【先生ウザい!】いちいち子どものできてないところを連絡帳に書いてくんな!
【驚愕】大人顔負け子どもたちだけのイベントがすごすぎる
子供達が全て企画運営してイベントを行う、「才能爆発教室」。未来学園HOPE会員の子どもたちが企画・運営した大成功イベントについてお話しします!
子どもたちが企画・運営した大成功イベント
うん。みかん先生、子どもたちが企画運営したイベントが大成功したって聞いたんですけど。
そうなんですよ。未来学園ホープでは「才能爆発教室」っていうのをやっていて、これも本当に発案から企画運営っていうのは全部子どもたちがやっています。
今、実行委員というか執行部が4人いるんですけど、この4人の子どもたちが発案、企画、運営をした「クッキングアートイベント」っていうのが先日終わりまして。
まず、クッキングアートイベントっていう案も子どもたちなんです。次に何やるっていう話をしていて、今回が3回目なんですよ。
「何やりたい?」って聞いた時に、子どもたちから出てきたのが「またアートイベントやりたい」でした。この理由は、前回割とうまくいっているところで成功体験があるものを、さらにブラッシュアップしたいという意見が出てきて。
一方で、「クッキングイベントをやりたい」という意見もありました。みんなでお菓子とか料理とか作ったら楽しいと思うから、って。
私、その時の会議はZOOMで耳しか参加してなくて、忙しくてがっつり入っているというよりは聞いてただけなんですけど、そしたら「じゃあ合わせちゃえばよくね?」みたいな話になって。「クッキングでアートしちゃえばいいんじゃない?」って(笑)。
おお、なんだそれは、と思いながら聞いてて。で、次までにどうやってクッキングでアートができるかの案を出し合うことになりました。
その次の会議で、「クッキーに絵が描けるじゃん」とか、「食紅を使ってゼリーの中に混ぜたらいろんな色のマーブリングみたいな感じになって、これはアートだ」っていう案が出てきて。これすごい面白そうだなと。
他にも、餅をいろんな形で焼くとか色々出てる中で、「じゃあこれだったら面白そうだしできそうだから」っていうことで、まずクッキングアートイベントを開くっていうことが決まりました。
それは大体何月ぐらいですか?
9月ぐらいだったと思います。
構成メンバーは4人?
4人ですね。学年は3年生が1人、5年生が3人です。
そういうアイデアを持ち寄って、じゃあ今度は何月にやろう、みたいな。そういった形で進んでいったって感じですか?
そうそうそう。もう2つイベント開いているところである程度こう勘は掴んでいるので、彼らは。
いや、すごいっすね。もう本当に企画のところから子どもたちが「やりたい」っていうところ始まってる。
そうです、そうです。
先生は最小限のサポートに徹する
私はたまに顔を出して色々言うんですけど、今回言ったのは「クッキングアートイベントというものをするんだとしたら、試作会っていうのは必要だと思う」ということです。
作ったこともないものを、主催としてどうなるかわかんないけど作ってみようっていうのは、だいぶ無責任なので。
よくわかんないから、それぞれその立案したものっていうのを実際に自分が作ってみることは可能なのか。その上で、これがいいと思うものを持ち寄ってみんなで試作会を開くことは必要だと思う、と伝えました。
あと、結構な人数が火を使うとか料理をすることになるんだったら、抑えなきゃいけない場所が限られてきますよね。調理室やキッチンがあって器具が揃っているところを見つけないといけない、そこが1つ難しいところなんじゃないかな、という話をしました。
だから彼らは自分たちで色々調べて探して、アートっぽくなりそうなものを多分2、3回家で作ってみてますね。作ってみた上で、こうだった、ああだったっていう意見交換をしてました。
その上で試作会が開かれたのと、場所も彼らが探しました。インターネットで調べて「ここが行けるんじゃないか」っていう候補を出してきて、上位3つに絞ったところで私に報告をくださいとお願いしていたので、「これが候補です」ってあげてくれました。
値段と収容人数を考えて、「やっぱここが一番いいんじゃないか」と決まりました。そこで私が「ZOOMは入ってるから、電話の対応っていうのはお願いできますか?」ってお願いをして。
何を聞けばいいのか、どういう情報があったら次に進めるのかってのは子どもたちが話し合って、「準備できました。お願いします」と言われたところで通話を繋ぎました。
「もしもし、こういうことを開きたいと思っていて、必要なものはこれなんですけれども、お借りする手順と何が必要かというのを教えてください」って、子どもが全部聞いてメモをして。
ただ、登録は大人じゃないとダメだそうだったので、「じゃあそれは代表でいきます」と私が対応しましたが、場所選びも場所取りも基本的に彼らがやりましたね。
会議は大体週に1回ぐらいですか?
週に1回やってましたね。「そんなにいらないんじゃない?」って言ったんですけど、「話してないと不安だ」って言うので(笑)。
ただ、みんなの予定と私の予定が合わなくて、私は最初の15分しかいないっていう会議が多かったですね。
みかん先生、最初の15分しかいなかったんですか?
大体そうです。そこで質問と今困ってることの相談を受けて、「だったらこうしたらいいんじゃない」みたいな話はしてましたけど、あとはもう「ZOOMは貸すから」ってホスト権限渡して、もうほったらかしでした。
市場調査と価格設定:利益を生み出す仕組み
会場を借りるってことは費用発生するじゃないですか。アートイベント自体は無料のイベントなんですか?
いえいえ、あの子どもたちは収益を求めているので、黒字です(笑)。赤字にしたら「次のイベントから引けばいいんじゃない?」って言ってますし。
なので、なるべく黒字になるような運営を考えていて、値段設定も子どもたちが考えました。
今回参加費は1人3,000円でした。3,000円だと、何人集まったとして1人分の取り分が結構出るとみんなで計算するんですよ。
ただ、子どもたちなりに市場調査をしたわけです。友達を誘って「3,000円なんだけど」って言った時に、「高っ」ていっぱい返ってきたらしくて(笑)。
高いですよね。
そうなんです。それで「じゃあ今回、早割適用っていうのをしようか」という案が出ました。この日までに申し込んでいたら半額の1,500円。でもそこを過ぎると3,000円ですってしたらどうだろうって。
これが採用になって、ほとんどが1,500円参加だったんじゃないかなと思います。
試作の時の場所代、材料費、当日の場所代、お水代などを計算して、最終的に1人分1,000円ぐらいの利益が出るようにしていました。その利益をどうやって作り出すかっていうところも考えて、値段設定をしてましたね。
値段設定の話をする時に、私が子どもたちに伝えたことがあります。
「自分の利益をたくさん得るように動くことはとても大事だしいいこと。でも、運営しているのは初心者で、手際も悪いかもしれない。もし1万円払って期待して行ったのに、材料費に見合わないと思ったら、参加者は次どう思う?」と聞いたら、「2度と参加しない」と。
そう、リピーターを作っていきたいわけですよね。このメンバーが運営しているイベントのファンを作っていきたいのに、自分の利益だけを追求してしまうと人は離れます。
だから、お互いが参加した人も気持ちがいい、良かった。で、こちら側も続けていけるモチベーションになるっていう、循環が起きるような値段設定を考えていくのがいいと思うよ、と話しました。今回はそれを踏まえて本当によく考えてたと思います。
値付けめちゃくちゃ難しいですからね。
難しい、難しい。大人顔負けですよね。
そうですよ。ちょっとだけこないだ会議を覗かせてもらいましたけど、引くレベルです。すごいなと思いましたね。
集客と当日の運営:自立した実行部
あとは色々決まっていって、集客も必要になってくると思うんですけど、実際集客とかどうだったんですか?
基本子どもたちがします。ランディングページ(ウェブ上の案内ページ)の作成作業は私がするんですけど、そこに載せる文言は子どもたちが考えました。
集客もだんだんうまくなってくるんですよね。最初は「良かったら来ない?」みたいに誘うのが難しいって言ってたのが、今回は作戦を立てていました。
「アートイベントってあるじゃん。クッキングイベントもあるじゃん。でもクッキングでアートってやってみたことなくね? めっちゃ面白いの思いついてさ」みたいに、「なかなかこういうイベントないと思うんだよね」ってアプローチをしていました。
結果、定員12名のところ10人来ました。今回私は集客に関して何もしなかったんです。
すごいですね。定員の12名というのも理由があるんですか?
予測を立てたんですよ。執行部4人が分かれて、自分と一緒に初めてクッキングアートをする人たちを何人まで見れるか。
「3人を超えるのは辛い。4人とか5人になってくると、全員1年生みたいなこともあり得る。1年生6人と一緒にクッキングできる?」「できない」ってなって。「じゃあ自分1人でしっかり見られるのは3人まで」ということで、4グループ×3人で定員12名と決めました。
本番はどうでした?
私が感動したのは、今までの中で一番私が会議に参加できてなかったのに、全部決まってたことです。
当日の進行とか私何にも言ってなくて、午前中早めに集まった時に「それも決まってないの?」って嫌味を言う準備をしてたんです(笑)。そしたら、「誰が初めの言葉で、発表の場所があって、終わりの言葉も、ルール説明も」って全部決まってました。
レシピも3品(クッキー、アイシング、ゼリー)あるんですが、口頭じゃ覚えられないから「見られるようにしといた方がいい」くらいは言った記憶があるんですけど、それも全部綺麗に作って持ってきてて。
クッキングシートが足りないとかってなった時も、「お小遣いみたいな感じで買ってくるね」って自分たちで買いに行ったり。だいぶ任せてほっといてもイベントができるようになったなって、素晴らしかったです。
時間ぴったりでしっかり終わって解散できたし、参加者からも「楽しかった」「行きたい」って声がたくさん聞かれました。
あんなイベント、大人はやろうと思いませんからね(笑)。でもやっぱり子どもが企画したイベントって面白いですよ。「何それ」みたいなやつがいっぱい生まれてて、見ててすごく楽しかったです。
責任感と成長:大人顔負けのビジネス感覚
運営してた子どもたちの感想としてどんな感じだったんですか?
楽しかったって言ってましたね。振り返り会をオンラインでしたんですけど、やっぱり責任感があります。
自分で集客をしているということ、そしてお金が絡んでいることに対する責任感は大人並みだと思います。
自分も参加させてもらったんですけど、後で聞くと1人小学3年生だったって聞いて驚愕しました。高校生でもおかしくないぐらいの話しぶりをしてて。
そうですよね。その子から出てきた感想として、「できていたところをもっと伸ばし、今回反省点に上がったところを次に生かしていけばいい話だったので、いい経験になりました」みたいなことを言ってて。
本当にしっかりしてるし、私よりもずっとうまく動かせるところが彼らはどんどん増えてきているので、すごく頼りになるなって思います。
この子たちがこの経験をしたことによって、将来どうなるんだろうって、すごい楽しみだなって心の底から思いましたね。
本当に成長してると思います。
次の挑戦と才能爆発教室への参加方法
次はゴールデンウィークに向けて、使わなくなってしまった学校を丸々貸し切って何するっていう企画を立てていく予定です。
ちょうどリスタートのタイミングで、新しいメンバーも今回初めて一般募集しようかなと思ってるところです。
入るにはどうしたらいいんですか?
未来学園HOPEの会員さんになっていただいて、連絡取れる手段でコメントいただければ是非一緒にやっていきたいなっていうところです。
その上で、週1回のミーティングは欠かせないとかありますか?
いや、それも決めてないです。次いつ話し合う必要性があるのかは子どもたちが決めます。
私は「2週間に1回とかでいいと思う」ってよく言うんですけど、子どもが「甘いです、イベント2ヶ月前ですから」って(笑)。
どんな子どもでも大丈夫:チャレンジの重要性
中にはうちの子には難しいだろうなとか、不安だなみたいな親子さんもいると思うんですけど、どんな子でもそんな風にできるようになったりするんですかね?
どんな子でも大丈夫だと思います。今いるメンバーも最初からこんなんじゃなかったです。全然。「やだ」って言ってることもあったし。
その上でどうしたらいいかは一緒に話し合っていくことなので。企画運営ができない子っていうのはないんじゃないかなと思います。
彼らも「好き・得意」で動いていて分担するんですよ。「じゃあこれ私やるね」「そういうのちょっと僕無理だからこっちお願いね」みたいに。
お子さんに「自分で楽しいイベントを企画運営できるよ」「お金を生み出す経験になるよ」って伝えてみて、興味を持つかどうかが一番大事かなと思います。
いろんな視点が身につくんですよね。お客さんの立場に立つとか、お金を出す側の保護者さんの立場に立つとか。
運営側っていうのは何を見ていないといけないのかみたいなところをものすごい速さで吸収していく子どもたちという、あの場に立ち会えるんじゃないかなと思うので、是非おすすめです。
ありがとうございます。いや、本当。なんかうちは娘もそのうち参加してほしいなって思ってるんで。
あ、ぜひぜひ。本当にお待ちしてます。
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