【99%が伝え方】子どもの本気を引き出す方法~後編~

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今回は、【99%が伝え方】子どもの本気を引き出す方法~前編~の続きです。

前編では、「やってくれない」ことへのお悩みに対して、「なかなか動かない子供が自発的に動く伝え方」を小学校の運動会の練習のシーンを例にしてお伝えしました。

子どもが、全然宿題をやらない。言っても聞いてくれない!
こう動いてほしいけれど、やってくれない・・・

後編では、また別のシーンを参考に、

子供たちへのやる気の引き出し方についてお伝えします。

なるほど。ちなみに、運動会以外でも、そういった事例って、何個か教えてもらえると嬉しいなと。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

なんでもそうだと思うけど、私は、自分で考えて動くことっていうのが、どれだけ楽しいかとか、どれだけ可能性があるかみたいな話をすごい伝えたかった。

みかん先生
みかん先生

だから、2学期の最初、3学期の最初っていうのは、なんて黒板書こうかなって、すごいワクワクしてたんです。そのクラスによって、全然違ったんですけど、その子たちが「やろうぜ」ってなりそうな言葉、なんて書こうかなっていうのは、毎回ワクワクしていたんです。

みかん先生
みかん先生

だから、結構冷たい感じで「できることは全てやっておいてください。あなたたちならできて当たり前だと思います」と書く年もあれば「第1ミッション」みたいな。

楽しそうみたいな。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

「第1ミッション、梶谷先生(みかん先生)が教室に入ってきた」ら、「梶谷先生が教室に入ってきて『うわー参った』と言わせるための何かを全てやっておいてください」と書いたりとか、その時のクラスによって、いろいろ変えていたんですよね。

みかん先生
みかん先生

どう言ったら、あの子たちが「うわー、それやろうぜ」ってなるかというのは、普段の付き合いの中で書いたりしていて。去年の方がすごかったよなっていうのは、ありますよ。でもね、そんなのどうでも良いことで、彼らにとっては。

みかん先生
みかん先生

去年の人の方が、やってましたみたいななのは、どうでも良いことで「何て言われたら、次もやりたくなるかな」の方が大事なので「すごっ。何それ、凄」っていうのを「なんてすごいんだろう、あなたたちは。なんて力があるんだろう」って。

みかん先生
みかん先生

毎年同じことをする子たちはいなかったし、去年の子たちと比べるよりも、今年の子たちのすごい所は、どこなんだろうと思っていたんで「すごいね」って伝えると、本当になんでもやりだすんです。これ、面白いんですけど。

みかん先生
みかん先生

だって考えてやった方が、先生も喜んで、皆も楽しくて、学校全体が喜んでみたいなことに、つながっていくっていうのを、分かった子供たちって、本当水を得た魚のように、なんでもかんでもやりだすのです。

みかん先生
みかん先生

だから「はあ?」みたいなことも本当に起こって「私は他のクラスの掃除をしに行きます」「はあ?」って思ったんですけど「どうして?」と言ったら「だって、掃除する人がいません」大人の自分としては「1日くらい掃除しなくても、そのクラスは使っていないのですから、社会科見学に行っている、1日使っていない教室を掃除することの意味」って、いろいろ思ったりするんですけど、埃もたいして舞っていないし「それ不法侵入じゃん」とか、いろいろあるじゃないですか。

みかん先生
みかん先生

でも、彼らが動きたいと思ったんだったら、いいじゃないかってのがあって「そうですか。すごいですね。それは私は全く思いつきませんでした。どうしてそんなことを思いついたの?」っていう中で、

みかん先生
みかん先生

彼らの思った所みたいなのを、聞いていった時に、次につながっていくので、そこで認められたというのは、次につながっていくから「ただ、気をつけることだけはこれね。これが守れる人は、行ったら良いと思う」と言ったら

みかん先生
みかん先生

「守れまーす」とかって行くわけです。行って生き生き帰ってくる。なんか、人って、私、ゲームとかって、よくできているなと思うんですけど、できることばっかり与えられていると、飽きるんです。当たり前にできることばかり。

みかん先生
みかん先生

だから「これ、できたね。これできているから、良いよね」というふうに、平坦だと飽きるんですけど、1個できたら、ちょっと上のもの。ちょっとなんか、たまに失敗するくらいのことが、出てくると、どんどんやる気が増してくるみたいな所が、あると思っていたので、

みかん先生
みかん先生

だから、子供達がそういうふうに言ってきた時に「ああ、いいね。最高だね。みんな素敵」で終わるんじゃなくて、ミッションを、ちょこっと伝えるようにすると、やる気って上るんじゃないかなと思っていて、

みかん先生
みかん先生

なので「他のクラスの掃除しに行きます」と言ったら「そうですか。それは素晴らしいですね。私は思いもしませんでした」(必要ないと思いますけど)言わない。それは言わないで

みかん先生
みかん先生

「ただですね、ちょっとこれは、難しい問題にぶち当たってきましたよ。他のクラスに入るってことは、他の先生の許可が必要なんですけど、その許可は、このような手順で取るものなのですけど、それをお願いすることは、可能なんですか」と。

みかん先生
みかん先生

「そうじゃなければ、私が許可を取りにいかなければいけなくなるとなると、ちょっと時間が。会議もあるし」「できます!」「できます!」って言っているわけです。

すごいな。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

でもね、そうなの。人間ってそうなの。ちょっと上のハードルみたいなのを与えられたときに「きっと皆だとできると思うんですけど」というのは、言ってるんです。できるんで。

みかん先生
みかん先生

その上で「許可を取った上で、他のクラスの掃除をするということで、よろしいですか」と言ったら、「できます!」「で、うちのクラスの掃除が、おろそかになるみたいなことは」「ないです!」「あ、そうなのね。それは分担ができてるの。それはすごいことだ。行ってらっしゃい」と言うと、ブワーって行く。

すごいな。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

「許可取りました。良いって言われました。注意事項もちゃんと聞いて、ちゃんと守りました。その上で自分たちの掃除というところでは、こうして分担して、こうして、こうして、やりきりました」みたいな時に

みかん先生
みかん先生

「すごいね。また次はもっと大きなことが、できるんだろうね」と言うと、勝手に自分たちで「次―!」みたいなのが出てくる。だから、子供達が言ったこと全てOK。

みかん先生
みかん先生

その上で、ミッションというか「もっとあなたたちだったら、できると思うよ」っていうののヒントとかを伝えて「できたね。そうね。素敵ね」っていうのを伝えることで、やる気って増していくものなのだろうなと。

みかん先生
みかん先生

ただ命令は駄目だし、ただ言っていることだけ全部承認ではなくて、この子たちって、どこまでできるのかなと、これは大人になってやるんだったら、どの道筋でやるんだろうなみたいなのを「全部任しちゃえ」みたいな方が、自らやる気になって進むみたいな所には、つながっていくんじゃないかなと思います。

まとめると、

その子の目線に帰ること。

大人で気づくことって、やっぱり素晴らしくたくさんあるんだけど、それとちがう枠で子供達が気づくことっていうのがたくさんあるので、

子供達の自分が小学何年生の、ちょっとひねくれた子だったらとか、ちょっとふざけんなよと思っている立場だったらと思って、なんて言われたらやる気が出るかなと、いろんな方面から考える。

考えて言ってみる。言って反応を見てみる。

反応があったら、そのやる気を生かしつつ、さらなる「これもできると思うよ」「あれもできると思うよ」っていう所を、命令じゃなくて「やれると思うんだけど、どうだろう?」って、伝えていくことで、

自分で何かやってみようとか、自分たちだけでこれができるよねみたいなのって、伸びていくものだと思うので、ぜひ小学生とか中学生だった自分、何考えてたか、思い出してみてください。

たぶん大人のこと、ムカついてたと思うんです。その上で、

何と言われたらやる気になってたかな。と、このことをやることでこの子たちに取って良いことって、どんなことにつながっていくのかなというのを、考えて伝えたときに、本人たちのやる気って、出てくるんじゃないかなと思います。

ありがとうございます。ちょっと運動会の話、感動しちゃった、俺。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

そうなの。

いや、そんなことを言われたら、嬉しいだろうなと。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

そうなの。ブワーッて走り出すの。

そんなこと言われたことねえよと思って、さすがに。ちょっと小学生の気持ちになったわ。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

ブワーって走り出すんで、学年の先生たちびっくりして、ドワーって。「何それ」って。運動会は「本当に前に立って」っていわれた。「全部最初から、カジタニ先生が説明すると、全部うまくいくから、前に立って」って、すごい言われた。

どうやって、その種を見つけたらいいんだろうねって。

生徒T
生徒T
みかん先生
みかん先生

皆素直な小学生だったのかな。私本当に嫌いだったんだけどな。

この記事を書いた人:未来学園HOPE 事務局

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