【中学年】危険!歯止めがきかない3~4年生の学級崩壊!

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のんちゃん先生、小学校3年生、4年生に対する学級崩壊について教えてください。

生徒T
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のんちゃん先生
のんちゃん先生

3年生、4年生に対する学級崩壊ね。そうですね、なんか学年によって少し性質が違うなっていうふうに思うんですけど、3年生、4年生って私が一番中に入って、その1年間を崩壊していく1年間を見たっていう意味で言えば、3年生、4年生が一番多いんですよね。崩壊っていうものを目にした、実際関わったっていうところで言うと。

学年によって違う子どもたちの様子

1、2年生は「先生見て見て!」の時期

のんちゃん先生
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1、2年生の崩壊って、前回も話したと思うんですけど、立ち歩きがとにかく多いんです。うろうろフラフラしている子とか、関係ないことをやりながら、みんなここをやっているんだけど、フラフラ踊ってる子たちとかいう子がたくさんいるなぁ。全然言われたことはやらないんだなぁ、みたいな。

のんちゃん先生
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3、4年生は崩壊していった時にクラス全体に対する影響力っていうのは強まっていくのが特徴なんです。子どもたちの発達段階もすごく関係してくるんですけど、小さいうち1、2年生くらいまでの頃、友達同士の関わりってそんなに深くなくて、「先生、先生見て見て」みたいなのが多いですよね。

のんちゃん先生
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「前回り回ったよ、先生見て見て」みたいな。休み時間だと「先生も一緒に遊ぼう」みたいな、「私ね、昨日ね」みたいなのを言う子が1、2年生って先生の周りに集まったりするような、対大人との方が楽しい話しかけ方をします。

のんちゃん先生
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女の子の方が成長が早いので、心の成長も早いです。だから同じ子と遊んでたりするんだけど、男の子たちって誰と仲いいとかもそんななく、散り散りに校庭で遊んで、それぞれでなんとなく遊んで帰ってくるみたいなのが1、2年生なんです。

3、4年生は、お友達との関係が深まる時期

のんちゃん先生
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それが3、4年生になると、もっと友達同士の関係が深くなっていって、「いつも一緒にドッジボールするやつはこいつとこいつとこいつ」みたいな関係性ができてきたり、対先生というよりは子どもたち同士の関係というのが深まっていくのが3、4年生の特徴です。

のんちゃん先生
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なので、崩壊というのが起こってきた時に、この子が立ち歩いてるからこの子っていうよりは、この子と仲いいこの集団対先生みたいな対立構造が出来上がりやすいんですよね、中学年ぐらいからは。

グループで行動することが増えてくる

のんちゃん先生
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だから、この子を座らせればいいとかそういう問題よりも、なんとなくこのグループが先生のことを「なんかうるせえよな」みたいに言って、やってるよなみたいなのがおぼろげでき始めるのが中学年です。一人の子がやっていることを意図的に楽しんで、何人かも一緒に先生を攻撃するみたいな感じでやるみたいなことが結構起こるのが中学年の特徴です。

のんちゃん先生
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これが激化していった時に、私が関わってきた中で見たことですが、高学年ほどストップもかからないんですよね。高学年って割と「ここまでしたらやばいかな」っていうことはストップをかける子が今は増えてきたような気がします。

のんちゃん先生
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でも私が見てきた中学年の学級崩壊って、立ち歩く子の暴力がどんどん激しくなってくる。対応の仕方にもよるんですけど、最初はただただ立ち歩いていたり、先生が並んでいても並ばなかったり、先生が注意した注意の仕方に対して文句を言ったり、先生に暴力を振るうようになります。

のんちゃん先生
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やっぱり力が強くなってくるから、低学年は効果音をつけると「ポカポカポカポカ」みたいな感じなんですよ。それが中学年から「ドンドン」っていうようなものに変わっていく。

抑えがききづらいのが中学年な感じがしています。

生徒T
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のんちゃん先生
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そうですね、机の上に上から上へとピョンピョン飛び跳ねていたり、カーテンを引っ張って壊したり。あとは私が見た一番ひどい、本当に大丈夫かなと思う崩壊の風景で言うと、先生の給食にその汁物とか味噌汁みたいなやつに牛乳入れて遊んだり、あとはランドセルごとゴミ箱に突っ込んだり、自分のだったりするんですけど。

のんちゃん先生
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授業中立ち歩いてたんだけど「いい加減に座りなさい」って注意されて、虫の居所が悪かったというか、先生の言い方が嫌だったとかから、先生の棚を開けて画鋲を取って、嫌がることをやるんです。先生たちが画鋲をクラスの中でこうやってばらまいて回ってたりとかですかね。

のんちゃん先生
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なんかこう可愛さよりは、こちらへの攻撃の意図を持って攻撃してくるみたいな風にだんだんと変わっていくんですよ、子どもたちの行動が。高学年ほど理性が働かないような印象を受けますね。結構もうひどい状態だなっていうのを見たのは、私は中学年が多いかもしれない。

そうなんですね。

生徒T
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のんちゃん先生
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あとは授業をしている時に、ひそひそ楽しみながらの先生をちょっとバカにする感じでのおしゃべりみたいなのも特徴的です。1年生とか2年生は、ただただ楽しくてしゃべっちゃってますみたいな感じです。先生が怒鳴ったら一旦静かになりますが、すぐ始まりますみたいな感じなんですけど、悪意とか攻撃っていうのが見え始めるのが中学年かなっていう感じがします。

大変ですね

生徒T
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のんちゃん先生
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大変です、本当に。子どもたちの心の成長段階もあるんですよ。

のんちゃん先生
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なので、その崩壊っていうのが起きてきた時に「このクラスに入ると具合が悪いです」って子が大量に発生するのは3年生くらいからの気がします。

のんちゃん先生
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確かに1、2年生もあるんですよ。あるんですけど、やっぱり周りへの認識の度合いっていうのが高まっていくんですよね。成長していくと、1年生なんかは、隣で踊ってる子がいても「ふふー」って笑いながら「1たす2は3です」みたいな感じで勉強するんだけど、3、4年生くらいになってくると、暴れている子をすっごい冷めた目で一定数見てる子たちの冷ややかな感じとか、例えば「この子は、もう○○君はこんなんなんで気にしません。皆さんはやりますよ」みたいになった時の、クラス全体の空気っていうのが出来上がっていくのが3、4年生くらいです。

のんちゃん先生
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だから、入った瞬間の子どもたちの心の重さみたいなところが結構グッとくるなって思い出すのが、やっぱり3年生以上の学級崩壊は結構クラスに入っただけでこうなんか来るものがありますね。

先生もしんどいですね

生徒T
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のんちゃん先生
のんちゃん先生

しんどいです。これが高学年になればなるほど、しんどいですね。

10歳になると子どもはこう変わる

のんちゃん先生
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勉強の内容もどんどん難しくなっていくんですよ。3年生、4年生とで「10歳の壁」とかって言われて、4年生で10歳を子どもたち迎えるわけなので、2分の1成人式みたいのをしたりするんですよね、10歳を記念して。

自分の考えをはっきり言えるように

のんちゃん先生
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10歳の壁って言われるものが何かっていうと、人と比べて自分はどうかっていう、自分を周りと比べた上での自分の認識とかっていうのが高まってくるし、抽象的に物事が捉えられるようになっていくんです。抽象化して「どうせこうだよね」みたいな風にしたり、あとは他でも言われるのが、楽しいか楽しくないかとか嬉しいか嬉しくないかとかだけじゃなくて、損になるか得になるかみたいなところで物事を判断し始めるのも10歳以降です。

のんちゃん先生
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大人の言うことに対して「はい」って従うんじゃなくて、「やだ、つまんないからやらない」とか「楽しくない」みたいなことから、「うるせえよ」とか「先生だってやってないじゃん」みたいな反抗期的な言葉を使い始めたり、反抗的な気持ちを持ったり、疑問を持ったりっていうのもたくさん生まれてくるのが中学年なんです。

のんちゃん先生
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そういう意味で崩壊をした時のクラスの雰囲気とか心が、すごく気持ち悪い状態になっていくんです。その子たちの心に嫌味とか悪質なものっていうのがよりはっきりと混じってくるっていうのが中学年には見られるなっていうふうに思います。

そうなんですね。親として何ができるんだろうっていうのはすごく思うところがあります。

生徒T
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のんちゃん先生
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親としてだと、子さんごとの特性は違うと思うんですけど、割とお家でも何か言った時に大人びた発言っていうのがたくさん返ってくるようになるんです。中学年、10歳境に、前は「うん」とか「嬉しい」みたいに返ってきたものが、「ママだってやってないじゃん」とか「前だと同じこと言ってるけど」みたいなのが返ってきたり。

のんちゃん先生
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「そういうのいいって言ってんじゃん」みたいなのが自分の意思として持って帰ってくるっていうのが中学年なんですよね。すごい大切な時期で、この時にあんまり「うるさい」「生意気だ」「口答えすんな」みたいにすると、自分の考えを言うと攻撃されるみたいな風になると、すごい反抗期が強まったり、何も話してくれなくなったりとかっていうことが起こりやすい。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

これに対して「あなたの意思を尊重しましょう」と言って何も言えないと、もう完全にここから言いなりになる問題になる。だからこそ、本人が思った意思っていうのは尊重しつつ、でも私の関わり方で言うと「そう思ったんだね」って。でも「ここでこれをやらなければこんなことが起こる」とか、「授業中に画鋲をばらまくっていうのはこういう危険性もあるし、やめてもらえると助かる」「これをやるんだったら一緒にここにはいられないことになりますよ」「落としたものは自分で拾う、私が拾ってあげるものではない」「これは絶対にいけないことだ」みたいな。

のんちゃん先生
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こちらの意見としては伝える、受け取る、伝える、話し合うみたいな過程がすごく大事になってくる時期が中学年だなって思います。自我が出てくるから先生としても対応が複雑になってくるし、反抗的な態度も起こりやすいし、言わなくても不満を持ちやすいしってなってくる時期だから。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

学級崩壊に関わらず、お家で彼らが話している、大人から見ると「どの口で何言ってんの」みたいなことがあるんですよね。「それ作ったのお母さんだけれども」みたいなのに対して「またカレー?」みたいなのとか、「お母さんの切る野菜ってさ、ちょっと雑だよね」みたいなことを言ったりするんです。

のんちゃん先生
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これは大人になっている証拠なんだけど、大人としてはカチンとくる、「自分でやってないでしょ」っていう次元で行きやすいんですよ。3、4年生ぐらいを私が担任する時に気をつけていたのは、そういう彼らとしての発言、「先生また同じことやってます」とか「今、漢字書き間違えました」とか「うん、なんか先生って漢字の書き間違い多いですよね」みたいなのを、彼らの中でこう生まれた自我とか見える世界が広がったからこそ言ってるんだけど、その言い方で言うと「カチンときますよ」っていうのは私は伝えるようにしています。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

「そっか、そう思ったんだね」って。きっとあなたが言うんだったらそれは事実だと思うけれど、でも今の言い方だと私はそうねって受け取りづらいです。なぜかっていうと、っていうのを結構説明していたかも3、4年生には。5、6年生もそうなんだけど、「だったら漢字を間違いなく書いてもらっていいですか」って交代しようって。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

役割交代、「そんなに文句言うんだったらあなたがやったらいいよ」みたいなことはやっていて。そうするとすぐ泣くんですけど、3年生で泣くんだったら言い方をちょっと気にしてみるっていうのは大事な過程かもしれないよって。今の言い方は悲しくなったかもしれないけど私も言われて悲しくなったよ、お互いごめんねで行こうかみたいな話はね、結構その3、4年生、5、6年生に対してっていうのは丁寧にしていったところがあります。

のんちゃん先生
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結構大人をカチンとさせるんですよね。その言い方なんなんみたいな風に戦うと、それも崩壊につながりやすかったりして、タッグを組み始めるので子どもたち同士もみたいなところはあるかな。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

そうですね、お家でも結構生意気って言われるような発言が増え始めるんです。嘘も増えるとか、隠し事が増えていくっていうのかな。何でも話してくれてた小さい頃じゃなくて、「言わない」とか「めんどくさい」とかそういうのも増え始める時期だから。

のんちゃん先生
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それに対してかっかならずに、成長しているんだなと受け止めた上で、こちらの意見を対話で伝えていくっていう。それこそ大人として、同じ大人として会話しながら関係を深めていくみたいな過程がすごい大事です。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

お家でそれをしていると、やっぱり自分の意見っていうのを上手に伝えられるようにどんどんなっていくし、学校で起こっていることとかも話してくれたりした時に、低学年で話してる頃よりは何が起こってるかっていうのは親御さんが分かったりするんですよね。

のんちゃん先生
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でその上で「あなたとしてはどう思ったの」「どうしていきたいと思ってるの」っていうような話をやっぱり丁寧にしていって、彼らがクラスの状況っていう中で自分はどう捉え、何が必要だと思っていて、これができそうだっていうような話をもっともっと具体的にできるようになっていくのが3年生、4年生だと思うので、この辺をたくさんお話をしてくださいっていうのが大事なんじゃないかなと思います。

のんちゃん先生
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「親としては学級崩壊がもし起こってたとすると、すごく心配にはなるかなと思っていて。何ができること、もしあれば、いっぱい話すこともそうだと思うんですけど、他にもあれば教えてもらえたら嬉しいな。」

のんちゃん先生
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そうですね、本当に先生も辛い中やっているところなので、まずお子さんがどの程度苦しんでいるのかっていうのは親御さんとしては一番最初に気にかけるというかな、部分です。正直、学級崩壊ってどんな状態で起こっていても気にならない子は気になってません。あんまり周りがどうでもいいっていうか、その、いい意味でも私は私、僕は僕みたいな子はどこの場所にいても大抵影響されてなかったりするんですよ。

のんちゃん先生
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で、周りが騒いでもしょうがない話なので、お子さんとして今の状況をどう捉えていて何に困っているのかっていう状況確認。お子さんが困ってないようだったら、どこ行ってもアフリカで一人置いてかれても生きていける子は生きていけるので、たくましいなと頑張れって思いながら見守ればいいと思うんですけど。

のんちゃん先生
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お子さんとしてこれが辛い、これが苦しい、もっとこうなったらいいのにっていうのが出てきた時に、そのために二人で一緒に何ができるかなと思うんですよね。だから、「すごい辛い」「先生がすごい辛そうだ」とか、「先生がずっと怒鳴ってるから私は授業に集中できない」とかっていうのが出てきたら。

この時期を楽しく過ごすために

先生とうまく協力しよう

のんちゃん先生
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よくあるのが「先生がこうだってうちの子が言ってるんですけど、どうなってるんですか」っていう電話は、崩壊とかになってくるとよくかかってきてましたけど、どんどんどんどん先生が追い詰められちゃうし、追い詰められてもどうにもならない状況っていうのになってることが多いっていうのが学級崩壊なので。

のんちゃん先生
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で、もしよかったらなんですけど、「子どもが先生のことをとっても心配していて、何かできることはありますか」って。その上で、大変な事態に立ち向かっていくときに心の元気がとても大事になってくるので、先生の頑張っているところとか、先生が丁寧にお子さんのことを見てくださっているみたいなところがあったら、そこを伝えた上で「何かお手伝いできることはありますか」と伝えたときに、先生と協力できることが増えれば、それもできることが増えるっていうところだと思うので。

のんちゃん先生
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ぜひ、公開クラスの先生がかなりきつい心の状態でやってらっしゃる方が多いので、ちょっと先生を大丈夫かなって思う意味で声をかけていただけたら大変ありがたいなって。そっちの方がいいことが起こる確率が格段高いなとは思います。

のんちゃん先生
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状況と先生の受け答えの感じを伺えれば、具体的にこんな方法はどうだろうと考えられるところもあるかと思うので、よかったらあの公式LINEに登録した相談会、月1回のものでもいいし、ホープの方では具体的な話を聞かせていただいて、できることを一緒に考えたいなと思うので、具体的に教えていただけたら何か考えられるところもあるかなと思います。

困難を乗り越える力がつく

のんちゃん先生
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なんですけど、思うに人と人とが集団で生活していくっていう時に、大人になってもトラブルってたくさん起こるんですよ。ひどい職場に勤めたことある方いらっしゃるかもしれないし、今すごいひどい職場に勤めてますって方もいらっしゃると思うんですよ。会話もない、数字のことばっかりで上司は怒鳴り散らしてくるとか、放置されている人が何にもやらなくてみんなが悪口言ってるとかっていう組織に所属したことがある方、もしくは今所属していてどうしようと思われている方っていらっしゃると思うんですよね。

のんちゃん先生
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子どもたちの学級崩壊もその一種で、トレーニング体験だと思ってるんです。その辛い環境に身を置くことっていうのは確かに辛い。辛いけど、その子が成長していく、何かを学んでいく糧にはなると。逆境、何にも経験したことない人ってやっぱり弱いと思うんですよね。

のんちゃん先生
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自分がすごく成長した時って、苦しい中いろいろ考えて頑張ってみて、少しでも前に進んだことっていうのが。やっぱりこういう怖い先生には、怖い上司が来たらこう対応してみるとうまくいくとか、落ち込んでる友達にこうやって言ってみたら協力して何かができたとか。なので私はその学級崩壊を「ブラック企業プチ入社体験」と呼んでいるんですけど、ぜひお子さんの成長の機会につなげていただきたいなと。

自分で考えて行動できるように

のんちゃん先生
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その友達に嫌われちゃったとか、「友達こんな意地悪な友達がこんなことしてきた」っていう時に、「なんてひどいやつなんだ」っていうよりは、「そうなんだね、早めにモンスターに出会えたのかな」っていう。いっぱいあるんですよね、人間関係でうまくいかないことって、この先も。でそれも「あいつが悪い」ってお母さんがいつも守ってあげるわけにいかない、お父さんがいつも守ってあげるわけにいかないわけじゃないですか。その人が40歳になっても50歳になっても、お父さんお母さんが出てって守りますっていうわけにはいかないわけだから。

のんちゃん先生
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そういうふうに出てきた時に、何が嫌だったっていうことと、その中で自分は何ができるんだろう、助けは何を求めたいのか、どんな助けが必要なのかっていう、結構話し合うことができるようになるのって中学年くらいからなんですよね。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

1、2年生はもっともっと例を出して「どれがいいかな」「お母さんこれする、あれしない、これする、あれしない」みたいなやりとりをしていく必要があるんだけど、1、2年生から積み重ねていった時に、3、4年生くらいって結構ね、私が関わっている子たち見てて思うけど、「今回は先生いらない、大丈夫、自分たちでやってみるから黙って見てて」みたいなことが言えるようになるのが3、4年生くらいからで。「分かった、黙って見てみるね」とその上で「また教えてね」とかっていう、結構作戦も彼らが自主的に考えてっていうやり取りができるようになってくるのがこの10歳を境にです。

のんちゃん先生
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私の中ではどんどん面白くなってくる、彼らとの会話が。斜め上方向からのすっごいアイディアとかを出してくれたり、それがすごく有効だったりみたいなことが起こってくるのが10歳を過ぎた彼らっていうのは。本当に自分よりも本質的だったり、自分よりも感覚的に優れていたりみたいなところもたくさんあって楽しくなってくるところだと思うので。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

学級崩壊だ、もう終わりだ、なんていうのが悪いんだ、先生がいるからって思われるかもしれないですけど、そうか、そうかってその発言をした先生の気持ちになって考えてみると。その中でできることは何だろうって考えた時に、例えばですよ、3、4年生くらいからすっごい上から来る上司に対しての対策が打てる。傾向がなんとなくこんな感じかな、この上司の頑張ってるとこここなんだから、ここをちょっとその上司に伝えてみたら、ちょっと元気になって関係性が良くなって共に進んでいけるようになったよみたいな関係性が築けるようになったら最強なんですよ。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

なのでぜひブラック企業プチ入社体験と思って、子どもたちがより成長するために何ができるだろう、自分自身も成長するために何ができるだろうっていう視点で。楽しめないかもしれないんですけど、親御さんがぜひお子さんを励ましつつ、勇気づけつつ信じて、「大丈夫、辛いこといっぱいあるけど、なったら大丈夫よ」っていう捉え方、関わり方で関わっていけたら本当に成長につながるところなんじゃないかなって思います。

聞いてて思ったのは、みかん先生が過去に担任されたクラスの中ですごくパワフルなクラスって、もともと学級崩壊した学年から上がってきた子が多かったのかなと思ったんですよね。

生徒T
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のんちゃん先生
のんちゃん先生

最初はそうだね。子どもたち基本は結局はみんなパワフルになるんだけど、打たれ弱かった。崩壊してない子たちは私の感覚ですよ。私の感覚で経験した子たちをクラスで持つことがとっても多かったので。崩壊してない、すごく素直で、これまで問題が起こったことないよっていう6年生、1回だけ担任したことがあるんですけど。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

その時にもう「そんなんだったらやんなくていいです」って言ったら「はい」って言ってやめたんですよ。それまでだったら「ちょっと待ってくださいよ」ってのが返ってきてたんだけど、今まで持ってた子たちはね。なんだけど、その子たちに「そんなんだったらやんなくていいです、やめてください」って言った時に「はい、わかりました、やめます」って言って、すぐにやめて次に取り掛かり出した時に。

のんちゃん先生
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びっくりして「ちょっと待って」って。「本当にやめちゃうの?」って言って。先生がやめなさいって言ったので素直に返ってきたので。解説すると「今のやめなさいはそのやめなさいって思うくらいにもったいないと思ってるので、やる気を出してっていう意味で言いました」って。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

先生の言うことは全部やらなければいけないじゃなくって、みんながやりたいと思うか、やりたくないと思うかっていうのがすごい大事なんだけど、「本当に今のでここでやめてよかったの」って言ったら「嫌ですけど先生が言ったらやめるものですから」って返ってきた時に、「そんなことない、いいよ」って。「やります」って思った人言ってって。そこで怒んないからって言って。「やりますって言ったね」って。「じゃあ自分のやりたいことをやりますって主張していいんだよ」っていう説明から入ったっていうのが。

のんちゃん先生
のんちゃん先生

すごく素直に育ってきたらいいことだと思うんですけど、崩壊を経験した子たちっていうのは大人の当たり前に対して「嫌です」とはっきり言うことができていたっていうのは、私にとってはすごい気持ちがいい関係っていうか、鍛えられてきたんだなって思うところがあったから。

のんちゃん先生
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だからこそそのエネルギーっていうのを、反抗っていう形じゃなくって建設的に提案する方に持って行ったら、すっごい子も彼らだけでどんどん進められることが起きていったっていうのが楽しかったところなので、崩壊を経験したからこそ伸びてるところもたくさんありますよと思います。

まとめると、

中学年の学級崩壊。年齢が上がれば上がるほど巧妙になってくるんですよね。

人に対して反抗的な意識とかを持った時に、つまんないから立ち歩きますから、先生を困らせてやろうとか、自分を攻撃してくるやつに復讐してやろうみたいな巧妙さが出てくるんですよね。

どんどんそうなった時に先生も疲弊しやすいっていうの。そうですね、嫌味、悪口、不満、不平みたいなものがブワーッと集団で形成されていく。なんか人の嫌な部分だなと私は思うんですけど、「やっぱ嫌だよね」みたいな感じのタッグが組まれやすくなってくるっていうのも中学年で。

それは成長している証拠なんだけど、それが家に帰って保護者さん、親御さんに対して「最悪なんだけどこのクラス」みたいな風に出てきたりすることっていうのは低学年よりもどんどん増えてくるかなって思うところで。それは「最悪だね」って言ってるよっていうよりは、「そう思ったんだね」と。でその上でよくよくお子さんの話を聞いて心の状態ってのを聞いて、「それは辛かったね」って言った上で。

でも文句ばっかり言ってても何も始まらないから、その中でできることは何だろう、そんなかで頑張っていることは何だろう。誰かがねつらい立場にいる、ムカつく人かもしれないけど、その人が頑張っていることは何だろうってことに目を向けて過ごしていった時に、うまくいくことっていうのもちょっとずつ生まれてくるものなんだよっていうのを一緒に練習していく機会にできたら。

それこそ中学年あたりから自分のスキルとして、このコミュニケーション力とかを習得して、どんな人とでも付き合えるようになる、うまくやれるようになるっていうところにつながっていくんじゃないかなっていうふうに思います。


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この記事を書いた人:梶谷希美

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