今回は…
「子どもとうまくコミュニケーションをとる方法」について。
どうしたら子どもたちが「話しやすい!」「もっと話したい!」と思えるか
そのコツをお伝えします!
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先生!どうやったらうまく子供の話を聞けるの?っていう質問があるんですけど、先生はどういうふうにされてるんですか?
そうですね、、うまく話を聞くの、うまくとは何を指してるのかなと思うんですけど、大事なのは、子供が「聞いてくれた。わかってくれた」と思うことじゃないかな。
その子が【そのとき感じている感情、表現してる感情を味わって話をする】
っていうのが、わかってくれたと思ってもらいやすいなとすごい思いますね。
感情を味わう?
そう!「これがね、楽しかったの!」って子供が言ってたとすると、「そうなんだね。楽しかったんだね。(棒読み)」これだと伝わらないんですよね。。わかってくれたと思えない。人って自分の感じている感情をわかってほしいとか思って話をしてることがすごく多いので、「これがね、楽しかったの!」に「へえ!それが楽しかったんだね!」って言うし、「それが悔しくって、、、」って話してたら「そうか〜それが悔しかったんだね〜」って話すし、その悔しいってどういう感じかなあって思いながら自分の中の悔しさっていう似た経験で、バーカとか言われたら悔しいだろうなっていうのを味わいながら「悔しかったんだね!」っていうのと、「そうなんだね。悔しかったんだね(棒読み)」のとだと全然違うから、その感情をその子以上に味わおうとしながら、それを表現しながら聞く。
ていうのが、「わかってくれた、聞いてくれた」と子供が感じやすい。そうすると、どんどん話が深く出てきたり、この人に話したい、お母さんに話したいみたいに思いやすい。「楽しかったんだね」「それでそれで?」って聞いてくれる人のところに話したくなるものだから、その子が感じてる感情をその子以上に一緒に味わおうとするっていう聞き方がすごい大事だなと思いますね。
なるほどね。
あとは、子供って語彙が少ないのと、うまく説明ができないところがめちゃくちゃあると思うんですよ。
だからそのときに、「いや、言ってることわかんないんだけど」って言っちゃったら、もう・・(笑)
いや、わかんないけど、言ってることわかんないなと思ったときに、どれだけ「それって例えばこういうこと?こういうこと?それともこういうこと?」みたいな例が出せるのか。
最近で言うと、子供たちと一緒に宮古島に行ってたんですけど、「釣りは象と一緒だよ」って子供が言ったんですよね。
釣りは象と一緒?
釣りを一緒にやっていて、象と一緒っていう話をその子がしてたときに、わかんないなと思って終わっちゃうとそれで話終わりですよね。
それってどういうこと?これ釣りでしょ?象と一緒ってどういうこと?って詳しく詳しく聞いてったんですよ。
今さあ、〇〇ちゃんが言ってる象っていうのは動物園にいるあの象のこと?って聞いたら「違う。」違うの?パオーンって鳴く象じゃないの?「そういう象じゃない。(でも結局はその象の事言ってんですけど。笑)」
話わかんないなと思って「それは例えば、動物園の象じゃなくてもこのパオーンの象のことを言ってる?」って言ったら、「そう。それはそう。」
じゃあその象の中のどこか釣りと一緒って思ったの?って聞いてみたら、
「長いもので吊り上げるところが一緒だ」って話をしたかったんだな。ということが最終的にはわかったわけなんです。だけど、面白いじゃないですか(笑)そういう話って、聞いていくと。
「それって例えばさ、つり上げるっていうところが一緒だ」って子供は言えないんですよ。表現力が足りなくって。
なるほどー。
それのどこが似てるって思ったの?例えば、ぞうさんだったら食べ物とるときに、どうするってこと?とか聞いて、でも釣りは、食べ物をつけてたらすじゃん。違くない?って聞くと、「だって食べる魚を釣ってる」みたいな感じで。そういうことか、人間にとってってことかっていうふうに話していくうちにその子の言ってることがわかってくるみたいな。
あと気持ちについて話したときに、そのときにどんな気持ちだった?は
結構出てこない。そのときどんな感じがしたとか、どういう気持ちだったっていうのって気持ちの分類がはっきりついていない子供に、「どんな感じだったの?」みたいなフワッとした質問って、黙っちゃってわかんないって言うんですよ。
わかんないっていったときに、じゃあ例えば・・・って言って、子供にわかりやすい表現で伝えようってすごい思うんです。
例えば、友達と喧嘩しちゃって、悲しそうな感じで来た場合、この後、謝るとか、その後の解決に結びついたらいいな。みたいな感じで聞いているときに「どんな気持ちだったの?」て聞いたら「わかんない」って言ったとします。
そのときに、「じゃあ、例えばだよ。めちゃめちゃムカつく。二度と遊びたくない、もうぶん殴りたい気分だ!なのか、ちょっとむかつくけど、ちょっと話をしてもいいかな。なのか、もういい、面倒くさい。先生と話してるのも正直面倒くさい。もう終わりにしたいです。なのか?」みたいな選択肢を出していくんですよ。
そのとき、大人は自分が向いてほしい選択肢だけ出してこんな感じ?って聞くことって多いかなって見てて思うんですけど、それだと子供は押し付けられたと感じるかその気持ちとのずれを感じるかってとこが強いから、いっぱい出すんです。こんなことを思ってたら大変と思うようなことも出す。
そうやっていって、「どれが一番近い?」って聞くと、「ムカついたけどちょっと話してもいいかな」と。「そうなんだ、じゃあ話してみたい具合だとどのぐらい?もう今すぐにでも話せます。なのかちょっと今はまとまって話せないから明日がいいです。とか、1週間経ったら話せるかもしれません。の中だったらどれ?」
みたいな例を、なるべく子供が選びやすいように、その子がこれだったらって自分の気持ちを選べるような例をたくさん出していく。そこには、こうなれやこのやろう、みたいなのも選択肢の中に入れますよ。入れるんですけど、3択か4択かにして、このうちの二つぐらいを選んだら進めやすいかなぐらいの感じで、例をたくさん出していきながら話していくのがすごい子供が話しやすそうだなっていうふうに感じましたね。
例をたくさん出すことによって、こっちの意図も含むけど、子供が一番選びやすくなるという感じなんですか?
そう。そこで、えっ、それを選ぶの!?ってものも選んでくれて構わないわけですよ。その子の本当のところがわかるじゃないですか。
もし「もう絶対に話したくないんじゃ馬鹿!」みたいなのを選んだとして、「そうかー。そんなにつらかったんだね。そう思うんだね」というふうに言える。
みたいな感じで【子供自身が自分の気持ちを話せた】と感じることがすごく大事かなと思いますね。
なるほどね。自分自身が話せたってことはすごい大事なんですね。
大事!じゃないですか?あなたはきっとこう思ったでしょ?とかって勝手に言われたときって、「いや、違うけど」て思うじゃないですか人って。「そんな事思ってねーし」って思うわけじゃないすか。
子供も一緒なので、なるべく子供自身が選べるようにっていうのは思いますね。
あとはやっぱり、子供って説明する力とか、説明してきた経験っていうところで言うと、苦手とするところなんだなって思うので、子供の話を聞き上手になりたいなって思うんだったら、その子の普段をよく観察することだと思いますね。
観察すること?
そう。こっちが【決めつける】んじゃなくて、【くみ取る】っていう部分がすごい大事。この子って友達とこうなったときにいつもつらそうにしてるなとか、やっぱり関わりたいと思う子だなとか、大勢は苦手だな。と思って、こういうことになると端っこに行くことが多いな、とかをこちらがちゃんと見ていれば、その子がどう感じとるかってのは予想はつけられるじゃないですか。
そこをなしに、一般的に子供というのはこういうものです。みたいな関わり方をすると、ずれが大きくなってくるから、普段の子供の様子とか言動っていうのはよく見ていて、例えば、「昨日はこう言ってたじゃない?それと今日言ってることは違うんだけど、何か理由があるの?」って言えたり、例えば「今日の朝、こうやって頑張ってたこともあったじゃない?そのときは元気だったの?」て聞けたりっていうところがすごく子供にとっての助け舟になっていくんですね。
見てくれてわかってくれていて、わかろうとしてくれてるんだってすごく伝わるので、子供は全部が全部言えない。表現力を今、絶賛みがき中なわけだから、そこの助けとなる部分をできる限り多く出せたらいいなと思って聞きますね。
あとは何だろうな〜。無口で話題がない。みたいなときも、観察力!ですよね。
何に興味を持って、何か一生懸命書いてたらから絵のことがいいかな。とか、持ってるアニメのキャラクターとか。観察して、その子が思ってることっていうのを想像して聞くっていうのがすごく大事ですね。
なるほどね。さっきのはどっちかというと、子供が話してくれるパターンだと思うんですけど、逆に話をしたくないときもあるじゃないですか?
うんうん、そうですね。子供と話すときに、割と大人の都合で話しちゃうことってすごい多いなと感じていて、
例えばですよ。子供が授業中にふざけて、消しゴムをポンって投げました。
そんなに重大な問題ではないんだけど、消しゴムを授業中に投げるのは先生としてやって欲しくなかったな、、ちょっと話したいな。って思ったりするときに、割とよく見るのが、
休み時間になったら「ちょっと来て。さっき消しゴム投げたのは何ですか?」って聞いたときに、子供はソワソワして「大して理由なんかないです別に。」と言ったのに対して「何なんですかその態度は!先生がちゃんと話てるんだから、ちゃんと聞いてください」みたいな感じで、全然話がかみ合ってないことってあるんですよ。
これは何かっていうと、【休み時間は子供のフリータイム】なんです。こっちが勝手に使っていいフリータイムじゃないんですよね。
朝から、その休み時間にドッジボールをするのが楽しみで来ている子もいるわけじゃないですか?その消しゴムを投げたことによって、休み時間が先生との話し合いになっちゃって、友達とも約束してんのに、、、みたいな状態でありながら、もうその子の頭はドッジボールに行っちゃってて、全然消しゴムの話なんかしたくない!みたいなところで、話し合いを持とうとしたって話せません。ていう。。
だから、子供が心地良く話せる場かどうか。子供の様子を見て、ん?ってなったら、今話す?後で話す?ってのを聞いてもいいし。
もちろん、その問題の加減によりますよ。人を殴ったとかね、ドッジボールどころじゃないわという大問題のときに、ドッジボールに行きたいと思っていたとしても「それどころではない!」って言うんですけど、そうではないときは聞きますね。
「このことについてお話ししたいと思っているんですけど、いつがよろしいでしょうか?」っていうアポどり(笑)
「今日で言うと朝休み、5分休み、昼休みとありますがどこが一番話しやすいでしょうか?」と聞いたら、「昼休みでお願いします」
「じゃあ、昼休みに来てくださいね。」っていうふうに言うと、子供自身も自分で指定した時間なので、そこまでに何話そうかなって考えてきてくれるし、
落ち着いて話せるのかなと思うので、話すときに勝手にこの時間って大人が決めない方がスムーズなこともすごく多い。
あとは子供が興奮状態にあるとき。スッゴイ泣いてますとか、スッゴイ怒ってますみたいなときって、あんまり建設的な話にならなかったりして、子供が怒ってるときは怒ってるその感情を一緒に味わおうとするとスーッと引いていくのが感情なんですけど、
落ち着いて話せるときをちゃんと大人が選ぶっていうのも大事なんじゃないかなと思いますね。
まとめると・・・
大人だろうが子供だろうが、子供の立場に立つ。
立って、今話しやすいかどうかとか、どんな話がしたいだろうかとか、一体何が話したいんだろうな。どんな気持ちなんだろうなっていうのを
想像しながら一緒に味わうし、その世界を見ようとする。
なんか全然落ち着かなさそうだなと思ったら・・、
自分が子供の立場だったら嫌じゃないですか?今話したくないと思ってるのに、詳しくしつこく聞かれるのってむかつきますよね。
だからそのときには、今じゃないかな。って、
いつでもいいし急いではないんだけど、いつ頃話せる?なのか、
これは今日中には話したいと思ってる問題なので、いつだったら落ち着いて話せますか?
っていうふうに聞く。
相手の立場に立って聞く。相手の感情とか相手の描いた世界をわかろうと一緒に味わおうとする
っていう姿勢がすごく大事なんじゃないかなと思います。
Youtube「おしえてみかん先生!」
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