【責任の教育】叱るだけではNG！課金中毒になった子とどう向き合うか～後編～

携帯「いっぱい課金で使っちゃいました。わぁ10万円だ」となったとして、自分10万円持っていないわけじゃないですか「しょうがないな、いいよ」って10万円払ってもらって、

怒っているけど「うるせえな」と言っていたら、そのまま携帯も使えるままだし、また課金してみたら、すげえ怒っているけど、別にご飯は作ってくれるし、寝る場所はあるし、また20万円とか使っちゃっても払ってくれてという、繰り返しをしてたら、

本当に歯止めが効かなくなっちゃう、これって。だって、本当に子供に取っては、降って湧いてくるものじゃないですか。分からないんですよ、働いたことないし、どのようにお金って働いて貰うものかも知らない中「あれ、使っちゃった。払ってくれた。怒っているけど」「使っちゃった、払ってくれた。怒っているけど」というのの繰り返しって、すごい危険な気がする。

だから、きちんとその価値とか、責任というのを伝えて、責任は自分の取れる範囲できっちり取ってもらいましょうというのは、私は、教育というものに、必要なものかなと思います。

私はアドラー心理学をすごい好きで、アドラーを元にっていうので話している動画も多いし、大切にしているのですけど、わりとアドラー心理学を学んでいる人で、叱らない、承認していればいい。子供のことを否定しない。子供の自由を尊重するというところが、日本では大きく捉えられているなって思います。

私すごい厳しい先生をしていたし、そういう所って、きっちりしていたんです。

例えば、クラスで言うと、お楽しみ会って、当たり前にやるものとして設定されていたりするんですけど、私のクラスは違って、お楽しみ会というのは当たり前にやるものではなかった。

子供たちがやりたいと言ってきたものに対して「いいよ、何時間でも取るよ」って言ったり、子供たちがふざけて、どうにも進まなくなって、潰れてしまった2時間みたいなものを、しょうがないものとしてなかったんです。はっきり言っていたんです。

「正直ですね、今日進めたかったのが、ここまでだった。でも、進まなかったよね。これ、どうすんの。それ全部私がなんとかしなきゃいけないの。先生という仕事は、そういう仕事かもしれないけど、皆にも、私は責任があると思うよ」って言ったら、

信頼関係が出来上がっている上でですけど「はい」と。私も頑張る。「私もこれを挽回できるように頑張る。皆はどうする？皆は頑張れることはあるの？」って訊いたら、そしたら「算数の時間がすごくスムーズに進むように、いっぱい手を上げて、ノートをササっと書いて、早く持っていきます」とかって言うわけです。

実際それが、全員に可能かどうかという話ではなくて「その気持ちがとても嬉しい。一緒に挽回して行こうね」という話はしていたし、お楽しみ会も、結構学期末って、こっちは切羽詰まっていたりするのです。

範囲終わるかなとか、それで、あの頃はインフルエンザの学級閉鎖とかがあったりすると、いっぱいいっぱいだったりする。「先生お楽しみ会、2時間分お願いします」と言われたら、「いや、座って」って、結構きついです。

「それなりの理由と、それなりの意義があって、それなりの熱意が伝わったら、やろう」と言うと、子供たちは「ハロウィンパーティーをする意味っていうのは」って、伝えてきたり、あと「目標達成自分たち50個まで頑張るので、それで熱意受け取ってもらったら、お願いします」みたいなふうに言ってきたときに「だったら私も頑張ろうと思える」と言って、一緒に作っていた。

これなんか、親子関係も一緒だなと思って、その責任を取るとか、自由って無限にあるものじゃなくて、自分が「これ、やりたい」って言った責任っていうのは、伴って付いてくるものだみたいなものって、日本では言われてないんだけれど、英語で書かれているアドラーの本とかを見ると、ちゃんと書いてあるんです。

ちゃんと「自由と責任というのを伝えましょう。子供たちにも責任がある。責任をちゃんと果たさせましょう。全部責任を大人が被ってあげると、子供の成長の機会を奪います」というのは、すごくアドラーって厳しく言っていて、それは後から知ったんですけど、その部分と、この課金問題って重なるんじゃないかなと思います。

使ったお金の責任は自分で取るというのを、嫌われるように怒るというよりは、大人としてしっかり伝えるっていうところ。「あなたならできると信じている」って。

「困っているとか、分かんないんだったら、相談に乗る。でも、この責任はちゃんときっちり取ってもらいましょう」というのは、毅然と伝えていいんじゃないかなと思います。

1週間我慢しましょう。そして反省をしてください。反省というのは、自分は駄目だじゃなくて、じゃあ、次どうしたらいいか？どうしたら、許してくれるかっていうのを、考える。楽しく考える良い期間だからって期限を設けて、そこ、きっちり守ったら、ちゃんと期限を外して、じゃあ、新たな再スタートだね。

それは、あれじゃないですか。嫌われる勇気ですね。勇気、要ると思いますよ。でも、じゃあ、それって、勇気が出ないから、どうしようと言っていて、10万円でも、20万円でも、つぎ込むんですか？それで誰が幸せになれますか？

将来それで子供も困って、ご家庭の家計も困って、本当は使いたかった部分に使えなくなって、その子が課金、課金で、何かすごい、30万、60万使ったとしましょうよ。その子が本当は行けていた大学にいけなくなったというので、良いですか？

本当にその相手のことを思って伝えたことが、それで、私はよく言われていましたけど「先生なんか、大嫌い」と言われていましたけれど「大嫌いで構わないけど、あなたの将来が輝くんだったら、私は大嫌いで構わないわ。でも、私は大好きだわっ」ってのはずっと言っていて。

それで傷つきますよ。傷つきますけど、死にゃしないですよ。その子が将来困る方が私は嫌なので。

勇気を出せないなという方は、LINEで「勇気が出せません」って、相談ください。勇気が出る方法は、一人で考えるもんじゃなくて、同じように悩んでいる人とか、私も悩んだこともいっぱいあるし、誰かと協力して「じゃあ、一緒に言おう」とか、できることだと思うから、一人で悩まないでくださいと思います。