今回は…
「Youtubeを観ていると思ったら、子どもがアダルトサイトを観ていた!どう対応したらいいですか?」という質問について
性のことに対してどのようにお子さんに関わったらいいかついてお話しします
(2022/3/4配信動画)
先生、小学校の男の子なんですけど、YouTubeを見てると思ったら、こっそりエロサイトを見てたんですよね。これ注意した方がいいのかどうかわからないっていうのが親御さんから質問できてるんですけど、先生だったら、どうやって対応したり、対処したりされます?
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そうですね、エロサイトは見てもいいんじゃないですかね。(笑)
小学生でも?
いいと思う。性に対して、興味が湧くことって大変健康的なことだと思うので(笑)、それによって迷惑がかかっていたり、お家で大音量でやってるとか、それを友達に拡散しちゃったとか?
ふうん、何で拡散しちゃうんですか?
わかんない、面白いと思って?そうですね、校庭でスマートフォンとかiPadを持って集まって、みんなでエロサイト見てた6年生とかは私も関わったことがありますね。別に迷惑をかけないでこっそり見てるんであれば健全なんじゃないかなって思いますね。
のんちゃん先生もそれを見てるシーンとかに関わったら、どういうふうに対応したとかあります?
6年生の男の子たちがパッと見てて、5~6人で集まってワーワー騒いでいるから、周りにいた低学年の子とか、校庭だからみんな集まってきちゃって、それで大騒ぎになっちゃったんですよ。「お兄ちゃんたちが変なの見てるー」みたいに言った子とか、あと「何~?」って言った女子とか、大騒ぎになっちゃって先生に報告が来たんですよ、その周りのギャラリーから。
私、生徒指導主任っていう、子どもたちが何か問題を起こすと、学校の代表として関わる立場に最後の方は携わったので、関わらなきゃいけないわけじゃないですか。で、その面々が座ってて、そこで言ったのは、「何で校庭で見たん?」(笑)「校庭で見て大騒ぎにしたかったの?」って。
「あなたたちが見たいから見てるんだったらいいんだけど、校庭で見てるから見たくない人まで見るはめになったわけでしょ」って、「じゃあ聞くけど5~6人の中で全員見たいと思って見てたの?」って言ったら「いいえ」みたいな(笑)「いや、見たいと思うことはいいと思うよ。見たくなる気持ちは、わかる。男の先生ほどわかんないかもしれないけど(笑)まぁわかるよ。わかるけど、校庭で見る必要性ってあったの?」って。「見たくないと思って見てた人がいるんだったら、いや今ちょっと自分はそういうの見たくないって言ったらいいよ」って。
「見たい気分のときも見たくない気分のときもあるだろうし、見たい時期がまだ早いよっていう人もいるだろうから、見たくなる時期はそのうちみんなに来るとしても、校庭で見なくてもいいんじゃないかと私は思うけれども、どうだろう」って話しましたね。そしたら恥ずかしそうに「すみませんでした」って言ってましたね。
だから自分が見たくて、こっそり見るならばいいんじゃないかなって思いますね。で、大っぴらに見れるご家庭だったらぜひお大っぴらに見たらいいと思うんですけど、そうじゃない場合はね、皆さんもこっそり見てきましたよね。(笑)「それ見たいなら見たらいいんじゃないかなって。でも見たくない人に強要して見せるものではないよ」っていう話をしましたね。
なんか、男の子たちで多いのは3~4年生くらいで特に多いのは、”卑猥な”って言われてるような言葉を言って、ちょっと授業の妨害をするとか、女の子たちが「いやぁ~」って言ったり、男の子たちが笑ってニヤニヤしたりするのを楽しむみたいなもので、その言葉を使って遊ぶみたいなことはよくするので、何かそういう性的なこととかで笑わせ材料に使ってるときは、注意をしてました。
例えば、「おっぱい」っていうのは、何か大きな声で言って、そうすると授業中に「おっぱい」ひとつでも笑いが起きちゃったりするんですよ、まー、大人も笑っちゃったりしますけどね、突然「おっぱい」って言われたらね(笑)大笑いが起こると、先生としては大変なわけですよ。おっぱい一つで妨害されてたら。
で、そのときにすごい大事なのは、別にその卑猥な言葉って言われるけど恥ずかしがるような恥ずかしいものではなくって、何でもないものなんだっていうのを大人が冷静に対処するっていうのはすごい大事だなと思っていて。だから「おっぱい」って言って笑いが起こったら、その子のところツカツカって歩いて行って「おっぱいがどうしましたか?おっぱいが何ですか?」って聞くと「何でもありません」って(笑)
怖っ(笑)
「おっぱいって別に恥ずかしいことじゃないですよね?みんなにもついていますよね、おっぱい。おっぱいついてない人いるんですか?」って、「ううん」みたいな(笑)「じゃぁおっぱいで笑うのとか、おっぱいでふざけるつもりで言ってるんだったら、おっぱいに失礼なんでやめてもらえますか?」っておっぱいを連呼するっていうね(笑)そうすると、もう言う子はあまりいなかったな(笑)
嫌なんですよね、そう言われたらね。別に、恥ずかしいことではないし、気持ち悪がることでもないし、それを笑いのネタにするくらいだったら、もうちょっと面白い笑いをお願いします、くらいの関わり方で関わると、そんなにそれは長引かないかなっていう感じはしますね。大人が慌てなくてもいいんじゃないかなあと思います。
こちらが反応しちゃうから、向こうがより調子に乗っちゃうというか、楽しんじゃう感じ?
子どもたちは性的な言葉を言ったり、校庭で見ちゃったのもそうだと思うんですけど、未知なるものへの興味関心なんですよ。知らないわけじゃないですか。そういうものは大人の世界のものよ、みたいに出てきたときに知りたくなるし、興味関心だと思うんですよ。で、そこに興味関心を持つことってすごく健全だし、全然悪いことじゃない。
だから、もしすんごい興味を持って毎日エロサイト見てない?みたいことで、ちょっと心配になったら(笑)、もう普通にざっくばらんに同性の方が話しやすければ同性の大人が話してみればいいんじゃないかなって。「いや、わかるけど、毎日過ぎてなんか結構強いタイプ?」みたいなのを聞いてみてもいいと思うし、その頃の自分の経験を話してもいいと思うし、くらいのオープンな感じで関わっていいんじゃないかな。そんな隠しておく卑猥なことでもないので、きちんと知識を知って、いずれ関わっていくものだと思うから、と思いますね。
なんなら知識がない方が心配になったり?
そうそう、そうですよ。
これって、男の子の話ですけど、女の子のケースとかなんかあったりします?
女の子は、割とそういう話題が出ると「気持ち悪い~」みたいなふうに拒否反応を示す場面を見ることの方が多かったですね。恋愛のマンガとかで、知識としては実は女の子の方が豊富なんじゃないかなと思うことも結構あるんですけど、でもそういう話題が教室とか、授業で出ると、保健体育とかもそうなんですけど、「気持ち悪~」みたいな反応を見ることの方が多かったですね。
実際に私も同じ年代の頃、小学校中学校の頃って気持ち悪いと思ってたので、その気持ちもわかるなあと思って見てたんですけど。例えば、そういう授業でビデオ見たり、あと教科書の中でそういう行為についての授業をするときに、「気持ち悪い」というはっきりした言葉とか、目を伏せて見ないみたいなことが出たときには、きっぱり注意をしてましたね。
「これ大事なことなんで」って、「気持ち悪いことじゃないんです」って、「あなたたちもその行為があったから生まれてきたわけで、きちんとお母さんの”ここ”から生まれてきてますから」っていうのを教科書で言ってたし、「これは美しいことです。それがないとみんなの命がない、私の命もない。大切なことなので目を伏せず、気持ち悪いかもしれないが、目を背けずに聞いてください。生命が誕生することの大切なお話です」っていうふうに言って話してましたね。
すごい健全なことですもんね。
そうそう。海外だと、もっとオープンで、ちっちゃい頃から性についてもっとオープンに語られてたりする話で、やっぱり日本の奥ゆかしさという文化がありつつだと思うんですけど、そんなに「あら、恥ずかしい。どうしましょう」みたいなふうに大人が思わなくていいんじゃないかなって思いますね。
大人的にはどう関わったらいい?
なんかそういうことに子どもが興味を持ったら、孫の顔が早く見えるかしら、くらいの感じで(笑)、”卑猥”とか”恥ずかしい”とかっていうよりも、事実としてとか、知識としてっていうところできちんと伝えていくし、素敵なことだよっていうのと、あと気をつけなきゃいけないことっていうのもあるだろうから、変に構えなくても、ひるまなくてもいいんじゃないかなっていうふうに思ってます。
それこそ身を守るために小学生のうちから教えておいた方がいいこととかもやっぱある?
うん、ありますよね。生理をすごく怖がっちゃう子もいるし、それこそ私が子どもだった頃よりも、そういった情報に触れる機会って想像を絶するほどに多いです。ちょっと動画見てればそういうシーンが入ってきちゃったり、CMで入ってきちゃったりするじゃないですか、テレビで見ちゃって、家族が気まずい、みたいなことって昔あったと思うんですけど(笑)
それよりも多くの機会に触れてるわけですよ。そういうことに関わるようなシーンとかに触れてたり、普通にアニメを見ていたら、結構激しかったみたいなことも多分あるだろうし、だから自分たちが思ってるよりも恥ずかしいことでも気持ち悪いことでもなくて、事実としてあるけれども、自分の身を守るためのこととか、男の子だったら守るべきこととか、傷つけない、大切にするとか、こうしたらこういうことが起こっちゃうんだから、それにはこういうふうに気をつけることっていうのがあるんだとか、無理やりは駄目だとか、なんかそういう話って、全然、早い段階から普通に大人がしていい。
ただ、それをあっけらかんとその子が教室で話しちゃったら引かれます、実際。今の日本の教室だと。でもこれをあっけらかんと話すと、引かれちゃうよ、っていう話もしたらいいと思ってて、こういうふうに話してる家族が多いかっていうと実は多くないんじゃないかなと思っているから、公の場、みんながいる場所でこういうことを大きな声で言うっていうのは、やりたければやったらいいけれども、結構白い目で見られちゃうと思うよ、っていうのはそのまま事実として伝えておいたら、子どもがその上で考えるんじゃないかなっていうふうに思いますね。
なんなら小学生のうちからきちんと説明して、中高生になるとそういうのって、拒.否反応があったりとかするので、拒否反応がない小学生のうちに話しておくのもありなのかなって思ったんですけど。
そうですね。中高生になると、思春期、反抗期に入るので余計話しづらくなるっていうところは、親子関係によってはあるかもしれないですね。
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★まとめると・・・
エロサイトは、見てもいいんじゃないかな。
見てもいいから、そのことについて「あ、こういうことに興味がある年頃になったんだな」と。
そしたら伝えといた方がいいことって何かなとか、すごい拒否反応を示してるんだったら、そういうふうに拒否反応を持つことじゃないよっていうふうに、性教育とか性的なことに関して、大人が事実や知識を冷静に伝えて、関わっていくし、その成長を楽しむっていう姿勢が大事なんじゃないかなと思います。
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