分ぐらいの子しか座れないわけですよ、跳び箱は。「じゃぁ、ちょっと腰にもいろんな影響があるだろうし、跳び箱に座るというふうにして、ありとあらゆる体育館に置いてある跳び箱を椅子として利用するのであれば、でも全部出しても全員は座れないんだけど、順番に、平等になるように、今日は誰が座ります、明日は誰が座ります、みたいに決めてやるんだったらいいんじゃないの」って言ったら、「いや、面倒くさいんでいいです」って(笑)

みかん先生
みかん先生

だから、「これをしてください」ということには何かしら元々の理由もあったはずだから、それを質問されたときに「どうしてだろうね。じゃ、みんなが座ったらどうなるんだろうね」とかっていうところを一緒に大人が考えて、それでも納得いかない場合は、その納得いかない理由をきちんと伝える。伝えた上で話し合う、みたいなきっかけになったら、学校の謎のルールも面白いんじゃないかなって思います。

そのルールを楽しめるようになるわけね。

生徒T
生徒T

自分で考えて建設的な議論ができる子になるか。ルールはその練習になる。

みかん先生
みかん先生

そうそう。だって社会に出てからも謎ルールいっぱいあるじゃないですか。「なんでそれやるの?」とかいっぱいありますよね、皆さんね。会社でもいっぱいあると思うんですよ。「何でこれ出すの?」「誰が見てるの?」とか、いっぱいあると思うんですよ。

みかん先生
みかん先生

それに対して、ただただしょうがないなって受け入れるようになるのか、もう考えるのをやめるのか、またはこっそり破って背徳感を楽しむ人生になるのか、「これはおかしくないか」って建設的な議論ができるようになるのか、っていう良い経験になるための社会の縮図かなと思えば、大人も一緒に子供が「何で?」って言ってくることって「あ、確かに」って思うことがたくさんあるんですよ。「そう言えば当たり前と思ってたけど何でだろう?」みたいなことってたくさんあるので、一緒に考えるきっかけになっていけばいいんじゃないかなと思います。

★まとめると・・

謎なルールはある(笑)めっちゃある!

それに対して子供が疑問を持ったときに「なんで、なんだろう」を一緒に考える。

その上で、従わなきゃいけないことも社会にはある。

でも、なぜこれがいけないと思うか、いらないルールだと思うかっていうのを建設的に主張する練習をするためのいい道具に使ってくださいって思います。


Youtube「おしえてみかん先生!」

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この記事を書いた人:未来学園HOPE 事務局

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