「失敗することがわかっているときも口出ししちゃいけないの?」子どもの成長を大人の都合で止めないでください

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(2022/3/1投稿動画)

前回のブログでは、子どもに任せることで、みずから考えて動くようになる方法をお伝えしました。

今回は…「任せようと思ったとき、絶対このままいくと失敗することがわかっているときも口出ししちゃいけないの?」という親御さんからよくいただく質問について

子どもの成長を促すために心がけることをお伝えします

任せるのが怖ければ、まずは小さなことから、守りながらでいい!

先生、実際子供に任せるのってすごく怖いと思うんですよね。任せようと思っても任せられないとき、どうしたらいいですかね。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

うん。怖いですよね。怖いと思う気持ちはすごい大切にしてよくって、それって子供の身を案ずるからだし、失敗して欲しくないなっていう気持ちとかあると思うんですよ。だから、その気持ちっていうのはすごく大事にしてよくって、だから任せるの怖いなと思ったら、本当にちっちゃなことからでいい。

ちっちゃなことっていうと?

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

ちっちゃなことっていうのは、一年生とかで言うと、台車みたいなのを自分たちだけで持って行きます、みたいな。怖いじゃないですか(笑)重いし、1年生よりでっかい台車を自分たちだけでって。その時に、「いやいや、私がやります」ってやっちゃってもいいんだけど、

みかん先生
みかん先生

でも、「そうか、じゃ、やってみよう」って言って子どもたちがやったときに、ずっと危険のないようにボディーガードすればいいだけですよ。「いいね、いいね」って言いながら「いいバランスだね。そうだね、そういうふうにギュッと握ってるのがとってもかっこいいね」とか言いながらボディガードするし、「危ない」っていうときは、あれですよね、自動車教習所の隣に座ってる教官みたいな感じで、ブレーキを押せるように見守ったらいいし、危険なことをしようとしたときにはやっぱり止める。

みかん先生
みかん先生

それでぶら下がって遊ぼうとしたときに、「ちょっと待って。それをやるんだったら任せられない」って。「安全に行けると思ったからやってほしいなと思ったけど、これでふざける道具にしちゃうんだったら、ごめんだけど任せられないよ」って。一旦任せてみるんだけど、その様子を伺って見ていくっていうのがすごい大事で、もうそばで見守るっていうのももちろんそうだし、そばで見守るよりももうちょっとこう、段階を上に行って挑戦してほしいなとか、そばで見守るほどではないなって思ったときとかは、そうですね、透明人間ごっことかをやってました(笑)

見守ることから少しずつ、ステップアップしていく!

透明人間ごっこ?(笑)

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

そう。「子どもたちが自分たちだけでできます」って言うんだけど、劇の練習とかだったと思うんですよ、劇の練習で、椅子の上に乗っかって表現する練習を、私がその時すごいいろいろ忙しかったからだったと思うんですけど、子どもたちから「自分たちだけでやるので大丈夫です」って言われたことがあって、でも怖かったわけですよ私としては。だって、椅子の上に乗ってなんかあったときに、「お前教室にいなかったんかい」みたいな話になると、先生としてはちょっと危ういわけです。

みかん先生
みかん先生

っていうときに、「じゃ、どうぞ」っていうよりは、「わかりました、任せます。が、ちょっと怖いなっていうのが正直あるんだけど、皆さんだったら任せてみたいという思いがすごく強いです。なので、今から先生は透明人間になります」って言って、「先生は透明人間ですので皆さんから見えていません。いいですか、皆さんからは見えてないんです」って言って(笑)「今から透明人間です。はいどうぞ」って言った後、じっと見て、「そうは言っても気になりますけど」とかって言ってきても「透明人間なんで」ってやることで、「何かどうする?」みたいなことが起こったときに私の方見て、こうやるんです(両手で×を作って見せる)

手を離すのが怖くない範囲で、楽しみながら見守る

みかん先生
みかん先生

そのときに子供たちで「ほら、あそこ透明人間だから」って言って、自分たちで話し合いを始めるのを何か言いたくなっちゃうのを抑えてずっと見守る(笑)見守ったときに、「みんなだったら任せられるっていうのがすごくよくわかったよ。大人の立場からアドバイスをするとしたら、このときにこうだったらもっとスムーズだったんじゃないかなっていうのは思ったけど、でも先生が透明人間でも問題がないんだっていうことがすごいわかったよ。」って。「だから、すごく今回のチャレンジよかったと思う。みんなはそのくらいできるんだね」っていうのを返すことで、みんなの学びにも繋がったり、自信にも繋がったりしていたし、「この教室にいなくてもいいな、でも不安だな」みたいなときは、ひょっこりはんをよくやってました(笑)

みかん先生
みかん先生

子供たちにばれないように教室から「わかりました。任せます」って言って出て行くんだけど、「でも不安。任せるの不安」っていうときは、教室の後ろのドアから、こうやって覗いて見たり、これだと「とはいえ先生見てます」ってよくばれていたので、ばれると子供たちが信用されてないなってやる気が削がれちゃったり、「結局見てんじゃん」みたいになっちゃうので、隣のクラスの黒板クリーナーと配膳台の間に壁があるんですけど、そこの壁にピタッとはまって、丸つけしながら耳を澄まして、けんか起こってない大丈夫、静かにやってる、みたいなやつを聞いたり。

みかん先生
みかん先生

何かあったらすぐに入れる状態にしようと思っていたりみたいな感じで、私自身も手を離すのが怖くない範囲で、楽しんでた感じかな。で、何かあったときにガラっと開けて「喧嘩してんじゃない!」って入っていったこともあるし、それで「今のは喧嘩じゃありません。大丈夫です、大丈夫です。先生どこにいたんですか?」って言われながら追い出されることもあるし。

自主性を持つために子どもに伝えたい「自由と責任」の話

みかん先生
みかん先生

っていう中で子どもが自主性を楽しんでいく自由と責任みたいな話も子どもによくしていて、
「一番自由がないのってどういう状態になったときだと思う?」
「牢屋に入れられちゃうとき。それって何で牢屋に入れられちゃうかっていうと、信用がなくなっちゃったとき。何するかわかんないし、守るって言ったって守らないかもしれないしって信用を失ったときに人は刑務所って場所に入れられちゃうことがある。それって、この人は見ておかないと自由を奪わないと危ないって思われたときにそうなっちゃうわけですよね。でも、この人だったら任せて安心って思った場合って、自由っていう幅は信頼と共に広がっていくものなんだよ」

みかん先生
みかん先生

っていう話はしていて、みんなだったら任せられると思ったらどんどんいろんなことを任せられるし、どんどんみんながやれる範囲が広がっていくんだけど、「お、先生いなくなったぞ。ふざけようぜ」みたいなことが起こると、もう私は絶対にこの場所から出ていかない、みたいになるわけ。だから自分たちの自由が広がっていくってのは子どもたちにとってすごく楽しいことだし、どんどん生き生き挑戦できる場になっていく。

みかん先生
みかん先生

そのためには守らなければいけないものとか、先生の信頼を得るために、人の信頼を得るためにどうしたらいいのかっていうのを自分の頭で考えてやっていくっていう社会に出てからの生きる術みたいなのを、子どもたち自身で獲得していくチャンスだと思うので、もう大人は不安だと思ったら色々工夫すればいいんですよ。透明人間になってもいいと思うし、ひょっこりはんになってもいいと思うし、隠しカメラを入れてもいいわけじゃないですか、お家だったら(笑)みたいにちょっとずつ手を離していく。

みかん先生
みかん先生

どんな小さなことからでもいいから、ルールを守ってとか、きちんとやるっていうことで信頼が獲得できて自分の自由っていうのが広がっていって、いろんなことに挑戦できるってなってくると、どんどん自分の頭で考えてやっていくようになるっていうのがすごくいいので、うん、ちょっとずつっていうところと、大人も楽しむっていうところが大事かなと思いますね。

失敗したことも一緒に楽しもう!

子どもも任せられると嬉しいですもんね。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

嬉しい嬉しい。人はみんなそうじゃないですか、私達も。何があるかわかんないんで、「あ、あなたそれやんないでください、ちょっと任せられないんで」なんて言われるとどんどんやる気を失っていきますよね。「そうなんだ。そんなに信用されてないんだ」って思ったら、どんどんやる気を失っていくんだけど、「あなただったら任せてみたい」って言ってもらっただけで、「いや、そうすか?やってみたいっすね」っていうやる気ってどんどんどんどん太っていくし、子どもってやっぱり制限をかけられちゃうこととか、心配されてやらせてもらえないこととか、子どもだからと言ってできないこととか、指示通りに動いてた方が楽かみたいなことってたくさん起こってるんだと思うので、

みかん先生
みかん先生

「もう任せたよ」って言ったときの子供の目の輝きが私は大好きで。キラーんってなるんですよ。「任されました!」みたいな。そこで失敗したことも一緒に楽しみたいし、なんでうまくいかなかったか、次どうするっていうのを一緒に考えたいし、不安だったらどんどんストーカーすればいいんですよ。気づかれないようにストーキングすればよくて、プロのSPっぽく(笑)本当に危険なときに飛び出していけばいいくらいの感じで、その身の危険をさせろっていうことではないんだけど、そこ楽しめるようになったらいいのかなと思いますね。

任せることで、自分で考えて、また前に進んでいく力がつく

それこそ任せなかったらどうなるとかっていうのはありますか?

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

任せないと、やっぱり自分でできるっていう感覚をどんどん失っていっちゃうから、だから何かの指示を待ってしまうようになったり、指示がないと不安になっちゃったりしますよね。だから、自分でやって失敗しても大丈夫だったっていう経験が少ない場合、失敗するのが怖くて動けなかったりするかなって思います。

みかん先生
みかん先生

だから、人の指示を受けて動いている場合っていうのは、やっぱりそれって、失敗しても成功しても自分の手柄ではなくて、自分のせいではなくて人のせい、誰々がこう言ったから、お母さんがこう言ったからやったのに、になるし、先生がこう言ったからやったのにこうだった。先生に言われた通りやっただけですから、みたいな感じって、本当に子どもたちが自分として生きていくのには、すごいもったいないなって思いますね。これからの社会を生きていく上で、やっぱり自分で考えて自分で決めて自分で行動してみて、うまくいっても上手くいかなくっても、その後自分で考えて、また前に進んでいく力ってすごく大切なことだと思うから、それを身につけるためには、ちょっとこちらとしては怖いんだけど、任せてみるっていうのはすごい大事だなと思います。

★まとめると、、、

任せるのってやっぱり怖いし、任せない方が楽なんですよね、こちらが。

やっぱり失敗して欲しくないとか、怖い目に遭って欲しくないとか、あとは決まった時間には絶対出て欲しいとか、こちらの都合とか、こちらの安心感っていうところで、指示をたくさん出していた方が楽っていうのは、部下に対してどれだけ任せられるかっていうこととすごく似てると思うんですけど、私自身もそっちの方が楽だと思ってました。不安だからね。

私の方が絶対わかってると思ってるし、私の方が子どもがやるよりも絶対早いと思うから、やってしまうところがあるんだけど、それってやっぱり子どもの成長の機会を奪ってしまうことに繋がってしまうことにつながるのかなと思っているので、任せるのは怖い、任せるのも怖いし、任せない方が安心なところはたくさんあるんだけど、

どんなちっちゃなことからでもいい。

離れるのが不安だったら透明人間になるよっていう遊びにしちゃえばいい。

ちょっとずつちょっとずつ子どもができることを、子ども自身が自分の足で自分の手で頭で考えてやってみるっていう機会を少しでも増やしていくっていうのは、子どもの成長にとって、とっても大切なことなんじゃないかなと思います。


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この記事を書いた人:未来学園HOPE 事務局

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