【一問一答】子どもにトラウマを与えたくない 正しい子どもへの叱り方は?

今回は、公式LINEに寄せられた「子どもへの叱り方」に関するお悩みについて、アドラー心理学の視点から解説します。ご自身が受けた厳しい子育ての経験から、子どもにトラウマを与えたくないと悩む親御さんへ、過去の経験をどう捉え、未来の子育てに活かしていくかをお話しします。

のんちゃん先生
のんちゃん先生
今日は公式LINEの方に、背景が伝わってくるような丁寧なお便りをいただきました。そのことについて、アドラーだったらどう捉えるか、私だったらどう捉えるかという視点でお話をさせていただけたらと思います。紹介します。
子どもへの関わり方について、ずっと悩んでいます。約束を守らなかったり、同じ注意を繰り返したりする場面で、「これは厳しく伝えた方がいいのかな」と思うことがあります。
生徒T
生徒T
けれど、そのたびに不安になります。「この言い方は、子どもの心に傷を残してしまわないだろうか、トラウマになってしまったらどうしよう」そう考えて、強く言うことをためらってしまいます。
生徒T
生徒T
というのも、私自身が子どもの頃、母親から厳しく育てられ、その記憶が今でも苦しいからです。怒られたときの口調や言葉が、大人になった今もふとよみがえり、自分を責める気持ちにつながることがあります。
生徒T
生徒T
だから、自分の子どもには同じ思いをさせたくありません。叱ることで委縮したり、「自分はダメなんだ」と感じさせてしまうのが怖いのです。
生徒T
生徒T
子どもを守りたい気持ちと、育てたい気持ち。その両方を大切にするために、どんな関わり方があるのか、教えていただけたら嬉しいです。というお便りでした。
生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生
まず、お便りいただいてありがとうございます。ということと、自分自身が受けた親御さんとの、この場合お母様との関わりが、子どもにも同じようなことが起こってしまったらと感じて怖くなってしまうことというのは、それはお子さんを大切に思えば思うほどあることだと思います。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
まずは私が感じるのは、そう思えているあなただからこそできる子育てがある、ということです。そもそも土台前提が基づいてお子さんに接せられているかと思います。なので、すごい大事なんですよ。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
このトラウマと言われるものは、アドラー心理学では、トラウマというもの自体を否定しているみたいな言われ方もされるんですけど、決してアドラーは否定していなくて、トラウマというものは誰しもが持っているものであり、成長のために必要なものであるみたいな捉え方をしたりします。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
大事なのは、この小さかった頃の経験っていうので、今でも大人になってからも大きな影響を及ぼす記憶とか、人との関わりというのは誰しもが持っているものです。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
これを理由に何かができないというのではなくて、小さかったその時の場面に戻って、その時の自分を勇気づけましょうっていう風に言うんです。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
「そんな辛い中よく頑張ったね」と。よく頑張ったし、よくここまで生きてきた。自己受容にも繋がるんですけど、「だからこそ今の自分がいるね」と。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
そのお母さんの厳しい言葉とか、厳しい子育てっていうものを通して、もちろん辛かったね。その中よく頑張った。その中であなたが手にしたものとか、あなたが学びを得たものは何だろうと。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
今に生かしていくことは何なんだろうっていう風に未来に目を向けていくっていうのがアドラー心理学です。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
このお母さんの関わりがあったからこそ、多分ご自身の中に学びがあって、こうはしたくないと思った部分っていうのがあったんだと思います。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
そしてこういうことは人の心の傷に繋がるんだっていうことも、繋がっているからこそ、お子さんに対して同じことをしたくない。人に対して同じようなことをしたくないっていう心が育ったっていうのは、あなただからできた経験です。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
その上で大事なのは、詳しく思い出してみましょう、なんですよね。その過去のお母さんから厳しくされました。どこが嫌でした?っていうのは、厳しくてありがたかった部分もあるはずなんですよ。過去を思い返してみた時に。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
これは今に役立ってる。こうやって厳しく関わってもらってよかった。でも、言ってほしくない一言があったとか、この感情のぶつけられ方は理不尽すぎて理解ができなかったとか、本当に嫌だった。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
もう色濃く傷として残っている部分っていうのはどこなのかっていうのを詳しく見ていくことっていうのがすごい大事だなって感じます。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
厳しい子育てがダメってしてしまうと、いろんなことが動きづらくなるんですけど、厳しいこと全部がダメだったんだろうかと振り返った時に、私自身も祖母からすごく厳しい躾というか、関わりを受けて思うのは、いや、ありがたかった部分もたくさんあったんです。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
それもちゃんとご自分の「よく頑張ったね」っていう声かけをした後、「だからこそ良かったことは何だろう。そして今に生きていることは何だろう。その上で絶対嫌だったこと何だろう?」
のんちゃん先生
のんちゃん先生
私ははっきり覚えているのは、私は何もやっていないのに祖母から、「あなたの血が汚れている」みたいな、親戚関係のことでの否定を受けた。これって自分でどうしようもできないことに対して、汚れてるんだなんだって言われたってわかんないし、何か自分は汚れた存在なんじゃないかっていうのはずっと苦しかったです。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
どうにもできないことへの否定だったり、あとは硬いもので思いっきり殴られたの痛かったです。思い返せば一番嫌だったのはこれと、あと甲高い声でキンキンわめき散らす、感情的な部分っていうのは今でもずっと嫌だったっていうのが残ってます。これは私はやらない。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
厳しい子育ての中身にもいろいろあります。あなたが経験された特に嫌だった部分はどこだったかっていうのを明確にすることで、お子さんにこれをやらないと決めて関わっていくことっていうのはできるんじゃないかな。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
その上で厳しかったからこそ役立ったところもあったんじゃないかなと思います。この経験をしているからこそ、例えば最近動画の中に挙がっている論理的結末とか、「だったら処分する」「だったら夕飯はあなたの分はないよ」みたいな関わりをした時に、お母さんと同じようにするでしょうか?
のんちゃん先生
のんちゃん先生
例えばあなたが身をもって「大好きだから伝えるよ」という、私は小さい頃に愛してるとか大好きだみたいな言葉をそんなに頻繁に交わすような昭和の時代はそういう感じでもなかったので、あんまり記憶に残ってないんですけど、そういった言葉がけだったり、日頃の好きだよっていう言葉がけだったりっていう中にある厳しさ。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
あなたがこれは厳しく伝えた方がいいと思ったのであれば、その厳しさは愛をもって伝わるんじゃないかなと思います。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
その上で親子関係というのはとても深いものです。小さな頃っていうのはトラウマを抱えやすいです。そのくらい自分に力がないので、この人に嫌われてしまったら自分は生きていけないのではないかという恐怖を覚えるのが小さい頃の特徴。性格形成にすごく影響するとは言います。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
なのでトラウマを何一つ残さない子育てというのが可能なんだろうかと不思議に思う。それで厳しく伝えなかったことで、本当にあなたが大切にしていることが子どもに伝わらず、なんなら舐められるとか、なんなら酷い扱いを親にしてくるっていうまま大きくなることを望むだろうかと未来を描いた時に、私は厳しく伝える派なので、それはトラウマになるべくなるない形をアドラーは提案してると思います。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
論理的結末とか感情的にならずに選択しようとかっていうのは、アドラーの学びをもってすればトラウマにはなりづらいとは思いながら、でもそうやって深く関わるからこそ学びになるし、そうやって関わるからこそ心に刻まれることっていうのもたくさんある。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
ぜひ小さい頃のご自身を癒してあげてください。そしてお母さんの関わり、ご自身の母親からの関わりっていう特にどこからが嫌だったのかっていう部分も、ちょっと辛いかもしれないけど振り返ってみてください。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
そして自分はこうやって関わる、これはしない、でもこれは伝えたい。厳しく言った方がいいのかなって思ったのはどうしてなのかっていう部分を掘り下げてみたとき、それはトラウマに残るような伝え方にはならないんじゃないかな。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
トラウマに残りやすいことっていうのは、感情的にわけわからず、子ども自身がどうしようもない状態で強制されるとか、どうしようもない状態で馬鹿にされるとかっていう経験というのがトラウマに繋がりやすいっていう風に言います。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
そういった伝え方をあなたはしないんじゃないかな。それはお母さんの関わりが、ご自身のお母さんと関わりがあったからこその学びだったんじゃないかなと思います。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
アドラーは失敗からしか人は学ばないと言いました。このトラウマっていうのがご自身の子育ての自身の糧になっていくんじゃないかなっていうのを強く感じました。子どもさんを守りたい気持ちと育てたい気持ち、その両方を大切にしていくのは、あなたが考えれば可能かなと私は感じました。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
そしてトラウマはですね、正直相手次第なんですよ。トラウマになるかならないか、そしてそれを未来克服して力にしていくかどうかは、全てお子さん自身が決めます。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
お母さんがどんな関わりをしようと、先生がどんな関わりをしようと、トラウマだって、一生トラウマだって言い続けるだろうし、こういう関わりをしてくれてありがとう、すごく学びになった、だから自分はこうしようと思ったっていう風に捉えて生きていく子はそうなります。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
失敗をしない関わり方っていうのを恐れて、どうしていいかって悩みますよね。悩むんですけど、その上で愛情をもって伝えた言葉は、いつかその子の生きていく力になるんだと信じて、その子自身の力を信じて関わっていくことっていうのも大切だと思うので、
のんちゃん先生
のんちゃん先生
実際そんなひどい関わりで、厳しく育てられたあなたが、こんなに力強く今生きて、子育てをしているわけだから、お子さんを信じて関わっていくことが出来るんじゃないかなって感じました。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
トラウマっていうものがどういうものかっていうと、アドラー心理学は、実際アメリカの方ではトラウマ学会っていうものがアドラー心理学の中に存在するくらいに、トラウマというもの自体の存在を否定しているわけではありません。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
トラウマっていうものは、劣等感とかとも重なってくるんですけど、誰しも持ってるものなんですよ。その過去を思い出して、あれのせいでできないんじゃないかと、思い当たる部分ですね。自分がすごく苦しい。今でもその言葉やその経験に苦しめられるということは起こります。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
その上で大切なのは、それを理由にできないことを考えるのではなくて、そのことがあったからよかったことや、その経験というのをどう未来に活かしていくのかっていう未来に目を向けましょう。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
じゃあこのトラウマっていうのをどう未来の力に変えていくのかっていうのをどうしやすくしていくのかっていうと、先ほど申し上げた過去に戻って、過去の辛かった自分を癒しに行く、過去の辛かった自分にその場面で勇気づけに行くっていう関わりがすごく大事です。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
私自身がメンタルマネジメントスクールで学んだカウンセリングというものはそういうもので、トラウマあっていいんです。持ってた方が人間魅力的ですくらいのもんです。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
その上で過去の自分、しょうがなかったねだし、頑張ったねって過去の自分を認められた時、だからこそ良かったことっていうのがたくさん見えてくること。それを未来に活かしていくっていうのはいくらだってできるよっていうのがアドラー心理学のスタンスだと私は思っています。
のんちゃん先生
のんちゃん先生
今回のような丁寧なご相談をいただき、大変嬉しかったです。YouTubeで取り扱っていくことにも力を入れたいので、心の中にご相談やご質問がある場合、背景も併せて綴っていただけたら、動画で取り扱っていきたいと思います。

この記事を書いた人: 梶谷希美

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