【苦手意識をなくす】埼玉の小学校の英語教育がすごすぎる!【英語の授業】

英語に対する苦手意識は日本人にとって根深い問題です。しかし、小学校から英語教育に触れることで、その意識は大きく変わります。本記事では、中学校の英語習熟度で全国トップクラスを誇る埼玉県の小学校で実際に行われていた、楽しく、そして実用的な英語教育の現場についてです。文法よりも「伝わること」を重視した教育法とは?

のんちゃん先生、埼玉の英語教育って日本一らしいんですけど、どんなことやってるんですか?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

日本一なんですか?

そう、日本一。具体的に言うと、4年連続で中学校3年生で英語検定3級相当の英語レベルに達した生徒の割合が全国1位。さいたま市はすごいですね。37.4%の違いがある。これすごいなと思って。具体的に何をやってたんですか?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

私、埼玉の先生だったんですよね。英語は頑張ってたと思う。すごい。小学校からそういう教育をしてたからこそ、中学校でもそういう結果が出てるのかなと思ったんですよね。関係はあるんじゃないかな。英語頑張るって言ってたもん、ずっと。

私、高学年を担任にすることが多かったからで言うと、週に2回英語の授業がありました。

1回何時間ずつぐらい?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

1時間ずつ。45分。45分のが2回、毎週。朝英語の時間もあって。

朝英語?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そう、英語の日みたいなのも私がいた学校とかはあって。たくさん英語を使おうみたいな流れがすごくあった。いや、頑張ってたと思いますね。

私が感じていた効果としたら、英語に対する苦手意識みたいのって日本人って強いじゃないですか。割と他の国の人と比べて、『英語喋れないんです、話しかけないで』みたいなところって、その道端で外国人に会った時にとか、自分が海外旅行行った時に、英語を使いこなせているか、英語に慣れ親しんでいるかって、結構日本人の課題として今もあるんじゃないかなくらいに、英語に対して苦手意識を持ってる日本人って多いと思うんですよね。

小学校での実践:全身で伝える楽しさ

のんちゃん先生
のんちゃん先生

私自身すごく苦手意識があった。だから、もう小学校1年生の頃からすごく英語に触れてきて、学校でやっている子ども達ってどうなっていくかっていうと、一緒に修学旅行とか行った時に、外国人客の方と自由行動の時とかに会ったりするじゃないですか。めっちゃ話しかけに行ってた。

え、マジすか。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

『ナイスミーチュー』とか言って、『How are you』とかって、『アイムフロムジャパン』とかって。それ知ってるわみたいな。話しかけにめっちゃ子どもたちが言ってたから、「あ、すごいなこの効果」って。私、自分がその小学生の時とかできなかったから、そんなこと。英語わからない、怖いみたいな感じだったから。そういう苦手意識がなくなって、英語っていうものを身近に感じてるんだな、素敵だなっていう風には見てましたね。

具体的にどんなことをやってたかというと、低学年と高学年でも結構違う。違います。私が勤めていた界隈で言うと、それぞれの学年の1年間分の授業っていうのは、もう決められたスクリプトがあった。

スクリプトがあった。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

スクリプトがあった。担任の先生がこうやって言ったら、イングリッシュティーチャーがこう言って、ALTの先生がこう言ってっていうスクリプトがあった。

イングリッシュティーチャーとALTがわかんないです。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

イングリッシュティーチャーは英語の専科の先生ですね。日本人です。ALTはネイティブの方。フィリピンの方とか、イギリスから来てる方とか、いろんな方いらしたけど、外国人です。いわゆる英語を話す方と、日本人の英語が得意な方と、担任の先生。

高学年はALTの先生は週1回とか、2週間に1回くらいいらして、基本的に英語っていうのはイングリッシュティーチャーがやる流れにいつからかなった。最初からじゃなかった。最初、担任の先生すごい大変だったけど、やっぱり英語ね、突然やれっていうのもひどい話、大変な話だから。だから、イングリッシュの先生をっていう流れがあって、英語を支援に来てる先生、日本人の先生っていうのが各学校にいるなってなったのは10年前くらいかな。先生やり始めてちょっとしたぐらい。先生やり始めて5年6年か経った頃にそうなったような記憶があります。

ちゃんと覚えてないけど、もうそう、英語の専科の先生ってのが基本的にはいらして。基本的に英語の専科の先生とALTの先生は英語しか話さない。担任の先生が日本語で補足したりはするけど、基本担任の先生も英語の時間は英語しか話さないつもりで行きましょうみたいな流れはあって。

その時のテーマがあって、身につけたいフレーズがあるわけですよね。『Do you like 何々』が聞けるようになろうみたいな。相手の好きなものをインタビューできるようになろうみたいな。『Do you like apple?』みたいな。『Do you like orange?』みたいなやつだったら、それで3時間くらいあって。最終的にそれを使ったプレゼンテーションみたいなやつがやれるようになって一単元終わり。

次は『What do you like?』だみたいなこととか、『No, I don’t』っていう単元とか。そのフレーズ、よく使うフレーズっていうのとか、道案内をしようだったら、『Go straight』とか、『Turn left』みたいな、その道案内用語みたいのをみんなで練習するんですよ。

最後、体育館全体にこう跳び箱とかで道作って。図書館に来たい。ライブラリーまでの道の地図を持ってて。地図通りに、跳び箱とかで作るんですけど、それで迷子になったフォーリナー(外国人)役と、道案内役の人で、マップをその道案内役の人だけが持ってて。『Turn left and on the left』みたいなのを言った時に、実際にその道案内してる側が、道案内されてる側がゴールにたどり着いたら、『イエイ、1ポイント獲得』みたいなやつとか。ゲームとかでそのフレーズが言えるようになるみたいなのをやってました。割とすごい楽しかったな、英語の授業って思います。

なんか、その中学校での習熟度が全然全国と埼玉とで違ったじゃないですか。それの要因としては、やっぱ英語が楽しかったなみたいなのが結構あるのかなっていう感じ。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

あるんじゃないかな。知らないけどね。そんなにすごい英語効果出してるって初めて知った。知らなかった。そうなんじゃないかな。苦手意識というよりは、楽しく触れてたと思う。これも好き得意、先生の好き得意とか、学年の先生方でどのくらい何ができるかみたいなとこも大きかったと思うけど。

英語は世界共通のツール:留学経験から得た教訓

のんちゃん先生
のんちゃん先生

私、英語好きなんですよね。自分が留学してたこともあるっていうのもあるんですけど、子どもたちに伝えていたのは、「英語を話せるようにならなければ、正確に言えるようにならなければ、じゃないんだよね」って。私、留学してた話も子どもたちに話した。なんで留学しようと思ったかって言うとね。

ほら、生まれてこの方日本語喋って生きてきたじゃない、今まで私たち。で、日本語しか話せなかった場合、1億2000万人くらいの人としか会話ができないんだよねって。私、初めて海外旅行に1人でインドに行ったんだけど、その時に愕然としたの。誰とも会話ができなかった。日本人を探さないと、自分が今感じてることすら共有できる人がいなかったくらいに、英語苦手だったから全然話せなくって。

でも、英語ってすごいのが、もちろんアメリカに住んでる人、イギリスに住んでる人は母国語が英語だから、じゃあってなった時に、英語で会話ってのが一番スムーズなわけだけど、中国人の人と日本人の人が話す時、インド人の人と韓国人が話す時もね、世界共通語って英語使うんだよね。だから、インド人の駅に行って帰ってきたのは英語だったわけ。

そうか、英語を話せるようになったら、一体何人の人と話ができるようになるんだろうって思ったら、英語少しでも使えるようになりたいなって思って留学することを決めたんだけど、留学して思うのはね、大体本気で伝えれば、どんな言語話しても伝わる。絵とかジェスチャーとかいろんなものを使って、自分の伝えたいことを伝えようと思ったら伝わる。

それの1番多くの人と、世界に住んでいる80億人の多くの人と伝わりやすいツールが英語だって。いう世界に私たちは生きていたら、英語には慣れ親しんでて損がない。本当に小学校の頃から英語に触れられる皆さんが私は羨ましいと思う。

だから、英語の時間は全身を使って、なんとか自分が伝えたいことが相手に伝わるんだっていう経験を、英語の知ってる単語を少しでも多くして。例えば、「買う」が『buy』である。これはね、英語っていうのは過去形とか過去分詞形とか色々あって、『私はりんごを買った』は『I bought an apple』みたいな風に言わないといけないとかあるんだよ。でもね、伝わるの。絵描いて、りんご、『buy』、『want』って言ったら伝わるんだよって。

外国で『want』は欲しいね。『buy』これ。『apple』、『apple』って言わなくても、りんご、りんごって言ったら、大体は『OK, OK, buy appleね』って言って、こう連れてってくれたりするわけ。そのコミュニケーションは1つの、一番伝わりやすい英語を使って楽しむっていう経験を、みんなと一緒に全力で楽しみたいと思ってる。

皆さんきっとグローバルに活躍していく人に今後なっていくと思う。英語の知ってる言葉をちょっとでも増やして、全身使って自分の思いを表現できるようになったら無敵なんだよ。だから楽しもうねって話をして、英語を使ってなんかやってた。

英語で言わなければいけないじゃなくて、伝わりゃいいんだよ。だから『Apple』が出てこなかったら、りんごって言いながら、りんごの絵を描いたらいいよ。ジェスチャーでりんごを表したらいいよ。知ってる単語をたくさん口に出して言ったらいい。伝わるから、それを楽しもうねって言ってたので、私自身もなるべく英語でその時間話すようにしてたし。それは難しい言葉を言わなくてもいいんですよ、伝われば。

みたいな、その1つのその例としていたいなと思ってたから、日本語で説明しちゃうんじゃなくて。『Oh, no!』みたいな。『Oh my god!』みたい。『Oh my god!』なんて言うんだったっけって言うと、ALTの先生とか助けてくれるわけ。『What up?』とかって言って。それも子どもたちも楽しく見てたし、一緒に楽しんでた。

だからさっきその当時の子どもたちが発表している動画を、『こんな感じだった』って、ここでお見せられないですけど、プライバシーの問題でお見せられないけどお見せしたんですけど、僕らに。すごい楽しそうじゃないですか。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

めっちゃ楽しそうだった。めっちゃ楽しそうにやるんですよ。全身で。英語の授業ってこんなんだっけっていうぐらい、なんかすごいみんなワイワイしてましたね。

それも伝えていて、日本人って割と大人しく聞くじゃない。なんかの発表とかコンサートとかも。海外すごいよって。あの、『Wow!』みたいな。『Yeah!』みたいのもそうだし、『Bravo! Bravo!』みたいな。『Woo!』とかっていう反応は、日本と全然違うんだよねって。それは海外に私はよく旅行に行くし、留学もしてたから。だから、反応をさ、ちょっとグローバルに行こうよって言ってたから。

子どもたちがなんか言うために、『うおー!』みたいな。

そうそうそうそう。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

あれ、すっごい楽しそうで。一緒に楽しんでやってたし。だってね、なんだっけ。『I like かまぼこ』とかって、大きなかまぼこの写真持って、食べるあのジェスチャーをするので、かまぼこを紹介している動画だったりしたんですけど。あれでいいんだって。伝わるからっていうので楽しんでましたね、英語の授業はね。

だから本当よく話しかけてた、修学旅行とか。

すごいな。それ5年生6年生って感じ?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

それは一緒にいたの6年生でしたけど。通じた、通じたとかって言って。わかった、わかったとか。多分こうやって言ってたみたいな。すごい楽しんでるのって本当に素敵なことだな。そうやって言葉ってツールとして使っていくものだよなっていうのを、なんか一緒に楽しむ時間として、小学校に英語が入ってくることってのは、私はいいことだなっていう風に思ってましたね。

文法よりも「伝わる」ことが重要

なるほどね。とはいえ、あまり早い時期から英語勉強したって、なんか日本語教育の邪魔になっちゃうんじゃないみたいな意見もあったりするとは思うんですけど。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

まあね。だから、わかんないな。つまりは、自分の思っていることっていうのが、言葉で伝わってアウトプットできりゃいい話なんですよね。だから、日本語を疎かにして英語やったらいいと私は思わないです。日本で生きていくのであれば。とは思いますけど、でもツールはたくさん持ってった方がいいなとは思いますね。

なんか、じゃあ日本語を使いこなして、日本語として確立するのはいつですかって言ったら、私まだ確立してないような気がするし。

難しいすよね。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

いつ確立するんですか、日本語。みたいな話だから。ツールとして色々持っとくことっていうのはすごい楽しいし、言語が違くたって大した問題じゃないよねって思って使えることって、すごいなんか子どもたちにとってすごくいいことなんじゃないかな。英語を通してなんか一緒に学んでいく中で、すごく思ってましたね。

例えば、今の埼玉の話をご家庭に持ち込むとしたら、英語って楽しいんだよみたいなことを経験させる。

あ、っていうことが、英語の今後の中高の教育に結構関わってくるのかなみたいな感じ。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうですね。楽しむのいいと思う。英会話のなんか色々とか、ラジオとかもたくさんあるじゃないですか。ああいうのを親御さんが楽しんでることみたいなのもいいと思うし。

私、すごいその子どもといた時に、外国の方に話しかけられたことっていうのがあって。何の時だっけな。一緒にスーパーに買い物しようとしてたら、クリスマスかなんかで。才能爆発教室だ。お買い物に行こうとしてた時に、外国の方に道を尋ねられたんですよ。

英語で。私も全部英語が今スムーズに出てくるわけじゃないんですけど、「あ、ここに行きたいんですね」だとすると「この駅じゃないですよ」みたいな。「今どこにいるかというと」みたいなのを英語で言ってたんですよ。そしたら子どもたちが「かっこいい」って。

言ってみて。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

「できるように」「あ、すごいかっこいいね」って。「でもね、左に行けっていうのは僕分かったよ」みたいなのを横で話してて。「ステーションはあれでしょ、駅でしょ。駅。ステーションがあっちってことじゃない?」みたいな。横で子どもたちがわしゃわしゃ言ってて。

なんか大人もだから、私も英語かと全然そんなことはないんですよ。相手が言ってることは分かって、自分も伝えられる言葉で伝えた。そしたら、すごい嬉しい。『ありがとう』ってなって。「いや、こちらこそ会えて嬉しいよ」で、『Have a nice day!』みたいな、こう会話ができることって、なんかいいじゃないですか。国を超えて、言葉を超えて。みたいなのをなんか一緒に楽しんでいけたらいいのかなと思いますね。

今なんかYouTubeちょっと開けば海外のものはたくさんあるわで。海外のちょっとした面白い動画とかに、今は日本語訳とかをつけてくれてるものもすごく多い。最近私はK-POPが好きだから、韓国語の、韓国のやつの日本語の訳を聞きながら、だいぶ分かる単語が増えてきて、韓国語で。嬉しいんですよ。

たまに家で使ってみたりするんですけど、旦那さんがまた興味がないのでは?みたいな。でもなんか家でいろんな言語を使いつつ、「韓国語だとこうだよね」「英語だとこうだよね」「じゃあこれから今からさ、10分間英語縛りでやってみる」みたいなのは楽しいですよ。伝わらない中、どう伝えてみるみたいな。「言葉浮かんでこない、絵描こう」みたいなのを、別に日本語じゃなくってもいい。日本語はね、もちろん大切だけど、伝わることが大事で、なんだって伝えられるよねみたいなのを家庭で楽しむのは私は好きだなと思いますね。

文法は後回し:フレーズ学習の有効性

のんちゃん先生
のんちゃん先生

まとめるとなんか、英語を学ぶ時に、私なんか間違った英語学習を子どもの頃したなと思うのは、文法が本当に嫌で。

ありません?なんか分かる。めちゃくちゃ分かる。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

英語って難しいんですよね。その三人称みたいなやつも、『s』をつけるだ、つけないだ。『an』なのか『the』なのか。それともこう複数形になるのかみたいなやつが本当に嫌いで。不規則動詞とかね。めんどくさい。過去形も過去分詞形も。

正しく言えないと恥ずかしいみたいなのがあると、何も出てこないんですね、口から。それがすっごい嫌で、英語に対して苦手意識があったし、『外国人怖い』みたいな。私は正しく喋れないからダメだみたいに思ってたんですけど、すごい間違った学び方をしたなと思うんです。

本当に外国に行ってみて生活してみて思うのは、ドイツ人もフランス人も全然正しく喋ってない英語。言葉並べて言ったら伝わるじゃんの中で話してるんですよ、皆さん。全然バンバンでも話してる。伝わってる。問題ないしね。それ今の過去形だったけど、みたいな風に言うネイティブもいないんですよ。

だってそうじゃないですか。片言の日本語で一生懸命伝えようとしてくれる人が、『これた食べる』のが『食べた』だったとして、「あ、それはね、『食べた』ね。『食べる』じゃないよ」みたいな風に言う人、相当性格悪いっていうか、あの、いない。伝わればいい。

「こんなに楽にあの関わっていけるものなんだ、言葉って」って思ったんですよ。だから、なんかそういうものとして一緒に関わっていけるものに英語をしていく関わりっていうのが、小学校から始まったんだなっていうのが英語教育と捉えていただけたら、そんな風に親御さんも関わっていただけたら、子どもがでたらめなその過去形とかを言った時に、「違うよ、今のは『is』だね」とかって言うんじゃなくて、「あの、いいね、いいね。伝わったよ。りんごが食べたいって言ったんでしょ」みたいな。コミュニケーションの1つのツール、道具が増えたなぐらいな感じで楽しんでいけたら、すごく将来の幅が広がっていくんじゃないかなっていう風に思います。

小学校で英語教育をしない方がいいんじゃないかっていう人の意見の1個は、やっぱり文法なんですよね。日本語と英語の文法が違うから、ごっちゃになっておかしくなるんじゃないかみたいなとこがあったりとかすると思うんですけど、そこの懸念点とかはどうでしょう?

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

だから文法教えてないですよ、埼玉は全く。

あ、いいすね。文法教えてないからこそ、そういう中学校3年生時にそういう80何%っていう数字が出るんだって感じだ。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

わかんないけどね。わかんないけど、私はその英語の教育が導入された頃から、割とその研修に深く関わることとか、英語の専門のところに深く関わるところとかがあって、いろんな会議にも参加しましたけど、目的は文法を正しく伝えることじゃないんだっていうのは何度も確認されてたんですよ、そこでは。

それでも教えたくなっちゃう先生が指摘している場面は何度も見たから、徹底できてるとも思ってません。でも、私たちが心得ていたいのは、文法を正しく教え込むことじゃない。大体普段使いしてなければ、文法なんてすぐ飛ぶ。半年留学したってできない、正しくなんか使えない。言語じゃないものの文法なんか。

だから、それは将来ビジネスとかでめちゃくちゃ使えるようになった時に、その人が必要に応じて学べばいい話で。文法を正しく教えなければにあんまりにもなんかそこに注目をすると、こんがらがるだろうし、つまんないものになると思うんですよね、すごく。

間違いない。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

だって本当に全然日本語と違うんだもん。大体単語が出てくる順番が違うんですよ。私がすっごい混乱するのは、『No』っていう時と『Yes』っていう時が違うんですよ、英語と日本語。

あ、違うね。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そこに行かないんですかみたいな聞き方をした時に、「そうですね、行かないです」っていうのが日本語。行かない事実に重きを置くから。英語の場合は、「いいえ、行きません」になるんですよ。行かないんですね。『No, I’m not』。これがね、大困難ですよ、正しくやろうとするとね。

くらいに捉え方が違うものなので、正しく正確に言わせようと子どもに思ったら、結構大変なことだと思う。でも今、グローバルにいろんなバイリンガルに話す人の話し方とか見てると、そのイエスだ、ノーだがひっくり返ったところで大した支障はない。

いろんな言葉で、日本語で伝わらなかったら英語で言ってみよう、英語で伝わらなかったら、じゃあ韓国語で言ってみようくらいな感じでもいいと思うんですよね。何か語彙が一番豊かなものが1つ頭の中にあって、それで基本的に思考を働かせますっていう土台があったら、いくつツールは持っていてもいい。その正確さばかりを求めたら、まあ苦しいものになるし、こんがらがってるっていうものなんじゃないかなっていう気はします。

そもそも日本語もなんだかんだで文法曖昧ですよね。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

曖昧です。曖昧ですよ。「れる」「られる」問題とかね。どうでもいいかなとか思っちゃいますけどね、私は。だって敬語だってひどいもんですよ、大人も。『やってくださいました』みたいな。『いらっしゃいました』みたいなやつも、なんかどこをへりくだったんだみたいな敬語になったりするじゃないですか。『ポテトサラダになります』とかね。『1000円から頂戴します』みたいなやつ、どっから来たんだ、『1000円から』ってっていうみたいなのとかありますよね。『こちらポテトサラダになります』。ポテトサラダになるのみたいなやつね。

だから言葉って変化していくし、相手に伝わる形で伝えられたらいいんだと思うんですよね。

あと、日本人が普段使ってる日本語の中でも、英語として使えるカタカナ語が約2000語。子どもが使うネイティブな人たちが使う子どもの英語の単語も大体500から1000ぐらいらしいんですよ。日本人がもうすでに知ってるのが同じぐらい、2000近くあるので、結局単語レベルで言えばなんだかんだで通じるんじゃないか。

通じる。生きていける。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

そう、本当にそう思いますよ。だって単語を並べて言ったら伝わるんですよ、大体。海外で生活した時に、海外旅行行っても思う。だから自信持っていきましょうね。苦手意識をなくしていこうっていうのがすごい大事なんじゃないかなと思いますね。文法は大丈夫ですよ。可愛らしいくらいなもんですよ、間違えると。外国の方が話す日本語可愛いじゃないですか。

なんか12、3カ国語話す人がいるんですけど、YouTubeの動画で。絶対フレーズからやるって言ってました。だから文法とか絶対見ない。だから文法とかやっちゃうと、そこに囚われて自分が話せなくなってしまう。単語とかも同じで、意味とか分かっちゃうと、細かく分かりすぎちゃうと、この時こうどうすんだっけってなって分かっちゃうんで。フレーズで。

生徒T
生徒T
のんちゃん先生
のんちゃん先生

フレーズで。『あ、こういう時はこういう風に使うんだ』っていうフレーズを勉強するっていう風に言ってて。へえって思いましたね。僕ら中学校1年生の時から文法やってたから。

そうで言うと、いいと思います。今小学生がやってるのってフレーズ、フレーズだから。『Do you like what you like』みたいな。みんなでこうやってやる。だから、『What sport do you like?』『What fruit do you like?』みたいなやつがパッて出るんだよね、その子どもたちから。

それが正しく日本語に訳すと、「あなたはフルーツで言うと何が好きですか」なんて、それが出てこないの、子どもたちの中から。なんか好きなやつ聞いてるやつとしか出てこない。正しく訳せることよりも、このフレーズがパッと反射的に。違うと思った時に『No, I don’t』って。全部にって。それは『No, I’m not』だよとかっていうのあるけど、どうでもいいんですよね。『No』が言えたらみたいな。フレーズ学習はやれてると思う。

この記事を書いた人: 梶谷希美

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