「算数苦手」を「算数好き」に変える魔法の授業法
あなたのお子さんは算数が苦手ですか?多くの親御さんが感じる「我が子の算数への苦手意識」という不安。でも、実は算数の学びは階段のようなもの。一段ずつ自分のペースで登っていけばいいんです。のんちゃん先生の教室では、苦手な子も得意な子も、それぞれの段階で楽しく学べる工夫が満載!
「できた!」という小さな成功体験が積み重なれば、「算数って楽しい!」という気持ちが自然と芽生えます。
先生、視聴者さんから質問です。『うちのこ、算数が苦手なんです。けれども、見てて心配です。どうしたらいいですか?』


うん、算数、私も苦手です。心配になりますよね。どうしたらいいですか?で言うと、
結構学年によっても見方が全然違うと思う。苦手な子で分けるとしたらどういう感じで分けたらいい?小学校低学年みたいな。

算数は積み上げ式!どの段階からでもやり直せる

それで言うと算数の授業をする時に、必ず学年の最初に一番最初の算数の授業で、私が話してた話っていうのがあるんですよ。書いてみたんですけど、算数っていうのは積み上げです。新しい単元に入ったからとて、前の学年のことがどうでもよくなる時っていうのがあんまりないのが算数。だから、高学年を担任する時ほど言ってたのは、『1年生2年生3年生4年生5年生の時、算数大嫌い全然やってきませんでした。6年生は頑張ります』で、『分かりました』って。なかなかならないのが算数です。『できるようになりました』とはならない。

こんな感じなんだよって話してるんですけど、積み上げで1年生に習ったことに対して2年生に習ったことがあって、3年生4年生5年生6年生、今ここです。と。で言うと、例えば1年生2年生ちょっとずっと先生の話を聞かずに遊んでましたと、なった場合どんな状態になるか?というと、この頭ほらよいしょって上がっていけるでしょ?
頑張ればなんとかなりそうな、


全然全然これ上がれる距離ね。よいしょって1年間の積み上げでよいしょって上がってっていう風に上がっていける階段なんだけど、1、2年生すっ飛ばした場合、3年生になった時どういう状況になるか?というとこうなんだ。
おあーってなってる?


どんなに頑張ってもちょっと登れないみたいになっちゃったりする。これがじゃあ5年生まで何もやってこなかった6年生ここだよここって

ひえーみたいな感じじゃない。じゃあもう諦めましょうか?っていうそういう話じゃなくて、焦らずに戻ろうと。1年生2年生の時のことから分かるところからやっていったら、今の6年生でやってることにつながっていきます。

いい例を言うと、私は『5年生までずっと学校行ってませんでした。6年生から学校通い始めました』っていう子、『算数の勉強もお家でもしてませんでした』っていう子を担任した時に、『じゃあちょっと頑張ってみようと思う』って話だったから、『じゃあ1年生の時のところから戻って一緒に放課後勉強しよう』ってやったらね、その子はすごいやる気だよ。やる気になってやったらね、1年生の学習ってね、3日で終わったの。
早っ!


そんなもんだよ。

すごくその丁寧にやっていけば違うかもしれないけど、2年生の学習で分かるところと分かんないところみたいなのを見ていった結果、2年生の学習は1週間くらいで終わったのね。そういう風に別に学び直しっていうのはいつからだってできる話だから、あのーこの状態になっちゃってる人、6年生の学習始まってまず分かんないってなるかもしれない。分かるところもあると思う。じゃあ分かんなかった時にどこでつまずいたのかっていうところを、私は一緒に見たいと思うし、一緒に戻りたいとも思うよ。

だから、おっとっ!てなった時に、『だから俺は算数ダメなんだよ』とか、『だから私は算数は無理なんだ』って思わずに、週に1回何年生の学習でも頑張ろうよみたいな時間は作るから、一緒に一段ずつやっていこう。正直ね、算数全然分かんなくても生きていけるから、人生は。実際は生きていける。それで自分はダメなんだと思う必要はないけど、分かんないって思ったら戻るっていうのが算数の基本だから。

クラスにはね、クラスの本棚にはね、1年生から6年生まで復習できる本が3冊くらい入ってるから。その中で自分が勉強したいところには自分の名前書いて付箋が付けられるようにしてある。だからそこからやっていけばいい話。だから、苦手な人は苦手な人で一段ずつ楽しんだらいいし、得意な人はぜひ算数こそ説明力みたいなのが身につくから、困っている子にどうやって説明したら分かりやすいだろうかできるようになったら先生のレベルを超えていく話だから。それぞれのペースでそれぞれのレベルで頑張っていきましょう。みたいな話を一番最初にしてました。
その結果6年生のテストの平均点という風になったんですか?


最終的にはだいたいどのテストも平均点が90点を超えていた。
とんでもない!


ね、子どもたちが頑張った成果ですよ本当に。あのテスト前の勉強みたいな、すごい頑張ってたし。あの本当に得意な子たちが問題集作って、『みんなでやろうよ』って言ってやったりとかもしてたからありますよ。

あの本当に苦手意識を持っちゃうと嫌なものって本当頭働かないんで、どんどんどんどん『自分算数はできないもの』ってなってしまいがちだけど、戻ってできたできたを少しずつ積み上げていくと、『あ、なんかわかる、なんかできた』って、一番その『あ、正解』みたいなやつって算数が一番味わえるんです。
分かりやすい、分かりやすい。


そうそうそう、ピッタリ同じ数字が出たみたいなやつ。うんうん、とすごくね取り組むにはいいものだったなっていう風には思います。

だから一番最初に伝えるのは「積み上げだよ」って。なんか1年生とか?低学年の算数で言うと割と数感覚的に持ってるからね。授業中つまんなくてしょうがないと思う。だって、繰り上がりのない足し算、5より下みたいなので45分間使うんですよ。

1たす1は、1たす2は、3たす2はみたいなやつ。45分間それをどう使うかというとブロックを出して。今算数的感覚っていうのを養うためにつって実際のものを使って動かすみたいなすごい重視されてていいことだと思うんですけど、ちょっとしつこいんですよ。

1と2を出して合わせて3、分かりました。と。じゃあ次2たす3、まで5、5、5って子どもが分かってたりするわけですよ。『はいブロックを出して、2個です、3個です。合わせてはこうです、合わせて5です』みたいなのを何度も言ってた。『じゃあ2たす4は』みたいなのを『6』って子どもたち言ってるのに、『はいブロックを出して』みたいな、『左が2です、右が4です、合わせて、はい数えて、6です』みたいなやつを45分間かけてやるんですよ、1年生って。

もう分かってる子にしたら『いいってブロック出さなくても分かってるって』みたいな時間になりがち。なると遊ぶ子が出てくるんですよ、遊ぶ子っていうかサボる子。ブロックやらない。『おれ分かってるし、解けてるし』みたいな子が全然来て、全然規律が取れなくなって、ブロックですよ、遊びたくてしょうがないですよ。投げる子とか、くっつけて遊ぶ子とかが出てきて、何の授業やってるのかわからなくなるみたいななのが割と低学年では多いから、とは思います。
ちなみにさっきの数感覚って話ができたときと、数感覚を養うにはどうしたらいいとかありますか?


数感覚は普段から、普段の生活の中でいっぱい子どもに問うたらいいと思うんですよ。飴食べた、いっぱい何個食べたのって言ったら子どもがゴミを数えたりする。『6つ』とか言ったら『6つか、6つか』って?『じゃあお兄ちゃん何個食べたの?お父さん何個食べたの?どっちの方が多いの?』みたいな。

数は普段の時にどれだけ数に関する質問ができるか?とか、数について子どもがん?ってなるような質問ができるか?っていうのは日々の生活の中ではすごい大事かなと思います。1年生の時に私がすごくやっていたのは授業の導入っていう、導入って一番最初、『これから算数の授業を、学習を始めます。よろしくお願いします』の後にまず何をするか?って一番大事だと思ってたんです。
数感覚を楽しく養う方法

授業が始まった瞬間に『やった!算数だ。今日は何をやるんだろう』ってなってる子一人もいないんですよ。そうですよね、いないですよね。『皆さんそうでしたか?』って言うと全然なんですよ。『ああ授業だ。もうちょっとどっちボールしてたかったな』とか『早く終わんないかな』とか?『これが終わったら給食だな』とかを考えてるわけです、子どもは。とか『なんかめんどくせえな』とか多分思ってるんです。私は思ってた。

そこでなんか楽しそうな状態にするっていうのが授業の最初の冒頭5分の導入ってすっごい大事だと思って。どの学年をもった時も、その導入が子どもたち参加型で、なんか簡単だし楽しいんだけど、数の間隔が身につくとか、なんとなく掛け算が分かるとか?なんとなく割合の感じが分かるみたいなものを入れたくて最初の5分で組み立てたんです。
100玉そろばんで遊ぼう

けどそれで言うと、1年生ですっごいすっごい使ったのが100玉ソロバン。100個玉が付いてるんですよ。使ってたやつはこの10倍くらいのこのくらいの大きさのやつ。使ってたんですけど、お家とかでもこういう風に使って数感覚っていうのはなんか身につけていくとすごいいいなと思うんですよ。

なんかどう使ってるか?全然わかんない、どっちが表表も裏もないんです。子どもがわかればいい。子どもがわかればよくて、この1っていうものは1個だっていう感覚を身につけていくのにいいんです。1年生の一番最初で言うと『10の数まで数えましょう』みたいなのが最初に出てくるから、『じゃあ数えるよって10いくよ』って順列って言って『1、2』先生が動かしたところだけ数を数えてねって言って、やるんですよ。

『はい』って言って、子どもたちが『1』って言って、『いいね、元気がいいね、2』とか、『3』とか、『あ、引っかかった、4』って言った、『動かしてないよ』とかって言うの。『引っかかっちゃダメだよ』とか言って、『4』とかってやりながら、最初はあるんですよ、『5、6、7、8、9、10』。次、『じゃあレベルアップいくよ、逆で10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0』ってある。

で、これを逆順をスピードアップ!とかって言って、止まる。スピードアップしちゃうんだ。そう。どれだけ自分の手が早く動くかのとこで、こうやってやるんですけど、『1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、逆もいけるかなー』とかで、『1、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0』。で、これだけで1年生なんか割と楽しく乗ってきてくれる?最初の5分。みたいなことを、一番最初の授業のとき、授業の一番最初のところに、取り入れて『よし、じゃあ教科書の問題いくよ』ってなると、だいぶ子どもたちの頭が授業モードになって、算数モードになって入ってくれる。

何にも言わずに『始めます』って『教科書何ページを開いてください』ぼけ~っみたいな感じだから、それで『ほら開いてない人がまだ5人もいますよ。何ページって言ってるでしょ』みたいな始めだと、なんやら全然面白くなさそうじゃないですか?これが、『これ』って言ってる子が最初に5人くらいでもみんなが言ってるとそのうちみんな言えるようになっていくし、分かんない子も聞いてて、あれが8なんだっていうのを目で見て、耳で聞いてるわけです。そのうち自分も加われるようになっていくっていう繰り返しになっていくので。

最初のテンポを作るところと数間隔を身につけるっていうのでこれを使っていて、これいろんな使い方ができるんですよ。例えば二飛び、二飛びの数って言ったらかけ算の2の段と一緒なんですけど、2つずつ動かす『2、4、6、8、10』。20までの数になったら『12、14、16、18、20』っていうのが唱えられるような、その二飛び逆とかも『はいまず20、18、16、14、12、10』みたいな『8、6』みたいなのをやると、2の段の間隔っていうのがなんとなく身につく。

で、3とび。3とびちょっと難しいので、だいたい次30とか50くらいになったら5とびでやるんですけど。『5、10、15、20、25、30、35、40、45、50』。で、子どもたちが好きなのは10とび。うん。ははは、超簡単。『10、20、30』みたいな。これで100までの数っていうので、じゃあ、いろいろ使えるの、本当に。100、逆からとかっていうのは。『はい、100、次は?99!』みたいな。『98!』これも全部やんないですよ。飽きない程度にやるので、90くらいまでいったら『すごーい。100から90まで逆いけたねー』みたいなとか。

『じゃあ今日は50から始めましょう』とか、『4とび、6とび、7とび』とか、『8とび』とか、その子どもたちの感じに合わせてこれを動かすことで、数感覚っていうのを見つけていく。
それ家でもできそう。

さくらんぼ算って何?

そう。あと、子どもたちがというか親御さんからよく質問を受けるのが『さくらんぼ算って何なんですか』みたいなのを、1年生の親御さんから質問を受けるんですよ。今教科書で子どもたちの足し算くり上がりのある足し算とくり下がりのある引き算ってさくらんぼ算っていう方法で教えてるんですけど、私たちが子どもの頃ってなかったんで。なかったんですよ。私も先生になってびっくりしたんですよ、なんでこれだって。

今なんかこう、繰り上がりとか繰り下がりっていうのを、さくらんぼで考えるとわかりやすいですよって、さくらんぼ算ってやるんですけど、『なんすかそれ』って大人が多くって、『子どもが理解してないとどう教えていいかわかりません』って質問をよく受けるんですよ。
そんなのなかったですよね。わからないもの教えられないし。


そうそうそうそうそうそう。で、さくらんぼ算って。例えば繰り上がりのあるたし算って、例えば6たす7とかあったりするんですけど、うんうん。で、昔はこの6たす7はって、うん。『うーんとうーんとうーんとうーんとうーんとうーんと13』とか計算したわけですよ。


それが頭の中がどうなってるかっていうのを分解したのが桜んぼ算で、6たす7って出てきたら7と組み合わせて10になる数っていうのを考えるんですよ。7と3を組み合わせると10だから、6を3ともう一つの6を3と何とかに分けるとしたらって考えるんですよ。『たす3と3に分けられる』と。で『3と7』、ここ、これバナナ作るとかって言ってたんですけど私。10のバナナを作って10たす3で13っていう。この頭の中のことをさくらんぼにして考えようっていう教え方を今していて、さくらんぼ算って呼んでますね。

そう、繰り下がりのある引き算だと、15たす7は8になる。んだけど、15から7、5から7は引けないからっていうので、15を10と5の5に分けましょう。で、10ひく7は3。で、もともと分けた5と3足して8っていうのを教えるのがさくらんぼ算。これでいうと、『じゃあ10は何と何に分けられる?』っていう感覚ってパッと分かること分かんないこといるんですよ。

だから『じゃあ10の束の10の束作るよ』とか?なんかいろいろ言ってたと思うけど、『10は3と』って言ったら『7』って。あの百玉ソロバンの5って5で色分かれてるんで分かりやすいんですけど、『5と2だから7』っていうのがすぐ分かるようになってる。『10は1と9』『もう一個いくよ、10は4と6』みたいなやつを何度も何度も教室で唱えるんですよ最初の5分に。

『じゃあ100玉そろばんなしでいくよ。10は2と8』みたいなやつも何度も何度も唱えながら、『10は何と何』っていう感覚が身についてるとここが早いんです。なるほど『10は7と3』っていうのはすぐに出てくる。で『6は3と3に分けられる』っていうのも、日々これを見ていると『6は3と3』とかっていうのもすぐに分かるわけじゃないですか。なんかそういう感覚を身についているために一番最初の5分間、100玉そろばんはよく1年生の教室では使ってましたね。低学年のお子さんとか?これから小学校に入るお子さんとかは、これ使って遊ぶだけで楽しいと思いますよ。数えてみよう。
自分も欲しくなりました。


ね、ぜひぜひ使ってください。これ強くなると思う。『10を何と何に分ける』とかっていうのもそうだし。
最初に算数が得意になってればあとも算数得意っていうイメージ持てるかもしれないし。


そうですね。あのイメージは持ちやすくなると思うし、実際計算も早くなっていくしっていうのはこの数感覚っていうのがすごい大事だなぁと思いますね。

あとなんかよく聞くのは『うちの子いつまでも指使ってるけど大丈夫ですか』みたいな。これも100玉ソロバン使ってくださいと思います。10しか数えられない、そうそうそう。でも別になんか私指使うことが悪いことだと思ってなくて、一番手っ取り早く使えるの指じゃないですか?『数』っていう感覚を身につけるときにこれなんで使っちゃ悪いんだって話で、よく『手使わない』みたいなのをされてる子どもをよく見るんだけど、手使うことが恥ずかしいことだみたいになったら、なんかちょっとやりづらくなるんじゃないかなっていう気はしますね。

私は自分は3年生4年生くらいまで手使ってることでした。さっき出てた桜も計算とかなかったので、6たす7とか本当難しいなと思ってて、7とか捉えづらい数字だしいつも『13』ってやってました。やってましたけど、そのうち『こんなもんか』って思えるようになったり、まあ最終計算機あるし、スマホに電卓ついてるんで大丈夫っていうところで関わるのがいいんじゃないかな。

なんかあの本当に『心配』みたいな『指使ってるの心配、大丈夫かしら』『そんな掛け算間違うの大丈夫』みたいな言われてると、どんどんどんどん『大丈夫なのかな自分』みたいな風になるとより算数から遠ざかっていく、『自分は苦手なんだな』っていきやすいと思うんですよ。私自身算数苦手意識はその辺ですごくあるので、でも大丈夫、生きていけるから。だって計算機計算してくれるし、得意な人がだいたいすぐ答え言うから。
言いたくなっちゃう。


そう、そうそう。『これとこれあれ?じゃあ何パーセントになるっけ』みたいな、だいたい私よりは早く答える人いるので、最近は考えないことにして、『あれ何かけるとなんだっけ』って言ったら答えは誰かしらから出てくるもんなって。そんなに『うちの算数ダメだから心配だわ』っていうよりは『大丈夫よ今の時代』ね、すごく便利な文明の機器っていうのがあってね。
アレクサも教えてくれますからね


アレクサも教えてくれる。Excelなんか誰かが数式を置いてくれたら、あとは全部Excelがやってくれるんで。計算する必要ないですよ。なので、なんだろう、階段状になっている算数っていうのをできるところから、『できるできる、自分できるね、計算できるね、掛け算をやってみようか』って、『掛け算の仕組みでこんな感じだよ』みたいな、なんか楽しくやってけばいい。で、できなかったら、『大丈夫、大丈夫。便利だから』と思いますね。
文章題が苦手な子どもへのアプローチ
算数でいうとよく詰まるのが文章題。


文章題ね。なんかそうですね、文章題が苦手っていう風に先生から言われたり、やたらと算数の裏の問題ができてないとか、思考判断みたいなところの成績が悪い場合、文章題が苦手だったりするんですね。文章題が苦手な子って、いくつかパターンがあると思ってたんですけど、すごく最初の段階で多いのは、そもそも文章を読んでない。
理解してないじゃなくて。読んでない。


読んでない。
ほほー。何年生でも。


うん。読むのめんどくさいじゃないですか。
確かにね。


そう。で、子ども的に言うとですよ。算数のテストでいい成績を残さなくても全然大丈夫なんですよ。うんうんうん。もともと負けん気が強いとか、もともと完璧主義とか、もともとちゃんとやりたいタイプの子は、お母さんも喜ぶし、いい成績とるぞみたいな感じで一生懸命読む子っていうのはいいんですよ。『めんどくさー、別にこれやったって何がもらえるわけでもないし、俺はサッカーの方が好きだし、それよりも早く給食食べたいし』みたいな子は、適当に数字を見て適当な式を書いて終わりにするんですよ。だって、それで30点を取ったからといって、その子の給料が減るわけでもなし、その子の夕ご飯がなくなるわけでもないわけです。人が必死になる条件ってのは揃ってないわけですよ、学校における勉強において。

なんかあだからといって『100点取ったら1000円あげるよ』みたいのがいいとも思わないんですけど、そもそもね読んでないっていうのが多いので、もともとすごくその勉強に対してやる気のないクラスっていうのを持つことが多かった私は、一番最初の授業とか?特にだし最初の1週間の授業っていうのは『あ、算数楽しい』と何とか何とか思ってもらおうっていうところがあって工夫し始めたところで言うと、子どもたちが読みたいと思う文章に変えちゃう。
なるほどね、例えば?


大体、多いのは、『ゆみこさんが折り紙を10枚持ってきました。お兄ちゃんに5枚あげました。残りは何枚になりましたか?』みたいな。
よくある感じ。


文章題が多いんですけど、大体、ゆみこさんに興味ないわけじゃないですか。折り紙、お兄ちゃんが何枚取っていこうと関係ないじゃないですか。それを、例えばですよ。例えば、クラスの子どもたちに変えちゃう。じゃあその時のクラスが今の問題だと、1年生だから1年3組だったとしましょう。『1年3組にエクレアが10個配られました』。
40人のクラス。


そう、『争奪戦だね』みたいな。『エクレア10個、本当のこと?!』って。『本当じゃない』ってやるんですけど。『1年3組にエクレアが10個配られました』、『うおー』みたいな。最初の方とか『美味しそうなエクレアね』とか?10個用意するわけですよ。『誰食べる?誰食べる?』って。『俺、俺』みたいな。『えー、する?』みたいなのをまずやるわけですよ。

で、その後に、『先生が5個食べました』。『先生、5個も食べるの?!』みたいな。『先生、日々頑張ってるので、5個は食べます』みたいな、『先生が5個は食べました』。『はい、みんなが食べられるのはあと何個でしょうか?』とかって言うと、全然こうやってなってる子も必死になってるんですよ。『5個、見て。5個、5個しかねーぞ!!』みたいな。で、それだけで必死になる。

文章読んでますよね、まず。つまりどういうことだっていうのを、その美味しそうなエクレア10個が、先生人形みたいなのが出てきて、口上げて、バーって入れるわけですよ。『やめろー!』とかって。悲鳴が起こる中入れるわけですよ。『はいみんな、5個です』みたいなのをやると、やっぱり楽しい算数にはなるんです。一旦、『算数どうでもいいし』みたいな子も必死になって考えるんです。面白いからね。

あと、子どもたちがその時夢中になっているアニメ。今だったら鬼滅とか出したくて、鬼滅とか、ドラえもんとか、1年生だったらドラえもんとか、その辺のピカチュウとか。なんかその辺を出すとのびたがね持っていたドラ焼き10個、ドラえもんが食べちゃう。とか、なんかそういうののなんかちょうどいい面白いキャラクターと数にすると、子どもって笑いながら一緒にやってくれるので、で『計算式こうだね』みたいな。その次の時とかに、また先生はもっと食べたりとか。
もっと食べたり。


で、三つの式とかになると、よくあるのが『バスに何人乗っていました、何人降りました、何人乗ってきました』みたいなのがあんまり盛り上がらないんで、だからエクレアで言うと『先生は5個取っていきました』。何でもいいですよ、みかんでも何でもいいですけど、『先生が5個取っていきました。が食べきれなかったので2個戻しました』ってすると、『残りは何個』みたいなのの方が盛り上がるし。

その時クラスで盛り上がってる何か?その前の日に給食のプリンがすごい話題になったらプリンにしたらいいし、そんな風にやると、すごい楽しいものがあるんですよ。文章題を解く能力って文章を読んで、それを頭の中で絵とか図とかに置き換えられるか?って問題。そもそも文章に興味がないと置き換えてないんです。
なるほど。


置き換えてない。

で、そのままいつもドラえもんが登場してくれるわけじゃないし、いつも先生が何かを奪っていくわけじゃないわけじゃないですか。算数のテストとかで言うと。で、こうやって盛り上がって、『いや、みんなすごいね』と。うんうん。『ここってなんか文章題のところだからさ、つまんないとかさやだなーとかいう人がいっぱい出るとこだけど、みんなはすごいね、すごい集中力だね。じゃあつまらない普通の問題出します。それでもできるでしょうか?』って言う。

『すごいな、ゆみこさんが』みたいなやつを『できるよー』みたいな子どもたちが言う中、『そうか?じゃあ次の教科書の問題もできそう』って、『今度先生問題文書かないよ。じゃあみんなで読むよ』みたいなのをやって、みんなで読んで、できた人から持ってきて丸もらったら給食みたいな風にすると、『うわー』ってやった、すごい、なんか時間内に終わったねみたいなことはよくやってましたね。一番最初の子どもがつまずきそうな導入のところの文章題をどれだけ面白く楽しく子どもが参加しやすいやつにできるかみたいな工夫をちょいとするだけで、割とね、子どもは取り組みやすいみたいな工夫が文章題はあるかなと思って。
面白いですね。他にも算数でつまずきそうなポイントってありますか?


ありますよ、算数は。
終わらな。

忘却曲線を活用した記憶定着の工夫

本当めっちゃある、めっちゃあるから、だから最初の5分間導入のところで言うと、いつも前のとか前の前の時間にやった復習の一問一答みたいな、バンバンバンバンやるっていうのを中学年高学年ではよくやってましたね。

人の忘却曲線ってあるじゃないですか。
忘却曲線って何?


えっと、忘却曲線っていうのは人が物を覚えた時に、どのぐらいで忘れていくのかっていうのを曲線上に表したもので、エッビングハウスっていう人がいて、それによると、20分後に58%しか覚えてない。1時間後に44%しか覚えてなくなって、1日後には34%しか覚えてなくなって、6日後には25%で、1ヶ月後には21%しか覚えてないっていう結果があるんですよ。

これなんか人のその記憶の仕組みで言うと、興味があるものについてはより覚えてるだけど、興味がないものについては本当に覚えてないんですよ。長期記憶とか一時記憶みたいなものに入れないです、興味がないものっていうのは。で、おそらくなんですけど算数のなんとかって、40人子どもがいたらほぼほぼが興味ないんですよね。

その『小数点の次のくらいのことを小数第一位というかどうか』とかってすごい興味持ってる人いないじゃないですか。それよりもポケモンの新キャラがどうとか、次に出てくるゲームは何日に発売するとか、そっちのほうが興味があるから、すぐ覚えますよね、一発で。なので、じゃあそれを長期記憶に入れるためにはどうするのっつうと、いつもう一回復習するかが大事。もう一回その情報に触れると、それがこう保たれるようになっていって、忘れる確率っていうか忘れる割合っていうのが、大体3日後、1週間後、1ヶ月後とかで復習をすると、80%を超える割合で記憶に残るっていうのが忘却曲線の使い方ですね。

そんなに算数に興味を持って生きてる人間いないので、たまにいると思うんですけど、やっぱりないので、昨日やった何かってちょっと忘れてたりするんですよ。『さあ昨日の問題からいくよ』とかって言って『では、小数点の右側のこのくらいのことを何と言ったでしょうか』とかって『はい』みたいな。『忘れてるよ~、昨日のことなのに』とかっていうので誰かが言ったのに『OK、OK、じゃあみんなで言うよ、「小数第一」』とか、なんかそういうテンポのいいところで導入をスタートすることで記憶の定着を図るとかっていうのをしていたり。

つまずきやすいところで言うと、分数の、分数の逆数、分数から分数への置き換えだったり、通分だったり約分だったり、あとは割り算の手順だったり、3桁2桁の割り算とか、その辺になるとつまずきが多くなるから、その辺はテンポよく何度も繰り返すみたいなのをしたり、割合とかっていうのが出てきたら、やっぱね絵にするのがすごい子どもは楽しそうだった。式の仕組みもそうだけど、なんか最初の本の動画で出してますけど、式の仕組みとか分数ってどういうこと、逆数ってどういうこととかっていうことも、よく絵にして教えた。割合もそうすると、おかしいねってなんか間違えると面白いねっていうのに気づく。間違えると面白い事態が起こるんだね、なんかそれもあの、すごく楽しく解説してたかな。
猫使ったり、猫じゃない、犬だ、犬使ったりね。


なんかその辺はまた別の動画でたまに絵を描いてやったらいいような気はするんだけど。割合って間違えると面白いんですよ。私こうよく子どもと一緒に笑ってたのが、だから子猫と親猫の話なのに子猫の方が重いんですよ、間違えると。それも絵に描いてたら『こういうことだね、親猫子猫』みたいな。
もし小学校の算数の中でここの単元をやってほしいっていうのをコメント欄にあれば、ぜひぜひコメントの方でもらえたら。


解説するどう授業するかを。
解説すると面白いかなと思いました、算数って広い。


いろんな工夫がありますね、本当に一つ一つ。
まとめると
算数の苦手意識をなくすために

数感覚とか、やっぱりいろんな計算そうなんですけど、繰り返しが大事で。
日々日々親しむ中に数があるっていうところがすごい大事だなと思うから、やっぱり視覚と聴覚とみたいなところが結びついてるのすごい大事なんですよね。『合わせるってこうだよね』、『なくなるってこうだよね』とか、なんかこう『合わせる』っていうのがすごい大事だから。

そういうところを一緒に、例えばアメ玉食べたとかエクレア食べたとかっていう時に、『いくつなくなった』みたいな。そうすると『お母さんの分いくつになっちゃうの?』みたいな。『今の引き算じゃん!』とかっていうのとか、日々の生活の中に取り入れていくといいし、さっき出した100玉そろばんみたいので遊ぶのもいいし、やっぱり10のまとまり、10のまとまりっていうのを作っていく感覚っていうのが、算数ってすごい大事なんですね。

あとね、時計が12と60みたいなの大変ややこしいんですけど、その辺も日々触れ合いながら感覚っていうのを作っていくのが大事で、算数できないから心配じゃなくて、算数できなくても生きていけるんで、大丈夫、この子は大丈夫っていう、その中でこの子が分かっているとこどこだろう、それをちょっと面白くするとしたら、じゃあ大好きなピカチュウを登場させてみようかと。ドラえもんだったらドラ焼き読んねとか、アンパンマンだったらなんすかね。

なんか面白い材料として物語、ストーリーを作って文章題でストーリーなんですけど、ストーリーを頭の中で図式化とか絵で表せるかみたいなところが、正しく立式ができるかみたいなところにつながっていくので、その辺はつまらなそうだったら面白いものにしちゃえばいいできるので、興味を持ってもらったら、すごいつまらそうな普通の問題も『できますか』って挑戦的に聞いてみると『できます』って言うから、こういう風にして橋渡しをしていったりしたら割と楽しいんじゃないんだな。

本当に大人になってからでも簡単に学び直しっていうのはできるものだから、『何歳までにこれを身につけさせないといけない』って思うと苦しくなる。興味のないものは覚えないんで人は。だから楽しいと結びつけたいし、その子のペースでいいし、いつからだってできるし、できなくても大丈夫っていう感覚を持って、親御さんが向き合うのがいいんじゃないかなと思います。ありがとうございます。
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