今回は…
「子どもが生理で体育をさぼるんですけど…」という質問について。
小学校の生理対応事情や子どもの「さぼる」への対応方法をお伝えします!
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先生!視聴者さんからの質問なんですけど、「子供が生理を理由に体育をさぼってるんですがどう思いますか?」という質問を受けてます。
まず、さぼってるのは本当ですか?っていうところは、ちゃんとお子さんと話をしてみてくださいというところがあって。
小学校の決まりとしてはそもそも体育の見学は、親からの連絡帳での申し出が必須。
見学をしている時点で親との合意が取れている前提ですよね。
ただ生理痛の重さって本当に人それぞれで、生理で体育を休む=さぼりって思ってるんだとしたら、そんなことはないんじゃないかなと思います。
だから話を聞いてみてくださいっていうのは、生理痛になってたとしてもその子の生理痛がどのくらいつらいかっていうところを聞いてみる。「普通に座ってってどのくらい重い?」とか、「何が気になって休みたいと思う?」みたいなところをよく聞かないで、この子さぼってる!て見るのはちょっと危険かなと思いますね。
生理で救急車呼ぶ人とかもいるじゃないですか。
そうなんです!つらいんです。なので、デリケートっていうか、、だからその生理で休みますって連絡帳をいただいたときに、「ああそうか」と受け止めるし。(担任も)
それがあまりに長いなって時はあれですけど、、本人に聞いてましたね。
生理って期間があって、重いときってつらいけど、終わりの方でちょっと楽になってきたとか、
水泳は絶対無理、マラソンとかはきついけど、跳び箱も無理かな?みたいな。
今日はただボールを簡単に皆で回すだけだけどそれも無理かな?みたいなところが私の中であったりしたので、
生理の連絡が来たら、本人に聞いてましたね。どう?重め?って。
今日のだとそんなにつらくないと思うんだけどやってみる?って。やってみてつらかったらまた考えたらいいんじゃない?みたいな声をかけることはありましたね。
何が気になってるの?みたいな。
やっぱり『本人に聞いて、進めていく』っていうのが大事なんじゃないかなと思いますね。
「生理=体育休み」みたいな思考になってることもあるって感じですか?
体育が嫌いな子はね(笑)言い訳できたラッキー!くらいの感じなんじゃないかなと思うんですけど。
私の関わり方としては、「わかるけどね。苦手なこともやってみることって一つの経験値を増やすっていうことだからできるんだったらちょっとやってみたら?」っていうのはあって。
特にバスケットボール大会が近いです。みんなとチームでやってますみたいな。今日はパス回しの日です。みたいな日に、生理だから休みますって来たら、
例えば「大会が近いから、今の状態を聞きたいんだけどその中でできることは何だろう?って考えられたらすごくいいと思うよ」っていうようなアドバイスはしたりしてましたね。
昔に比べて、今ってすごい体育を休むということに対して、お気軽に休めますみたいなハードルは駄々下りでですね、、、
最近、私いろんな学校回ってるんですけど、見学者5、6人。もっとかな?7、8人って普通なんですよね。
そんなに多いんですね!
多い。35とか40人クラスで7.8人の見学者って見てて普通ですね。
コロナもあるし、無理させられないところはもちろんあるから「ちょっと気持ち悪いんで休みます」とか「ちょっとお腹痛いんで休みます」みたいなのとかもすごく普通になってきていて、子供がそれならそれでいいんだろうしっていう考え方も全然ありだと思うし。
そういうふうに言われたときに、今の学校の感じで言うと、担任としては「休みます」と言われたら休んでもらわないと、それで何かあったときに、実はコロナでしたとかね。
何かあったときに責任取れないし、大変なことになっちゃうから子供に無理はさせられないっていう風潮が今すごい強いと思うから、親御さんとして子供に何を伝えたいかみたいなところは話せばいいし、親御さんはこう思うよっていうのを伝えた上で子供たちが選んだらいいんじゃないかな思いますね。
仮病や言い訳をして休む子どもがいる場合にはこう伝える
のんちゃんも、こういうことを伝えたいよ!みたいなこともあるんですか?子供たちに対して。
私は割と熱めな先生だったんで、私が昔、担任してた頃って三、四年前ぐらいなんですけど、コロナ前で言うと、持久走とかが見学者増えるんですよ!気持ちはわかるじゃないですか!?つらいし苦しいし、私も長距離大嫌いだったから、めちゃくちゃ気持ちはわかるわけですよ。
今日から持久走練習始めますって言った途端に、「あの、具合が悪いので。生理なんで」みたいな連絡帳が七、八枚来るわけです。。それを見たときに、むむうっ!!って思うわけですよ(笑)
その時は、クラスみんなに対して、私の考えを言ってました。
「なんか疑いたくないし、決め付けたくもないんだけど、でも、その前の走幅跳だった時はこの連絡帳の同じ数だったかなって思うと、突然なんでみんなそんなに具合が悪くなったんだろうって私はやっぱり思っちゃう。しかもこの連絡帳出してる人の中で、朝休み鬼ごっこしてた人いるよね!?それはいいよ。休みたいんだったらその理由をお家の人と話し合った上で休むって決めてきたんだろうからいいよ。じゃあ、鬼ごっこも我慢しなよって思うよ」って。
「持久走がつらくて嫌だって思ってる人は他にもいるんだよ、私だって子供のときは嫌だったけど、でも逃げるんだったら逃げるでいいよ。でもだったら他のものも我慢しなよ。鬼ごっこはやって良くて、持久走は休みますってのは、辻褄合わない話だと思うよ。
あと、つらいことって生きていく中でたくさんある!嫌なこともある!
でも嫌なことを頑張って乗り越えたと言う経験を得るのと、嫌なことポイ!ポイポイみたいに過ごしてくるのだと、行き着く先で私は、見える世界ってちょっと違うんじゃないかなって思う。
どっちの人生だっていいと思う。いいと思うけど、選べるんだよ?どっちを選ぶかね。
もう私はここで言ったからこれ以上何も言わない。自分たちで考えてほしい。
持久走っていうのはね、マラソンとか山登りとか人生に似ています。みたいな例えにする人がいてね。苦しいときがあって、それを乗り越えたからこそ、自分自身が強くなったり、何か苦手なことも挑戦してみようと思えたりっていう一つの機会だから。
これがマラソンじゃなきゃいけないとか持久走やんなきゃいけないとは言いません。
言いませんけど、1人1人が考えてください。私はこの連絡帳の数、見学者の数を、正直嬉しくは受け取れないや。」ていうことを必ず話してましたね。
だっていつもすごいんだもん(笑)すごいから、それは伝えてましたね。
だから1人1人に向かって体調不良は本当になのかよ!みたいなやらないし
選んだらいいとは思うけど、
意識してたのは、走りきった子への「頑張ったね!」って、
「どんな順位でもいいから頑張ったね、苦しい中頑張ったね」ていうのめっちゃ言ってたし、走った方がやってよかったなって思えるものになったらいいなと思って、記録を上げるためにとか、私も一緒に走ったりとかしてでの関わり方をしてました。
だからちょっと暑苦しいですけど、そういうメッセージはめちゃくちゃ熱を持って
毎回毎回伝えた上で、選んだらいいって。
その上で休むを選んだ子に関してはもう何も言わなかったですね。
本当にきついのかもしれないし、わかんないし。その子の体の中に入ってどんくらいきついのか?とかがやれるわけでもないから。
親御さんの考えもあるだろうし。だから、「見学です」を選んだんであれば、見学者にできることがあるよっていうのを伝えて、タイムを測ったり、頑張れっていう声をかけたりっていうのは一緒にやってくれたら助かる。
ただ見てればいいや。じゃなくて、外側から見てるからこそ学べることと、できることがあるよ。頑張ってるみんなを全力で一緒に応援しようねって言って一緒に応援してたし、シート引いたりするのを手伝ってもらってましたね。
最終的には子供が選んだらいいんじゃないかなと思います。
なるほどね。熱いですね!!
大事だなって私が思ってるって話ですけどね。
その上で選べるようにすることってすごく大事ですね!
そう!でも、圧はきついって言われました。(ちーん...笑)
誰から?笑
最初に連絡帳を出したけど走ることに決めた子から、のちのちクレームをいただいてます(笑)
「いやあ、あれはちょっと圧がきついっすよ。あれは先生がやらせてませんって言いますけど、ちょっとやらせてますよ」って言われて。
「だって決めたのはそっちじゃん!私は無理やり走らせたりしてないし」みたいなやりとりをしてましたね(笑)
学校の生理への取り組みってどんなことをしているの?
なるほどね〜(笑)学校自体は生理に対して何か取り組みのようなことはあるんですか?
そうですね。保健体育で、3、4年生からかな?月経っていうものについては学習してます。保健室にはいつものナプキンが置いてあるし、替えの下着も、どういうサイズの子が来ても対応できるように一式(お漏らしとかもあるので)あるんですよ。
何かが起こったときに、一緒に保健室に行けば何とかなるようになってるのと、あとは、5年生の宿泊学習の前に、女子児童と女の先生だけで、生理の処理の仕方とかを保健室の先生にも来てもらって勉強する時間があります。
高学年の場合は、半分が男性の先生ってことがすごい多いんですよね。女性の先生が少なめだったり、半数だったりっていうふうにするんですけど、女の子たちには何かあったときに担任の先生に言いづらかったら、女の先生が◯組と◯組にいるので、気軽に相談しに来てね!みたいな話はするようにしてましたね。だから他のクラスのそういう相談にもよくのってました。
突然、生理になったりとかあるから?
そうそう!突然、生理になったときとかは、周りの女子が呼びに来るんですよ。
「(小声)先生、先生、、!」どうしたの?って「生理。生理!」って言って、駆けつけて、保健の先生呼んできてっていうときもあるし、外にすごいついちゃってる場合は「行こう。大丈夫、大丈夫!」って言ってトイレットペーパーくるくるして行けばいいよって言って一緒に行く場合もあるし。みたいなことはよくありましたね。
まとめると、
「さぼってる、さぼってない」は聞かないとわかんないっていうことと、
最終的には本人が決めたらいい。
お子さんがこうしてほしいという思いがあるんだったら、私みたいに暑苦しく伝えたらいいと思うんですよ。
お前こうしろよって言うんじゃなくて、私はこう思うよって。その上で選んだらいいと思うよって。
私が伝えるとしたら、もし休むっていうのをお子さんが選んだとしたら
休んでいるからこそできることをやって学んでおいてっていうようなメッセージを伝えるかな。
生理=さぼるじゃないし、生理でさぼるから悪いではなくて、
『親御さんがどうして欲しいと思ってるのか。それは、なぜなのか。』ていうのをしっかり伝えた上で、子供の選択を尊重する。
そして
『その子が選択をした先で、何を学べるのか、何ができるのか』っていうところを一緒に話し合う
ができたら、大した問題ではないんじゃないかなって思います!
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